Home > 1.Field Notebook. | > 生田緑地 Archive
生田緑地 Archive
東高根森林公園(ムラシ・ムラツ探索その3) ※おまけで生田緑地
どんよりとした曇り空を見上げて泣きそうになった。
が、雨は降っていなかったので Fieldwork に向かう。 前回、「東高根森林公園で良いのかどうか」と書いたが、この曇り空で遠出しても無駄足になる可能性が高いので、今回も東高根森林公園へ。
園内に入って第1ポイント。…まったく居ない。
第2ポイント。…やはりまったく居ない。…が、11時過ぎになって訪れたほんのわずかな晴れ間に、ようやくムラサキシジミが降りてきた。
第3ポイントにも立ち寄ったが、ここでもまったくムラシ・ムラツが姿を見せることはなかった。
第3ポイントでは何やら以前西丹沢で見たオオセンチコガネによく似た糞虫を見かけた。 可哀想に背中にダニを3匹ほど背負っていたけど。
カワセミが居たので撮影。
生田緑地
今年は、クロコノマチョウの撮影を東高根森林公園で済ませてしまい、一度も生田緑地へ行かなかったので、ジュズダマ群落がどうなっているか確認だけしておこうと寄ってみた。 昨年、稲刈り前の10月初旬にジュズダマ群落は半分ほど刈られてしまったが、今年もやはり刈られたようだ。それも昨年以上に。刈られる前の状態を正確に覚えているわけではないが、感覚的には7~8割がた刈られてしまったようで、観察しやすい木道脇の株の多くは(食い尽くされたのとは明らかに異なる状況で)跡形なくなっていた。 この状況だと、今年の発生数はあまり多くなかったかもしれない。
ところで、何も期待していなかった生田緑地でムラサキツバメを発見。 ホオノキの葉上で1頭だけ越冬体制に入っていた?
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
生田緑地のゴマダラチョウ
- 2011-08-14 (日)
- 生田緑地
盛夏の午後。本日の Fieldwork は通い慣れた生田緑地だったが、久しぶりに民家園に入ってみることにした。
民家園は入場有料なので普段の Fieldwork の際はわざわざ入ることはありませんが、保存民家の庭先には花木類が植樹されていることが多く、緑地内の他エリアとは微妙に環境が異なるようです。夏の生田緑地には、例えばアゲハ類を待ち伏せするのに適当な吸蜜スポットが見あたらないのですが、民家園内なら何か花が咲いているかも、と思ったのです。
民家園は斜面地を造成して古民家を移築しているので、各古民家は樹林を伴う斜面に囲まれるようになっています。要するに林縁なので、アゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ等が林縁に沿って飛ぶ様子を多く観察することができました。しかしながら古民家の庭先にもアゲハ類が訪花してくれるような花は見あたらず、残念ながら目論見通りにはいきませんでした。
生田緑地のゴマダラチョウ
民家園内では前述のアゲハ類のほか、アオスジアゲハ、キタキチョウ、ヤマトシジミ、ウラギンシジミなどが見られた。個人的にサプライズだったのはとある古民家の裏庭で吸水行動を取っていたゴマダラチョウとの遭遇。実は約20年ぶりの邂逅だ。
民家園を出た後、伝統工芸館近くの樹液スポットを覗くとサトキマダラヒカゲとルリタテハが来ていた。ルリタテハはすぐ逃げていってしまったので、サトキマダラヒカゲのみ撮影。
他にも、今日は緑地内で2度ヤマトタマムシが飛んでいるのを目撃した。特に1回目は目の前に現れて思わず後ずさりしたほど。ハッと気づいたときには飛び去った後で、「しまった、すぐ手を出せば捕まえられたのに」と思ったが、咄嗟に手が出るものではないね。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
生田緑地
- 2011-08-02 (火)
- 生田緑地
8月になりました。今年は東高根森林公園へ行く機会が多く、生田緑地にあまり行っていませんが、8月最初の Fieldwork は生田緑地へ出かけました。
最初に現れたのはイチモンジチョウ。
尾根筋の樹液ポイントを覗くと、サトキマダラヒカゲが来ていました。
尾根筋の自然探勝路を下っていくと、樹林内に現れたのはコジャノメ。
蝶ではありませんが、キボシカミキリがこちらを向いてポーズを取っていました。
ボロボロに飛び古した個体ですが、ナガサキアゲハがコオニユリに訪花していました。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
コムラサキ探索(計画失敗)
- 2011-07-10 (日)
- 多摩川(右岸川崎市部) | 東高根森林公園 | 生田緑地
約2週間ぶりの Fieldwork 。今日は午前中いっぱい時間を使える。但し、次の予定の目途が立たないくらいまだ忙しいので、ちょっと欲張った行動計画を立てた。
東高根森林公園
↓
生田緑地(初山地区・谷間の探勝路)
↓
狛江水辺の楽校
午後は都内で用があるが、狛江から小田急線に乗って行けばよい。 時間を区切って移動していけば大丈夫だろう、と考えた。
しかし、2兎を追う者は1兎をも得ず。この行動計画は大失敗だった。
東高根森林公園
いつものように園内を一周するのではなく、斜面に花が咲いているユリ園と念のためにハンノキ林を確認するだけで済ますつもりで立ち寄った。ところが、思惑に反してユリ園の斜面は時間帯的に日陰。ハンノキ林まで歩いてもコミスジ1頭しか撮れない有様だった。
他にはヒカゲチョウ程度しか現れないので焦って予定外だが古代芝生広場へ。古代芝生広場ではあちこちで白詰草にツマグロヒョウモンやヒメアカタテハが訪れているのが見られた。
生田緑地(初山地区 & 谷間の探勝路)
生田緑地への移動途中の路上では、アゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、ナガサキアゲハ等が悠然と飛ぶ様子が見られた。やはりアゲハ類はもう出ているのである。どこか適当な訪花ポイントが見つかれば苦労しないのですが。
初山地区では、雑木林の斜面に入り込んでクロコノマチョウを探した。 越冬前後の初冬と早春にクロコノマチョウを撮影した斜面なので、夏型のクロコノマチョウもきっと見つかるに違いないと思っていたのだが、残念ながら見つからなかった。出てくるのはほとんどがヒカゲチョウだった。
クロアゲハやカラスアゲハも現れたが、停まらない上に樹林内なので追うことも出来なかった。移動直前になって陽だまりにオカトラノオが数株群生している所を見つけた。スジグロシロチョウとヒメウラナミジャノメが吸蜜しており、ここで粘ればアゲハ類が来るかもと思ったが、もう移動しないと肝心の狛江での活動時間が取れないので諦めた。
狛江に向かう途中、初山地区とは反対側にある谷間の探勝路に立ち寄ったが、ハンノキ林のミドリシジミはもちろん、ススキ群落周辺のクロコノマチョウも見られなかった。綺麗なジャコウアゲハが1頭飛んできたが、停まらず飛びすぎ、撮影はできなかった。
狛江水辺の学校
残り時間約1時間あまりでようやく狛江に到着。すぐに柳林に潜り込んだ。
柳林に入ってすぐに、目の前をコムラサキが横切って十数メートル離れた柳の枝に飛び込んだ。すぐに追って探したがLost。
次に、湿地に降りて吸水しているコムラサキを発見。今度は後ろからだったが撮影できた。
その後は、丹念に柳の木々を巡るが何も出てこない時間が続いた。 ようやく、最後の方で樹液にアカボシゴマダラが来ていたのを撮った。
時間切れなので戻りながら、なおも柳の木を除いてまわったが、もうコムラサキは現れなかった。時間切れで捜索終了。
反省点
本命がコムラサキだったのだから、まず朝一番に狛江に来るべきだった。目的を達成してから次へ目標を切り替えるようにしないと、中途半端なまま次へ移動しなければならなくなる上、肝心の本命捜索の時間が足らなくなる…。本日は本当に、大失敗。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
5月4日の生田緑地
- 2011-05-04 (水)
- 生田緑地
本日は雨が上がってよく晴れた一日となったので、午後のひとときを生田緑地で過ごした。
フィールドノートによれば、生田緑地のウツギポイントでアオバセセリが訪花する姿が見られるそうである。そこで、本日は是非アオバセセリを撮りたいと、園内に入ると真っ先にポイントに向かった。
ところが、そこには本格的デジイチを携えた方々が3人ほど陣取っており、ちょっとコンデジ・カメラマンの割り込む余地がない。
「あらら、これはちょっと無理だ」
諦めて先に進むことにした。
アオバセセリを諦めたので何を撮ろうかとひと思案し、「越冬明けのクロコノマチョウを狙って撮れるかどうか」という課題にチャレンジすることにした。
晩秋であれば、発生地を押さえているのでクロコノマチョウの羽化直後個体を確実に撮ることが出来るが、発生地から拡散した後にこの蝶を狙って撮るのは難しい。しかし、ちょっと心当たりのポイントがあった。
初山地区にて
ひと山越えて初山地区へ。心当たりのポイントでは冬の間に予想よりも下草が刈られていて、ひとまわりしてもクロコノマチョウは飛び出さなかった。「外したかな?」と思いつつ、念のためもうひとまわり廻ってみたところ、「居た!」
このポイントなら、夏の第一化の個体も狙って撮れるのではないだろうか。盛夏に再チャレンジしてみたい。
クロコノマチョウの他には、陽溜まりでコミスジがテリトリーを張っていた。
池の周囲の明るい草地ではツマキチョウ♂の姿がまだ見られた。
つつじ山経由でほたるの里へ
本園に戻ってひと巡り。そろそろクロヒカゲの新鮮個体が出ているかな、とつつじ山の発生ポイントに立ち寄ったがまったく発生していない。他種も含めてどうも全体的に今イチ蝶の発生数が少ない気がするが、尾根道の探勝路で綺麗なコジャノメに遭遇。
谷間の探勝路へ出ても蝶の姿は少なく、ヒメウラナミジャノメくらいしか撮れなかった。
最後に、昨日は雨の中できちんと撮れなかったアカボシゴマダラの3蛹をきちんと撮影。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
雨の生田緑地
- 2011-05-03 (火)
- 生田緑地
一昨日に続き、本日も雨の降る中を。但し、今度は遠出を避けて生田緑地へ。
結構しっかり雨が降っていたので当然何も飛ばなかったが、谷間の探勝路で一応の成果は得た。
- アカボシゴマダラ蛹×3個 | Hestina assimilis | 生田緑地
- 木道脇のエノキ幼木1株に3個も蛹が付いていた。見ての通り非常に目立つ位置だ。その上、この木道上を毎朝早くからジョギングする人が多いことを考えると、無事に羽化できるのか心配だ。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
温暖化による北上・定着種
- 2008-09-07 (日)
- 生田緑地
生田緑地のプラネタリウムに併設されている川崎市青少年科学館で「かわさきの昆虫展 ?蝶と蛾・バッタ類?」というミニ展示をやっていたので覗いてみると、近年の温暖化の影響で川崎市内に北上・定着した蝶が4種ほど紹介されていました。
- ツマグロヒョウモン
- クロコノマチョウ
- ムラサキツバメ
- ナガサキアゲハ
どれも、学生時代に昆虫採集をやっていた頃は関東地方には生息していなかった蝶です。
今まで気に留めていませんでしたが、ツマグロヒョウモンは確かに我が家の周辺の街中でも数年前から普通に見かけます。小学校校庭などの花壇によく集まって来るので観察も容易です。あまりに普通に見かけるので、今回この展示を見るまでこの蝶が北上・定着種であることに全く気付いていませんでした。
ツマグロヒョウモン以外の3種は見かけたことがありませんが、いずれも定着したとみられているようですのでいつか目にするのが楽しみです。それにしても、ナガサキアゲハに関する次の記載には驚きました。
- ナガサキアゲハ
- 名前のとおり南方の蝶です。後翅に尾状突起のない黒いアゲハチョウ、
♀には白紋がある。2003年秋から見られる様になりました。
まだ数年しか経ていませんが、
最近見られる黒いアゲハチョウでは一番多いと思います。
幼虫の食草は主に栽培種のミカン類ですが、まだ観察の機会はありません。
驚いたのは「一番多い」という部分です。ええっ?一番多いの?それじゃあ、私がクロアゲハだと思って見送っていた黒いアゲハチョウたちの中にもナガサキアゲハが混じっていたのかもしれません。今度から黒いアゲハチョウを見かけたら、特に注意して観察しなければ。
生田緑地内で見かけた昆虫たち
写真には撮りませんでしたが、他にキタキチョウ、クロアゲハ、ナナフシ、シャクガの幼虫(尺取り虫)などを見かけました。また、アオスジアゲハの♀が産卵場所を探して植樹の葉を飛び移っていくのが印象的でした。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
アカボシゴマダラ(初撮影)
- 2008-07-23 (水)
- 生田緑地
本日も生田緑地を散策したところ、昨日撮れなかったアカボシゴマダラが撮れました。 昨日目撃したのは3頭だけでしたが、歩くコースを変えてみたところ、今日はもっとたくさんのアカボシゴマダラが見られました。なかでも、伝統工芸館近くの展望台周辺と七草峠周辺には7~8頭程度ずつ飛び回っていました。 その数から言って、既に生田緑地には「定着した」と見て良いのではないでしょうか。
アカボシゴマダラ以外には、クロアゲハ、キタキチョウ、スジグロシロチョウ、ジャコウアゲハなどの姿が見られました。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
初めてのアカボシゴマダラ(目撃)
- 2008-07-22 (火)
- 生田緑地
生田緑地でアカボシゴマダラを初めて目撃しました。
ダンダラ模様・赤い斑紋・大きさはアゲハ春型程度…。
特徴を書くとまるで春型アゲハのようですが、アゲハの黄色っぽいダンダラ模様とは明らかに違う白っぽいダンダラ模様なので、遠目にも春型アゲハではないことはすぐに判りました。それに7月中旬ですからもうアゲハなら夏型のシーズンです。むしろオオムラサキやゴマダラチョウの季節だなあ…。
「もしかして、アカボシゴマダラ?」
本来、日本では奄美大島にしか生息しない種ですが、近年、人為的にゲリラ放蝶されたものがさいたま市の秋ヶ瀬公園や鎌倉市などで発生を繰り返しつつ分布を広げている、という噂をWEBで目にしていました。それでも、まさか生田緑地で…?。
Ricoh R8は持ち歩いていたものの、近くに止まってくれなかったので残念ながら写真は撮れませんでしたが、よく観察して脳裏に焼き付けておき、帰宅してから蝶の観察記録その2やWeb 日本産蝶類図鑑の写真と照合してみました。間違いありません。
本日目撃したのは奥の池付近で2頭と、噴水広場の南側の山へ登った先にある周遊路でさらに1頭の計3頭でした。明日も生田緑地を散策する予定なので、もう一度撮影にチャレンジしてみようと思います。
- Comments: 0
- Trackbacks: 0
Home > 1.Field Notebook. | > 生田緑地 Archive