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2011-11

東高根森林公園(ムラシ・ムラツ探索その4)

昨日の曇り空が嘘のような晴れやかな空が広がった。
本日は予定があって、本来なら Fieldwork の予定はなかったのだが、せっかくの晴れ間に「30分だけでも!」と東高根森林公園へ向かった。

園内に入ってすぐの第1ポイント。

早くも綺麗なムラサキシジミが降りてきて、翅を拡げてくれた。

ムラサキシジミ | Narathura japonica | 東高根森林公園
ムラサキシジミ(開翅)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ムラサキシジミ(開翅)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
最初に現れたのが、このとても綺麗な♂。この子に逢えただけで無理押しで来た甲斐があったというもの。

今冬は3回連続で満足にムラシ・ムラツに逢えない結果が続いていたのでひと安心。 この後も、各ポイントで次々とムラサキシジミが現れてくれた。 いったい、前回までのは何だったのかと…。

ムラサキシジミ | Narathura japonica | 東高根森林公園
ムラサキシジミ(開翅)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
2番目に現れたのは♀。但し、後翅に破損が見られた。

時間がないので、2頭撮影したところで足早に第2ポイントへ向かう。 第1ポイントでは他にも1~2頭の降りてきて翅を開いている様子だった。

第2ポイント。こちらにもちゃんとムラサキシジミが降りてきていました。 数だけなら10頭近く確認できたと思いますが、このポイントは奥に広いので近くの撮りやすいところに来てくれたのは3~4頭でしょうか。 第1ポイントほど翅を拡げてくれず、閉翅状態のまま静止している個体が多かった。

ムラサキシジミ | Narathura japonica | 東高根森林公園
ムラサキシジミ(閉翅)
SONY α55 + SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
ムラサキシジミ(閉翅)
SONY α55 + SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
ムラサキシジミ(閉翅)
SONY α55 + SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
この3枚は別個体…のはずだと思っていたが、2枚目と3枚目は同一個体みたい。裏面での♂♀判定は私には無理。

既に20分が経過。 そのまま戻るべきだが…一応第3ポイントへ行ってみた。

第3ポイントはやや遅くなってから陽が差してくるので、本来なら11時前後が良い。 しかし、ポイントの最奥部だけもう陽が当たり始めていた。 時間がないので無造作に足を運んだところ、足下からムラサキツバメが1頭舞い上がった。

「しまった!」

しばらくそのあたりを舞った後、そのまま降りてくれずに高度を上げると樹冠部へ消えていってしまった。

未練たらたら、しばらく第3ポイントに止まることになってしまった。

ムラサキシジミ | Narathura japonica | 東高根森林公園
竹の葉上で開翅したムラサキスジミ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
第3ポイントではこの程度の写真しか撮れていない。♀のようです。

予定時間をオーバーしてしまったので急いで戻る。
しかし戻る途中、これまでポイントと認識していなかった場所で多数のムラサキシジミが翅を開いていた。
近くで煙草を吸っている人が多いのが難点だが。

ムラサキシジミ | Narathura japonica | 東高根森林公園
ムラサキシジミ(開翅)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ムラサキシジミ(開翅)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
この2枚は別個体ですが、いずれも♂でしょうか。

最後に、第1ポイントでまた綺麗な♂個体が翅を開いていたので急いで1枚撮影した。 最初の個体と同一個体だったりして。

ムラサキシジミ | Narathura japonica | 東高根森林公園
ムラサキシジミ(開翅)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
最後に撮った1枚。最初の個体と同じくらい綺麗な♂。同一個体だったりして。

東高根森林公園(ムラシ・ムラツ探索その3) ※おまけで生田緑地

どんよりとした曇り空を見上げて泣きそうになった。

が、雨は降っていなかったので Fieldwork に向かう。 前回、「東高根森林公園で良いのかどうか」と書いたが、この曇り空で遠出しても無駄足になる可能性が高いので、今回も東高根森林公園へ。

園内に入って第1ポイント。…まったく居ない。

第2ポイント。…やはりまったく居ない。…が、11時過ぎになって訪れたほんのわずかな晴れ間に、ようやくムラサキシジミが降りてきた。

ムラサキシジミ | Narathura japonica | 東高根森林公園
ムラサキシジミ開翅(証拠写真)
SONY α55 + SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
ムラサキシジミ開翅(証拠写真)2
SONY α55 + SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
やっと降りてきたムラサキシジミだが、遠くて300mmでも証拠写真程度。等倍で見ると全然解像していない。
ムラサキシジミ | Narathura japonica | 東高根森林公園
ムラサキシジミ
ムラサキシジミ(トリミング)
SONY α55 + SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
別固体が枯葉の中に潜り込んだ。さすがに上の写真だとどこに居るのかすら分からないので、下の写真は上と同じ写真からトリミングして拡大。

第3ポイントにも立ち寄ったが、ここでもまったくムラシ・ムラツが姿を見せることはなかった。

第3ポイントでは何やら以前西丹沢で見たオオセンチコガネによく似た糞虫を見かけた。 可哀想に背中にダニを3匹ほど背負っていたけど。

糞虫(未同定) | 東高根森林公園
糞虫(未同定)
SONY α55 + SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

カワセミが居たので撮影。

カワセミ | 東高根森林公園
カワセミ
SONY α55 + SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

生田緑地

今年は、クロコノマチョウの撮影を東高根森林公園で済ませてしまい、一度も生田緑地へ行かなかったので、ジュズダマ群落がどうなっているか確認だけしておこうと寄ってみた。 昨年、稲刈り前の10月初旬にジュズダマ群落は半分ほど刈られてしまったが、今年もやはり刈られたようだ。それも昨年以上に。刈られる前の状態を正確に覚えているわけではないが、感覚的には7~8割がた刈られてしまったようで、観察しやすい木道脇の株の多くは(食い尽くされたのとは明らかに異なる状況で)跡形なくなっていた。 この状況だと、今年の発生数はあまり多くなかったかもしれない。

ところで、何も期待していなかった生田緑地でムラサキツバメを発見。 ホオノキの葉上で1頭だけ越冬体制に入っていた?

ムラサキツバメ | Narathura bazalus | 生田緑地
ムラサキツバメ(証拠写真)
ムラサキツバメ(証拠写真|トリミング)
SONY α55 + SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
下は、上と同じ写真からトリミングして拡大。この葉はかなり雨ざらしな位置なので、越冬体制ではなくたまたまかもしれない。一周して帰りがけにもう一度確認したら居なくなっていたし。

東高根森林公園(ムラシ・ムラツ探索その2)

今朝は天気が良かった。 所用で出掛ける必要があったが、30分ほど早く出られたので、急ぎ足でも探索を行おうと東高根森林公園を訪れた。 前回はムラサキツバメはおろか、ムラサキシジミすらかろうじて3個体目撃/2個体撮影できたに止まった。 今回こそもっとたくさんの個体に出逢えるものと踏んで探索したのだが。

まず、カメラのバッテリーを持って行くのを忘れた。 ターゲットを見つけても今日は撮れない…。orz

しかし、それどころか第1ポイント、第2ポイントを回って、見られたのは第2ポイントでシラカシの梢へ駆け上がっていった1個体のみ。 カメラを持っていても撮影チャンスは無かったであろう。 時間が無く前回撮れた第3ポイントを回れなかったこともあるが、昨年まで多くの個体が見られた第1、第2ポイントでまったく見られないのはどうしたことなのだろうか。

実は29日(火)に腰を据えてムラシ・ムラツ撮影を行おうと思っているのだけれど、場所は東高根森林公園で良いのかどうか、不安になってきた。

東高根森林公園(ムラシ・ムラツ探索)

昨日15日と、本日16日の両午前中、2日連続で東高根森林公園に立ち寄った。 目的はひなたぼっこに降りてくるムラサキシジミ。 運がよければムラサキツバメも見られないかと考えて訪問した。

11月15日

昨日(15日)の方は雨上がりの曇天だったので、あまり期待せずにポイントを3カ所巡ったが、 案の定蝶には全く出逢えずに終わった。

寂しいので、椿の花を撮ってみた。 椿の花

湿性植物園の木道には、なぜか鶏の姿が。いつから居るんだろう。 雄鶏

11月16日

よく晴れた天候だったので、昨日(15日)と違ってムラサキシジミがたくさん日向ぼっこしているだろうと、 期待して訪れたのですが…。

第1ポイントでは、………坊主。

第2ポイントでも、………日向ぼっこしている個体は皆無。 1頭だけ、元気よく飛んでいるムラサキシジミを目撃できたのみ。

第3ポイントでは、………ようやく日向ぼっこしているムラサキシジミ1頭を確認。 だが条件の悪い後ろ姿の開翅を2ショットだけ撮れたところで舞い上がってしまい、 その後はったく現れませんでした。

ムラサキシジミ | Narathura japonica | 東高根森林公園
ムラサキシジミ(開翅)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
唯一撮れた開翅個体。

但し、帰りがけに湿性植物園の木道上でじっと静止しているムラサキシジミを発見。 寒くてろくに動けないのか、至近距離まで無造作に近寄っても逃げなかった。

ムラサキシジミ | Narathura japonica | 東高根森林公園
ムラサキシジミ(閉翅)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
帰りがけに撮った2頭目個体。

結局、今日出逢えたのはムラサキシジミ2頭のみ。 天候は良かったのに、どうしたことだろうか。

熊襲探索(その3)

前々回前回と2回連続で空振りに終わった熊襲探索。 三度目の正直を期して出撃しました。

雨で空振りに終わったとはいえ、前回はソテツを食害中の幼虫集団は撮れましたし、 撮影こそ叶いませんでしたが、束の間雨上がりには何頭かの成虫の存在も確認できましたので、 今回も前回と同じ探索地です。

高台の公園と邸宅街にて

まず最初に、前回は時間が無くて訪れなかった高台の公園2カ所を探索。 しかし、公園内のソテツはあまり食害を受けている様子が見られず、目的の熊襲の姿も見られませんでした。 但し、公園間の邸宅地を移動中に歩道脇のソテツ(邸宅の庭木)に、羽化したてで、今まさに翅を伸ばしている途中の熊襲を発見。

クロマダラソテツシジミ(羽化したて) | Chilades pandava | 三浦半島
クロマダラソテツシジミ(羽化したて)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
クロマダラソテツシジミ(羽化したて)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
初撮影が羽化途中の個体とは。

飛び立つまで時間がかかるだろうと、いったん離れて50分ほど公園を探索してから戻ってみた。 残念ながら先の個体は居なくなっていたが、別個体がすぐ隣のソテツに居るのを発見。 どうやらこの子も発生したてのようで、飛べずに下に落ちてしまったのを手乗りにしてみた。

クロマダラソテツシジミ(手乗り) | Chilades pandava | 三浦半島
クロマダラソテツシジミ(手乗り)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
クロマダラソテツシジミ(羽化したて)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
手乗りで数枚撮影した後、ソテツに戻してあげた。先の個体は♂♀判別が付かないが、この子は♂のようだ。

この高台の公園や邸宅街では、熊襲の他にもキアゲハ、アオスジアゲハ、モンシロチョウ、キタテハ、アカタテハ、ヤマトシジミ、ベニシジミ、ムラサキツバメ等が見られた。

キタテハ | Polygonia c-aureum | 三浦半島
キタテハ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
セイタカアワダチソウで吸蜜するキタテハ。
ムラサキツバメ | Narathura bazalus | 三浦半島
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
公園内の、周囲を樹林に囲まれた陽溜まり。マテバシイが2本ほど目に入ったので「ムラツ」が居そう、と思ったら現れた。 このあと開翅してくれたのだが、70-300mmに交換する暇もなく飛び去った。

海沿いの集合住宅街にて

前回雨の中を探索した海沿いの集合住宅街へ移動。 こちらでは多数の個体が発生しており、様々な生態をゆっくりと撮影することが出来た。

クロマダラソテツシジミ(閉翅) | Chilades pandava | 三浦半島
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
♂♀不明。翅裏面での判別法を探さなくては。
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
これも♂♀不明。
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
本日最後に撮った1枚。
クロマダラソテツシジミ(開翅) | Chilades pandava | 三浦半島
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
♀の開翅写真。
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
♂の開翅写真。
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
♂の開翅写真。どうも今見返していると絞りが足りないようで、ピントの合っている範囲が狭い。
クロマダラソテツシジミ(交尾) | Chilades pandava | 三浦半島
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
一緒に撮影していた方々に見つけていただいた交尾写真。
クロマダラソテツシジミ(産卵行動) | Chilades pandava | 三浦半島
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
産卵行動を取る♀の姿も多かった。
クロマダラソテツシジミ(蛹) | Chilades pandava | 三浦半島
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
これも他の方に見つけていただいた蛹。

感謝

海沿いの集合住宅街では、蝶鳥ウォッチングのYODAさんの他、計3名の方とご一緒することになった。 今回、ひととおりの生態が撮れたのは「交尾してるの撮った?」「ここに蛹があるよ」と声をかけていただいたおかげだ。 この場を借りて御礼を申し上げます。有り難うございました。

YODAさんには既に2ヶ月以上放置状態のこのBlogのURIをお教えしたので、慌てて今回の記事のみ更新しました。 そろそろ年内の遠征は打ち止めなので、記事タイトルだけで中身のない過去記事の修正(中身の記述)を始めないといけませんね。

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