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カラスアゲハ
黒系アゲハが集まる休息ポイントが存在する?
- 2012-05-26 (土)
- 東高根森林公園
午前中に東高根森林公園へ、午後(夕方)に多摩川へ、いずれも1時間ほどの短い時間でしたが散策に行きました。午後(夕方)の多摩川については次Entryに回すことにして、本Entryでは午前中の東高根森林公園について書きます。
まず最初に前回同様に栗の花のポイントを確認しましたが、まだほとんど咲いていないようなのでそのまま奥へ向かいました。
湿性植物園奥のアゲハ蝶道ポイントでしばらく様子を見ましたが、やはりこの場所では停まらないようなので、これも諦めて先に進みました。
前回ダイミョウセセリを撮影した場所とそう離れていない場所に、またダイミョウセセリが居ました。但しだいぶスレています。
ここで新たな発見が。
クロアゲハ、カラスアゲハ、ナガサキアゲハなどが数十秒間隔で次々と通りがかる蝶道です。 まあ、ここが蝶道になっているのは以前から知っていましたが、その蝶道の一角、約3メートル四方程度の、食樹も花も無い一見何でもない空間にさしかかるアゲハ達が、何故か次々に静止して休息しようとするのです。
もっとも、個体同士の縄張り意識があるらしく、1頭が静止してもすぐに別の個体が通りがかって、それを追い立てに飛び立つのでめまぐるしい。 静止個体はしばらくは同一個体が何度か場所を変えて静止するのですが、そのうち静止個体が入れ替わる。
アゲハに蝶道があるのは知っていましたが、休息ポイントがあるとは知らなかった…!
狭い範囲のことでも1回1回の静止時間が短いので、なかなか近寄って撮影するチャンスはなく、破損の酷いクロアゲハを2個体撮るのがやっとでした。カラスアゲハはもう少しマシな個体が居ました。ナガサキアゲハは♀が1頭だけ通りがかりましたが、これは静止せずに行ってしまいました。
ナガサキアゲハが静止しないで行ってしまったのがちょっと悔しく、しばらくそこで待っていましたが2度目の飛来はありませんでした。諦めて先へ進むと、これも前回撮影したのとほぼ同じポイントにサトキマダラヒカゲが居ました。但し、斑紋は微妙に違うので別個体。
続いてオオミズアオの♂。
そして最後にサプライズ。モンキアゲハ。 もう、とにかくダッシュで追いかけてようやく証拠写真1枚だけGET。 地元では初見です。
以上、おしまい。
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キリシマ探索再チャレンジ(西丹沢)
- 2011-08-05 (金)
- 西丹沢
7月29日に引き続き、キリシマミドリシジミ探索に西丹沢・大又沢林道へ行ってきました。
今回の現地到着は10:30頃。前回の反省がまったく活かされておりません。
浅瀬ゲート手前の吸水ポイントでは、前回同様、今回も3頭のカラスアゲハの吸水集団が出迎えてくれました。
大又沢分岐~第2のキリシマポイント
相変わらず工事車両の通過が多く、大又沢分岐のキリシマポイントは望みが無さそうなのでさっさと大又沢林道を進んでいくと、行く手の方向から黒いアゲハが現れた。クロアゲハかな?と思いつつ追っていた目に後翅の大きな白紋が飛び込んできた。モンキアゲハでした。
林道を進んでいくと、次々とカラスアゲハやミヤマカラスアゲハの吸水シーンに出逢いました。
林道崩落地手前の第2のキリシマポイントに到着。 前回と同様、時折梢から飛び出すのは確認できるものの、いずれも明後日の方向へ飛び去るばかりで撮影できる所へ出てきてはくれません。ここでは1時間ほど粘りましたが、キリシマミドリシジミの撮影はノーチャンスでした。また来年チャレンジするしかありません。
粘っている間に現れてくれた蝶としては、まずは黒系アゲハの集団吸水ですが、ここではオナガアゲハが混じっていました。
アカガシ大木を見上げている足下にコムラサキが来てくれました。
- コムラサキ | Apatura metis | 西丹沢
- SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 - SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 - SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 - SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 - かなり擦れた個体で、右触覚が折れ曲がっている上に左触覚は途中で切れて無くなっている。 それでも翅を開くと紫の幻光が浮かび上がった。
コムラサキと一緒にアサマイチモンジも足下まで来て吸水していた。
- アサマイチモンジ | Limenitis glorifica | 西丹沢
- SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 - SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 - SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 - SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 - 割と擦れが少なく綺麗なアサマイチモンジだ。
第3のキリシマポイントへ
さて、粘っていると、営林局の方が林道復旧工事の現場を見にやってきたので、 こちらから声をかけて少し話をした。 工事スケジュールなどを聞きながら、「本当はこの先まで行きたかったんですよね」 と言ったところ、「こっちを回ればちょっと大変ですが行けますよ」と迂回ルートを 教えてくれた。
「え?行ってもいいの?」
まぁ、教えてくれたってことは行っても良いということでしょう。 営林局の方に丁重に御礼を言うと、第3のキリシマポイントまで行くだけ行ってみることにした。
第3のキリシマポイント付近の環境は、昨年とあまり変わった様子は見られなかった。 時間と天候さえ良ければ、昨年同様確実にキリシマミドリシジミを見ることができただろう。 しかし既に時間は遅く、また俄に雲が出てきて雨が降り出した。 結局、雨が小降りになるまで30分程度橋の下に潜って雨宿りをするだけで終わった。
帰路
30分ほど雨宿りをしていると、雨が小降りになってきたので戻ることにした。 第2のキリシマポイント付近まで戻る頃には、晴れ間こそ覗かないものの雨は上がっていた。
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キリシマ探索(西丹沢)
- 2011-07-29 (金)
- 西丹沢
キリシマミドリシジミ狙いで西丹沢・大又沢林道を訪れた。
昨年の8月6日に初見は済ませていますが、当時のコンデジ(RICOH R8)で手も足も出なかったので、今期の新兵器 SONY α55 + SIGMA 70-300mm を携えての再挑戦。そもそも、今期一眼デビューしたのはこの再挑戦のためと言っても過言ではありません。しかし、出発がやや遅れて現地到着が10:30頃と遅くなってしまいました。私が知っているキリシマポイントは3箇所ですが、一番撮影条件が良いのは最奥のポイントなので1時間程度歩かねばなりません。キリシマポイント到着まで、なるべく雑魚は放っておいて急ごう…、と思っていたのですが…。
カラスアゲハ & ミヤマカラスアゲハ
先を急ぐはずが、吸水中のカラスアゲハとミヤマカラスアゲハを見つけて早速足を止める羽目に。3頭が吸水集団を形成していましたが、近寄ったらすぐにばらけてしまったので個別に撮影。
最初のキリシマポイント
最初のキリシマポイントは浅瀬ゲートを過ぎてすぐの大又沢分岐。距離があるので撮影は無理ですが、昨年は多数のキリシマミドリシジミが乱舞しているのが見られ、発生確認には良いポイントです。橋の袂のアカガシ大木を見上げましたが、キリシマミドリシジミが現れる気配は有りません。ちょっと時期が早すぎるのでしょうか。あるいは、既に発生しているが、昨年秋に崩落した林道の復旧工事の為にダンプが頻繁に出入りしているので、ここで発生していたとしても他所へ拡散してしまっているのではなかと思われた。キリシマポイントは他に2箇所あるのですぐに諦めて歩を進めることにした。
第2キリシマポイント迄の途中
なるべく先を急ぎつつも、時々は足を止めて撮影しました。
第2のキリシマポイント到着
ようやく第2のキリシマポイントに到着したが、既に11:30をまわっていて遅すぎた。ポイントのアカガシを見上げるがキリシマミドリシジミは飛んでいない。また、林道崩落のため、残念ながら一番撮影条件の良い第3のキリシマポイントへ向かうことは出来ないようだ。(春に来たときは数十cm程度のルートが残っていたが、復旧工事のためにいったん崩されて残っていなかった)
見上げていると、それでも時折キリシマミドリシジミが飛び出すが、1時間半ほどの間に3~4回程度、いずれも明後日の方向へ飛んでいって撮影可能エリアには来てくれることはなかった。
帰途
これ以上長居しても成果は上がりそうになかったので、戻ることにした。
メイン・ターゲットのキリシマミドリシジミは撮れなかったが、カラスアゲハとミヤマカラスアゲハの吸水集団が撮れたり、ボロ個体だがミスジチョウに初めて出逢えたりと楽しめた。キリシマミドリシジミについては、8月初旬頃にもう一度チャレンジする予定だ。
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西丹沢遠征(三国峠)
西丹沢・三国峠へ遠征してきました。
時期的に端境期ではないかという一抹の不安はありました。例えば、同じ西丹沢でも沢沿いの林道へミヤマカラスアゲハ等狙いで行った方が良いのではないか。西丹沢以外でも、第三京浜→横横経由で行ける三浦半島や中央高速経由で富士山麓の林道へ行っても良いのではないか、と。
迷った末に行き先を決めたのですが、東名高速の事故渋滞に巻き込まれて現地到着が午後になってしまったり、予想通り端境期でほとんど蝶が現れないなど、結果的には失敗でした。
成果
車を駐め、身支度を整えて歩き出した直後に現れたのがスジボソヤマキチョウ。西丹沢では数が少なく、山梨県側で発生した個体が偶発的に飛来するとされている蝶だ。
鉄砲木の頭へ向かう登山道は、神奈川県側はずっと林縁だが、山梨県側は登るにつれて疎林環境から草原環境に変化する。最初の疎林地帯ではやや飛び古したモンシロチョウやスジグロシロチョウが多く見られた。交尾個体も居たのだが、結構敏感で撮影しようと近寄ったら繋がったまま逃げられてしまった。
草原の中を登っていくが、ほとんど蝶が居ない。やはり端境期だったか。
鉄砲木の頭の三角点周辺にもほとんど蝶が現れない。踏み分けすらない林縁部を強引に歩いてみたところ、キアゲハ、カラスアゲハ、アサギマダラなどが散発的に現れるのみであった。
カミキリやオトシブミ等の甲虫類の方が多く見られた。どうせ同定すらしないので撮らなかったけど。但し、ちょっと覗いた三国林道の林道上を歩いていたクワガタの♀だけは撮っておいた。
スジボソヤマキチョウに初めて逢えたことが救いかな? 8月中~下旬に遠征出来るようならもう一度来ようと思っていたが、次はもう、多少遠くても富士山麓の林道を目的地にした方が良いかも。
東高根森林公園
欲求不満気味だったので帰宅前に東高根森林公園に立ち寄った。 もっとも、さすがに時間が遅すぎてここでも活動中の蝶には逢えなかったが、 翅の痛んだカラスアゲハが休息しているのを見つけて撮った。
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一眼デビュー(西丹沢遠征)
- 2011-05-15 (日)
- 西丹沢
「整理できたら追記でUpします」と書いておいて、今日はもう6月9日。1ヵ月近く放置してしまった。
一眼デビュー
西丹沢遠征を機に、待望の一眼デビューしました。
機材構成は下記の通り。
- SONY α55
- SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM (キットレンズ)
- TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 Model 272E
- SIGMA APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
55mm~70mmの領域が抜けてますが、広角域は従来の RICOH R8 に任せるつもりなので無くても大丈夫でしょう。むしろ 18-55mmのキットレンズの出番が、多分無い。
西丹沢遠征
今回遠征のターゲットはミヤマカラスアゲハ春型です。他にもアオバセセリやトラフシジミなどの副産物に期待です。
しかし、こちらのやる気に比して蝶の出が悪く、なかなか被写体が現れません。ようやく最初に現れたのは、越冬明けでぼろぼろのアカタテハ。
続いて現れたのはウツギ(?)の花に来たミヤマセセリ。但し、かなり高所なので証拠写真程度です。それでも、従来の R8 だったら証拠写真すら断念するケース。
次はコミスジです。
次はコジャノメ。うーん、地元でも撮れる普通種ばっかりですねえ。
もう午後です。午後はウツギの花が連続するポイントで待ち伏せすることにしました。時間帯も良かったのか、黒系アゲハが次々と現れてくれました。
まずはクロアゲハ。
- クロアゲハ | Papilio protenor | 西丹沢
- SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
- 200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
- SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
- 200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
- SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
- 200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
- この頃にはAFで連写しまくる、数打ちゃ当たる方式になっていました。クロアゲハのまともな写真は初めてかな?
次に、ようやくミヤマカラスアゲハが現れてくれました。
アオバセセリは1頭だけ見ることが出来ました。
- アオバセセリ | Choaspes benjaminii | 西丹沢
- SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
- 200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
- d
- SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
- 200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
- 長時間吸蜜してくれたアオバセセリ。思う存分撮った中から2枚選びました。
何か見慣れない蛇の目蝶が居ました。
ツツジの花にはミヤマカラスアゲハが来ていました。♀です。
最後はカラスアゲハです。
他には、アサギマダラやウスバシロチョウを見かけましたが、撮れませんでした。ノーチャンスだったアサギマダラはともかく、ウスバシロチョウは浅瀬ゲート前で複数飛んでいたのを、中でも撮れるだろうと無視して入ったら1頭も見かけないという結果だったので、最初に撮っておけば良かったなあ。
昨年撮れて、今年も期待していたトラフシジミは現れませんでした。あとはサカハチチョウが居なかったですね。そういえば昨年もあまり居ませんでした。やはり丹沢には少ないのでしょうか。
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西丹沢遠征(大又沢林道):その1
- 2010-08-06 (金)
- 西丹沢
また西丹沢へ遠征に行ってきました。
今回のターゲットはミヤマカラスアゲハ。昨年5月の日原遠征以来、もう何度目の挑戦になるのでしょうか。ミヤカラ狙いなら稜線より渓谷、ということで今回は大又沢林道を目的地としました。
但し、ミヤマカラスアゲハ以外にも草原性のセセリやヒョウモンが撮りたいので、ミヤマカラスアゲハ撮影の目的が達成でき次第、林道を引き返して三国峠~明神山へ転戦する予定としました。但し、苦戦した場合は片道3時間はゆうにかかりそうな地蔵平まで歩く予定なので、その場合は転戦する時間的余裕は無くなるでしょう。
最後に、直前になってもうひとつターゲットを加えました。キリシマミドリシジミです。今回遠征の予習のためにGoogle検索しているうちにヒットした、「かながわの蝶」という書籍の140頁(Googleブックスのプレビュー)にこう書いてあります。
ここでのハイライトは、県内では箱根地区とこの西丹沢一帯にしか分布していないキリシマミドリシジミの飛翔を、確実に観察できることである。
かながわの蝶/相模の蝶を語る会編(かなしん出版)
そういえば、フィールドノートのtheclaさんも8月1日にキリシマ狙いで丹沢の林道を歩いた。
と書いたことを思い出しました。片道2時間以上歩いた
とも書いてありました。なるほど、これは大又沢林道か世附林道のことにだったのか、と勝手に納得してこの蝶も急遽ターゲットに加えることにしたのです。もっとも私の撮影機材(RICOH R8)では樹上のゼフィルス撮影は難しいでしょうから、「この目で見られればラッキー、撮れたら奇跡」です。
カラスアゲハばかり…、ミヤカラはどこ?
前置きが長くなりました。
この日は浅瀬ゲートを8時20分頃に出発し、Fieldworkを開始しました。
まずは黒系アゲハですが、今回はカラスアゲハが最も多く見られました。林道上の湿地で吸水している個体も多かったですが、どれも単独吸水で期待していた吸水集団には出逢えませんでした。また、ややボロな個体が多くて新鮮な個体が居ません。午後には産卵行動を取る♀を2頭も目撃したことを考えあわせると、時期的にもうちょっと早め、7月下旬くらいの方が良かったのかもしれません。
カラスアゲハの他にはクロアゲハやオナガアゲハも何頭か現れましたが、歩けども歩けどもミヤマカラスアゲハは出てきません。…どうして?
結局、ミヤマカラスアゲハに出逢えないまま、地蔵平まで歩くことになってしまいました。待望のミヤマカラスアゲハに出逢えたのは帰路、それも全ルートの3/4くらい戻ってから。
- ミヤマカラスアゲハ | Papilio maackii | 西丹沢
- RICOH R8 | 8.9mm(50mm-equiv.) 分割測光
- RICOH R8 | 8.9mm(50mm-equiv.) 分割測光
- まずは表翅を2枚見ていただきましょう、微妙に半開翅ですが。カラス達と違って超美麗な新鮮個体でした。暗かったので内蔵FlashをONで撮影した方が綺麗に写ったかなあ。裏翅は内蔵Flashを焚いて撮ったものもあったのですが、表翅は撮り忘れてしまいました。
- RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 ±0.7EV
- RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 ±0.3EV
- 後翅裏面の黄帯はわずかしか出てません。4枚目が一番良く撮れてるかな。
今回も駄目かと思いましたが、ようやく念願のミヤマカラスアゲハを撮ることができました。
キリシマミドリ乱舞
一方の「この目で見られればラッキー、撮れたら奇跡」のターゲット、キリシマミドリシジミですが、こちらは何とあっさりその姿を拝むことが出来ました。
朝、浅瀬ゲートを出発してわずか10分後。大又沢分岐に到着して「ここでキリシマミドリが見られるらしいが…?」と橋の上から見回すと、いきなり目の高さを旋回して沢脇の樹上へ駆け上がる青緑色に輝くゼフィルスが目に入った。うわっ!キリシマミドリだ!本当に見られた!
その場で20分ほど観察していたが、沢脇のアカガシ(?)の周りを1個体が旋回するとすぐに枝先から1~2頭が飛び出して絡み合う。同時に見られたのは最大3頭まででしたが、あっちこっちから飛び出すので個体数はもっと多そうです。ただ、ここのキリシマミドリシジミははるか上の方で飛び回るばかりで、時折下の方に降りてきても凄い速さで旋回して樹上へ戻っていくので、やっぱり撮影はノーチャンスでした。諦めて先へ進むことにしました。
実は私が大又沢分岐でキリシマミドリを観察しているうちに、デジイチを首から提げて大又沢林道を歩いて行かれた方が一人居ました。何となく「蝶を撮りに来た方かな?」と思っていましたが、林道途中で追いつきました。頭上を見上げています。
「キリシマですか?」
と声をおかけしたところ、やはりキリシマミドリシジミを撮りに来られた方でした。この方にいろいろお話しを伺いながら、キリシマミドリシジミの撮影ポイントを2箇所ほど教えていただき、どちらのポイントでもキリシマミドリシジミが絡み合って飛ぶ様子を見ることが出来ました。特に奥の方のポイントでは、同時に7頭が絡み合って飛ぶ様子まで見ることが出来ました。(ウラギンシジミ等も混じっていたかもしれませんが…)
教えていただいた撮影ポイントは、どちらも最初に見た大又沢分岐よりも撮影距離がぐっと近く、条件は良さそうです。しかし、それでもR8の200mmではどうにもならない距離でした。教えていただいた方の機材は35mm換算で450mm相当とのことでしたが、それでも「証拠写真程度にしか撮れてない」と苦戦されているようでした。R8からの買い換え候補としてCX3やGXR+P10ユニット(どちらも300mm)を検討しているけれども、もっと焦点距離の長い、それこそSonyのNEX-3/5のようなミラーレス一眼くらいは必要かもしれないと思いました。
(続く)
2011年6月12日追記
記事中に「キリシマミドリシジミを撮影に来ていた方」のBlogを見つけました。嗚呼っっ 今日も証拠画像(・_・、)のdaron3さんでした。こちらの記事に一緒に撮らせてもらったミヤマカラスアゲハの写真が載っております。遅まきながら、トラックバックを打っておこう。
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西丹沢遠征
- 2010-05-22 (土)
- 西丹沢
今日は、4月30日以来1ヵ月ぶりの遠征に行ってきました。行き先は、昨年7月5日以来2度目となる西丹沢です。前回、高速代をケチって到着時間が遅くなったので、今回は東名高速を利用して早めの到着を目指しました。(それでも、出発時間自体が遅めなので現地到着は10時過ぎです)
玄倉川水系/中ノ沢林道
今回は最初に、玄倉川水系の中ノ沢林道を訪れました。それほど長い林道ではないので今回は林道入口近くに車を停めて歩いて往復しました。しかし、良さそうなポイントの間隔が離れていたので、次からは車で登って要所要所のポイントで車を駐めるようにした方が効率が良さそうです。
中ノ沢林道での目撃記録
目撃種 | 数 | コメント |
---|---|---|
オナガアゲハ | 最多 | 林道上が蝶道になっている。残念ながら写真無し |
カラスアゲハ | 多 | 林道入口付近に訪花ポイント有り。写真は無し |
アオバセセリ | 2頭 | 写真有り |
スギタニルリシジミ | 1頭 | 写真有り |
ヤマトシジミ | 2頭 | |
トラフシジミ | 1頭 | 写真有り |
アサギマダラ | 1頭 | |
不明タテハ | 黒かったのでスミナガシかルリタテハ? | |
アカタテハ(幼虫) | 写真有り |
この時期の渓谷に多いはずのサカハチチョウが全く見られなかったのが解せない。丹沢には分布していないのだろうか。
中ノ沢林道での成果写真
林道入口付近に訪花ポイント(どうやらミツバウツギらしい)が有り、オナガアゲハとカラスアゲハが入れ替わり立ち替わり現れた。このポイントでの出現数はほぼ同じくらいだったが、オナガアゲハの方は林道上が蝶道となっていてそちらでも多数見られ、合わせると3:1くらいの割合であった。なお、オナガアゲハは圧倒的に♂が多く、まだ♀がほとんど出ていない印象を受けた。
但し、この黒系アゲハ2種の写真はまったく撮れなかった。このポイントでは、他にアオバセセリ♂がテリトリーを張っていて現れた両種をしつこく追い回したからである。今から考えるとアオバセセリを一時的に捕まえちゃえば良かったのかも。気が済むまで撮影してから放してやれば良いのだし。今度から捕虫網も忘れずに持参するようにしよう。
林道を登っていった別の訪花ポイントにはトラフシジミの♀が来ていた。
林道終点付近で見かけた薄汚れたシジミ。もしかしたらと思って撮っておいたらスギタニルリシジミだった。
林道終点付近にはカラムシの群生もあった。巣を開いてアカタテハの幼虫を確認してみた。
蝶以外の写真
中川川水系/白石オートキャンプ場~用木沢出合~白石沢林道終点
午後はロケハンを兼ね、昨年7月5日も訪れた中川川水系へ移動。最奥部の白石オートキャンプ場付近を少し歩き回ってみた。中ノ沢林道よりも明るい道路上がオナガアゲハやカラスアゲハの蝶道になっており採集には良いと思ったが、適当な撮影ポイントが見あたらない。キャンプ場内ならツツジのポイントがいくつかあって待ち伏せるのに良さそうだったが、土曜日のため客も多く、何となくキャンプ場内に入り込むのは気が引けてしまった。客の少ない平日なら良いポイントになるかもしれない。
中川川での目撃記録
目撃種 | 数 | コメント |
---|---|---|
オナガアゲハ | 最多 | |
カラスアゲハ | 多 | 1頭だけミヤマカラスアゲハっぽい個体も目撃 |
ジャコウアゲハ | 1頭 | 写真有り |
コミスジ | 1頭 | 写真有り |
中川川での成果写真
蝶以外の写真
世附川水系/大又沢林道
もう夕方近くなっており、既に蝶の姿は全く望めない時間帯にも関わらずロケハンを実施。大又沢林道は長いので途中まで入って雰囲気だけでも掴もうということです。
薄暗い箇所もありますが、中ノ沢林道よりは開放的な区間が多く、ところどころ花の咲くポイントもあって好感が持てます。沢が非常に近く要所要所で沢に降りるのも容易そうです。問題は距離が長いこと。今回は途中で引き返しましたが、登山ガイドによれば地蔵平がかなり広く明るい広場になっているようなのでここまで登ってみたいところですが、片道2時間くらいかかるようなので撮影しながらだと3~4時間はかかってしまいそうなところが難点です。
大又沢林道での目撃記録
- オナガアゲハ(2頭)
- アサギマダラ
歩いたのは16時過ぎだから、目撃記録が少ないのは当たり前ですね。
大又沢林道での成果写真
有りません。
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斑尾山(北信)
- 2008-08-17 (日)
- 斑尾山(北信)
斑尾山北西側山腹にて見られた蝶その他の昆虫です。
蝶
アサギマダラ、キアゲハ、各種ヒョウモンが多数登山道沿いの花畑で群舞していました。これらに混じってクジャクチョウの美しい姿が見られたほか、カラスアゲハやサカハチチョウ(夏型)なども確認しました。
蝶以外の昆虫たち
- ツノアオカメムシ | Pentatoma japonica | 斑尾山(北信)
- RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
- カメムシの仲間。ツノアオカメムシじゃないかな?
- ホソバミドリヨトウ | Euplexidia angusta | 斑尾山(北信)
- RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
- 蛾の仲間。ホソバミドリヨトウじゃないかな?
- セスジスカシバ | Pennisetia fixseni fixseni | 斑尾山(北信)
- RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
- 蛾の仲間。蜂に擬態しているスカシバガの仲間で、おそらくセスジスカシバじゃないかと思うのですが。
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