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2011-07
キリシマ探索(西丹沢)
- 2011-07-29 (金)
- 西丹沢
キリシマミドリシジミ狙いで西丹沢・大又沢林道を訪れた。
昨年の8月6日に初見は済ませていますが、当時のコンデジ(RICOH R8)で手も足も出なかったので、今期の新兵器 SONY α55 + SIGMA 70-300mm を携えての再挑戦。そもそも、今期一眼デビューしたのはこの再挑戦のためと言っても過言ではありません。しかし、出発がやや遅れて現地到着が10:30頃と遅くなってしまいました。私が知っているキリシマポイントは3箇所ですが、一番撮影条件が良いのは最奥のポイントなので1時間程度歩かねばなりません。キリシマポイント到着まで、なるべく雑魚は放っておいて急ごう…、と思っていたのですが…。
カラスアゲハ & ミヤマカラスアゲハ
先を急ぐはずが、吸水中のカラスアゲハとミヤマカラスアゲハを見つけて早速足を止める羽目に。3頭が吸水集団を形成していましたが、近寄ったらすぐにばらけてしまったので個別に撮影。
最初のキリシマポイント
最初のキリシマポイントは浅瀬ゲートを過ぎてすぐの大又沢分岐。距離があるので撮影は無理ですが、昨年は多数のキリシマミドリシジミが乱舞しているのが見られ、発生確認には良いポイントです。橋の袂のアカガシ大木を見上げましたが、キリシマミドリシジミが現れる気配は有りません。ちょっと時期が早すぎるのでしょうか。あるいは、既に発生しているが、昨年秋に崩落した林道の復旧工事の為にダンプが頻繁に出入りしているので、ここで発生していたとしても他所へ拡散してしまっているのではなかと思われた。キリシマポイントは他に2箇所あるのですぐに諦めて歩を進めることにした。
第2キリシマポイント迄の途中
なるべく先を急ぎつつも、時々は足を止めて撮影しました。
第2のキリシマポイント到着
ようやく第2のキリシマポイントに到着したが、既に11:30をまわっていて遅すぎた。ポイントのアカガシを見上げるがキリシマミドリシジミは飛んでいない。また、林道崩落のため、残念ながら一番撮影条件の良い第3のキリシマポイントへ向かうことは出来ないようだ。(春に来たときは数十cm程度のルートが残っていたが、復旧工事のためにいったん崩されて残っていなかった)
見上げていると、それでも時折キリシマミドリシジミが飛び出すが、1時間半ほどの間に3~4回程度、いずれも明後日の方向へ飛んでいって撮影可能エリアには来てくれることはなかった。
帰途
これ以上長居しても成果は上がりそうになかったので、戻ることにした。
メイン・ターゲットのキリシマミドリシジミは撮れなかったが、カラスアゲハとミヤマカラスアゲハの吸水集団が撮れたり、ボロ個体だがミスジチョウに初めて出逢えたりと楽しめた。キリシマミドリシジミについては、8月初旬頃にもう一度チャレンジする予定だ。
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北海道
- 2011-07-28 (木)
- 未分類
北海道旅行中に何枚か写真が撮れたので記録だけ残しておきます。 蝶探遠征ではなかったので事前調査等一切無し。 未見の蝶、良さそうなポイントを見つけてもスルー。 たまたま周囲に静止してくれた蝶のみ撮りました。
初見・初撮影記録
まずは、初見・初撮影の種から。 さすが北海道で、特段も探索を一切していないのに、初見・初撮影種が3種もあった。
キバネセセリ
登別と旭川で2回遭遇しました。 初見・初撮影種のはずですが、どうも既視感があります。 本州にも居る種ですし、実は見たことあるけど蛾だと思ってスルーしてたってことはあるかもしれません。
オオヒカゲ
やけに大型のヒカゲチョウがあちこちたくさん飛び回っているなあ、と思っていた。 思い当たるのはオオヒカゲしかない。近くに停まってくれないかなと思っていたら、 偶然オオヒカゲとコムラサキが集まっている樹液酒場を見つけた。
エゾスジグロシロチョウ
ラベンダーに多数訪花していた白蝶。 エゾシロチョウやオオモンシロチョウではなかったので、何となくスルーしていたが、 よく考えたらエゾスジグロシロチョウだった。 後で気が付いて慌ててメモリーを確認したら、ピンボケだが1枚だけ撮影していた。
初見・初撮影だけど同定困難。何のゼフィルス?
早朝の樹林内にて、地上約3mの葉上に静止しているゼフィルスを発見。 しかし、翅の裏面だけ+一部が見えていないので、ゼフ初心者には同定不能。
その他の蝶たち
まずはアゲハチョウ科から。 北海道といえば美麗ミヤマカラスアゲハですが、バス車窓からは何度か目撃しましたが、撮影機会はありませんでした。 撮影できたのはキアゲハの幼虫&成虫のみ。
シロチョウ科では、エゾシロチョウとオオモンシロチョウなら比較的逢える確率が高いのでは、と勝手に期待していたが、残念ながら逢えなかった。
登別では、ゼフィルスが翅を煌めかせてスクランブルする様子がロープウェー両脇や温泉街から見上げた斜面等あちこちの樹冠部で見られ、歯噛みする思いだった。
どこへ行っても多数見られたのがヒョウモン類とクジャクチョウ。ただ、ヒョウモン類はロープウェーから見下ろした斜面やバスの車窓からは多く見たが、観光中はあまり周囲に現れなかった。反対にクジャクチョウは観光中もごく普通に現れた。北海道では多産するようだ?
ミドリヒョウモン
クジャクチョウ
バス移動中、どこでも川さえあれば柳の木が目についた。きっとコムラサキは道内のどこでも普通に見られるに違いない。
登別の樹林周辺ではクロヒカゲが多く見られた。
タテハ系では他に富良野のラベンダー畑でイチモンジ系の蝶が1頭現れた。(明らかにミスジ系ではない) ヒョウモン類と同じくらいの大きさに見えたので「すわオオイチモンジ?」と思ったがすぐに飛び去ってしまった。
但し、後から思い返してみるとメスグロヒョウモンの♀の可能性もあるなあ。周辺の環境からするとそっちの方が可能性が高そう。
富良野のラベンダー畑の周辺ではスジグロチャバネセセリが比較的多く見られた。 1枚目と2枚目は別個体。 1枚目の個体は裏面写真しかないので以前調べた判別法を見たが、どうもよく分からない。(1枚目がヘリチャな気がしてきた) だが、蝶鳥ウォッチングというBlogで判別法が詳しく解説されているのを新たに見つけた。これは素晴らしい。
結論としては、両方ともスジチャだった。 ついでに以前調べた判別法の2番目は♀限定で、♂の判別には使えないことも分かった。 さらに「日本産蝶類標準図鑑(白水隆)」を見たら、スジチャについては富良野は他産地から飛び離れた産地とあったが、ヘリチャは逆に富良野以北には分布しない、とあった。何だ、悩んで損した。
蝶以外の昆虫
大好きなヤママユガ科のクスサンの終齢幼虫を見かけた。
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西丹沢遠征(三国峠)
西丹沢・三国峠へ遠征してきました。
時期的に端境期ではないかという一抹の不安はありました。例えば、同じ西丹沢でも沢沿いの林道へミヤマカラスアゲハ等狙いで行った方が良いのではないか。西丹沢以外でも、第三京浜→横横経由で行ける三浦半島や中央高速経由で富士山麓の林道へ行っても良いのではないか、と。
迷った末に行き先を決めたのですが、東名高速の事故渋滞に巻き込まれて現地到着が午後になってしまったり、予想通り端境期でほとんど蝶が現れないなど、結果的には失敗でした。
成果
車を駐め、身支度を整えて歩き出した直後に現れたのがスジボソヤマキチョウ。西丹沢では数が少なく、山梨県側で発生した個体が偶発的に飛来するとされている蝶だ。
鉄砲木の頭へ向かう登山道は、神奈川県側はずっと林縁だが、山梨県側は登るにつれて疎林環境から草原環境に変化する。最初の疎林地帯ではやや飛び古したモンシロチョウやスジグロシロチョウが多く見られた。交尾個体も居たのだが、結構敏感で撮影しようと近寄ったら繋がったまま逃げられてしまった。
草原の中を登っていくが、ほとんど蝶が居ない。やはり端境期だったか。
鉄砲木の頭の三角点周辺にもほとんど蝶が現れない。踏み分けすらない林縁部を強引に歩いてみたところ、キアゲハ、カラスアゲハ、アサギマダラなどが散発的に現れるのみであった。
カミキリやオトシブミ等の甲虫類の方が多く見られた。どうせ同定すらしないので撮らなかったけど。但し、ちょっと覗いた三国林道の林道上を歩いていたクワガタの♀だけは撮っておいた。
スジボソヤマキチョウに初めて逢えたことが救いかな? 8月中~下旬に遠征出来るようならもう一度来ようと思っていたが、次はもう、多少遠くても富士山麓の林道を目的地にした方が良いかも。
東高根森林公園
欲求不満気味だったので帰宅前に東高根森林公園に立ち寄った。 もっとも、さすがに時間が遅すぎてここでも活動中の蝶には逢えなかったが、 翅の痛んだカラスアゲハが休息しているのを見つけて撮った。
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朝の東高根森林公園
- 2011-07-13 (水)
- 東高根森林公園
朝、東高根森林公園に立ち寄って足早に一周した。
園内に入ってすぐ、ケヤキ広場脇の園路上でアカボシゴマダラが吸水中(?)だった。
- アオアボシゴマダラ | Hestina assimilis | 東高根森林公園
- SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
- 200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
- SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
- 200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
- SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
- 200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
- SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
- 200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
- 見ての通り路上はほぼ乾燥しており、吸水というよりもミネラル等の 何らかの成分を吸収しているのだろう。 かなりの執着が見られたので、数分間にわたっていろいろな角度から撮れた。
先日気が付いたアベリアや子供広場周辺のボタンクサギを巡回したが、アゲハ類の訪花は見られなかった。 しかし、湿性植物園まで下ってきたところで、湿地で吸水中のクロアゲハを見つけた。
最後にケヤキ広場まで戻ってきたところで、叢の中にスズメガが停まっているのを見つけた。調べてみたところ、ウチスズメのようだ。
- ウチスズメ | Smerinthus planus planus | 東高根森林公園
- SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
- 200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
- SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
- 200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
- みんなで作る日本産蛾類図鑑によれば後翅表面に美しい眼状紋を持っているらしい。しまった、見てみたかったな。
蝶の数は少なかったが、時間も短かったし、まあまあかな。
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夕暮れの東高根森林公園
- 2011-07-11 (月)
- 東高根森林公園
夕暮れ時の東高根森林公園へ。夕暮れ時でもクロコノマチョウは活動するから、見られればいいな、と。
アベリアの花にクロアゲハとダイミョウセセリが訪花していた。 こんなところに訪花ポイントがあったのか。 知っていれば昨日来たのに。
ヒカゲチョウがテリ張りしていた。
古代芝生広場の縁の樹液にカブトムシ♂が来ていた。 「おお、カブトムシ」と声を上げると、植え込みの反対側を歩いていた婦人が反応。
「雄ですか?雌ですか?」
「え?雄ですけど」
すると、凄い勢いでこっちへ回り込んできて、携帯で撮影していた。 男のお子さんでもいるのかしら。
湿性植物園まで下ると、まだ明るい。ボロのルリタテハが開翅していた。
遅い時間帯だったが、まあまあ楽しめた。
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コムラサキ探索(計画失敗)
- 2011-07-10 (日)
- 多摩川(右岸川崎市部) | 東高根森林公園 | 生田緑地
約2週間ぶりの Fieldwork 。今日は午前中いっぱい時間を使える。但し、次の予定の目途が立たないくらいまだ忙しいので、ちょっと欲張った行動計画を立てた。
東高根森林公園
↓
生田緑地(初山地区・谷間の探勝路)
↓
狛江水辺の楽校
午後は都内で用があるが、狛江から小田急線に乗って行けばよい。 時間を区切って移動していけば大丈夫だろう、と考えた。
しかし、2兎を追う者は1兎をも得ず。この行動計画は大失敗だった。
東高根森林公園
いつものように園内を一周するのではなく、斜面に花が咲いているユリ園と念のためにハンノキ林を確認するだけで済ますつもりで立ち寄った。ところが、思惑に反してユリ園の斜面は時間帯的に日陰。ハンノキ林まで歩いてもコミスジ1頭しか撮れない有様だった。
他にはヒカゲチョウ程度しか現れないので焦って予定外だが古代芝生広場へ。古代芝生広場ではあちこちで白詰草にツマグロヒョウモンやヒメアカタテハが訪れているのが見られた。
生田緑地(初山地区 & 谷間の探勝路)
生田緑地への移動途中の路上では、アゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、ナガサキアゲハ等が悠然と飛ぶ様子が見られた。やはりアゲハ類はもう出ているのである。どこか適当な訪花ポイントが見つかれば苦労しないのですが。
初山地区では、雑木林の斜面に入り込んでクロコノマチョウを探した。 越冬前後の初冬と早春にクロコノマチョウを撮影した斜面なので、夏型のクロコノマチョウもきっと見つかるに違いないと思っていたのだが、残念ながら見つからなかった。出てくるのはほとんどがヒカゲチョウだった。
クロアゲハやカラスアゲハも現れたが、停まらない上に樹林内なので追うことも出来なかった。移動直前になって陽だまりにオカトラノオが数株群生している所を見つけた。スジグロシロチョウとヒメウラナミジャノメが吸蜜しており、ここで粘ればアゲハ類が来るかもと思ったが、もう移動しないと肝心の狛江での活動時間が取れないので諦めた。
狛江に向かう途中、初山地区とは反対側にある谷間の探勝路に立ち寄ったが、ハンノキ林のミドリシジミはもちろん、ススキ群落周辺のクロコノマチョウも見られなかった。綺麗なジャコウアゲハが1頭飛んできたが、停まらず飛びすぎ、撮影はできなかった。
狛江水辺の学校
残り時間約1時間あまりでようやく狛江に到着。すぐに柳林に潜り込んだ。
柳林に入ってすぐに、目の前をコムラサキが横切って十数メートル離れた柳の枝に飛び込んだ。すぐに追って探したがLost。
次に、湿地に降りて吸水しているコムラサキを発見。今度は後ろからだったが撮影できた。
その後は、丹念に柳の木々を巡るが何も出てこない時間が続いた。 ようやく、最後の方で樹液にアカボシゴマダラが来ていたのを撮った。
時間切れなので戻りながら、なおも柳の木を除いてまわったが、もうコムラサキは現れなかった。時間切れで捜索終了。
反省点
本命がコムラサキだったのだから、まず朝一番に狛江に来るべきだった。目的を達成してから次へ目標を切り替えるようにしないと、中途半端なまま次へ移動しなければならなくなる上、肝心の本命捜索の時間が足らなくなる…。本日は本当に、大失敗。
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