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サカハチチョウ

徒労の西丹沢

恒例の西丹沢遠征。

昨年夏型ミヤマカラスアゲハをお腹いっぱい撮ったので、今年こそ春型ミヤマカラスアゲハをたくさん撮って卒業(来年はこの時期に別種を撮りに行く)しようと勇んで西丹沢へ出掛けました。

ところが、残念ながら天候が悪く、気温が上がらず肌寒い上に曇りっぱなしで、終いには雨まで降り出す始末。

当日確認できた蝶は、

  • オナガアゲハ(わずかな晴れ間に数頭確認・未撮)
  • コミスジ
  • ヤマトシジミ
  • ミヤマセセリ
  • サカハチチョウ(未撮)

と、サカハチチョウ以外は西丹沢までわざわざ出掛けてこなくても見られる種ばかりでした。 この中では、オナガアゲハとサカハチチョウが撮れていれば、まあ何とか成果があったと言えるところですが、 肝心のこの2種が目撃のみで未撮…。orz

ああ、忘れるところでした。 現地到着前、車中からウスバシロチョウも1頭確認しました。 目的地には居なかったけど。

撮った蝶

コミスジ | Neptis sappho | 西丹沢
コミスジ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
コミスジ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
2枚とも同一個体。この石灰質っぽいところには他にもサカハチチョウ等が吸水に訪れていた。 コミスジ放っておいてサカハチチョウ撮れば良かったのに…。
ミヤマセセリ | Erynnis montanus | 西丹沢
ミヤマセセリ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ミヤマセセリ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
これも2枚とも同一個体。擦れっからしで判然としないが、前翅に白帯のある♀?それとも前翅前縁がやや反った♂?
ヤマトシジミ | Pseudozizeeria maha | 西丹沢
ヤマトシジミ♀
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ヤマトシジミ♀
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
これもやはり2枚とも同一個体。ぴかぴかの新鮮個体の♀。

蝶ではないが、ゾウムシの面白いのを見つけたので撮っておいた。未同定。

オオゾウムシ | 西丹沢
未同定ゾウムシ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
未同定ゾウムシとしておりましたが、WEB検索にてオオゾウムシらしいと同定しました。間違いありましたらご指摘願います。

キリシマ探索(西丹沢)

キリシマミドリシジミ狙いで西丹沢・大又沢林道を訪れた。

昨年の8月6日に初見は済ませていますが、当時のコンデジ(RICOH R8)で手も足も出なかったので、今期の新兵器 SONY α55 + SIGMA 70-300mm を携えての再挑戦。そもそも、今期一眼デビューしたのはこの再挑戦のためと言っても過言ではありません。しかし、出発がやや遅れて現地到着が10:30頃と遅くなってしまいました。私が知っているキリシマポイントは3箇所ですが、一番撮影条件が良いのは最奥のポイントなので1時間程度歩かねばなりません。キリシマポイント到着まで、なるべく雑魚は放っておいて急ごう…、と思っていたのですが…。

カラスアゲハ & ミヤマカラスアゲハ

先を急ぐはずが、吸水中のカラスアゲハとミヤマカラスアゲハを見つけて早速足を止める羽目に。3頭が吸水集団を形成していましたが、近寄ったらすぐにばらけてしまったので個別に撮影。

カラスアゲハ | Papilio bianor | 西丹沢
カラスアゲハ(吸水)
SONY α55 | TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
90mm(135mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
最初に狙った個体はカラスアゲハでした。落ち着かず充分に近づかせてくれません。
ミヤマカラスアゲハ | Papilio maackii | 西丹沢
ミヤマカラスアゲハ(吸水)
SONY α55 | TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
90mm(135mm-equiv.) 絞り優先AE +0.7EV F10 分割測光
次に狙ったミヤマカラスアゲハはかなり近くまで寄らせてくれた。 右尾状突起の欠損が残念。

最初のキリシマポイント

最初のキリシマポイントは浅瀬ゲートを過ぎてすぐの大又沢分岐。距離があるので撮影は無理ですが、昨年は多数のキリシマミドリシジミが乱舞しているのが見られ、発生確認には良いポイントです。橋の袂のアカガシ大木を見上げましたが、キリシマミドリシジミが現れる気配は有りません。ちょっと時期が早すぎるのでしょうか。あるいは、既に発生しているが、昨年秋に崩落した林道の復旧工事の為にダンプが頻繁に出入りしているので、ここで発生していたとしても他所へ拡散してしまっているのではなかと思われた。キリシマポイントは他に2箇所あるのですぐに諦めて歩を進めることにした。

第2キリシマポイント迄の途中

なるべく先を急ぎつつも、時々は足を止めて撮影しました。

コミスジ | Neptis sappho | 西丹沢
コミスジ
SONY α55 | TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
90mm(135mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
コミスジが現れた。近づいても飛ぶ気配が無く、割と綺麗だったので撮影。
カラスアゲハ・ミヤマカラスアゲハの集団吸水 | 西丹沢
集団吸水(カラスアゲハ&ミヤマカラスアゲハ)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
河原に10頭以上の吸水集団が形成されているのを見つけてしまったので、 本格的に寄り道。この写真に写っているのはちょうど10頭?
スミナガシ | Dichorragia nesimachus | 西丹沢
スミナガシ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
スミナガシ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
スミナガシ。昨年は多数の個体が現れたが、今回はこれ1個体のみしか現れなかった。
ミスジチョウ | Neptis philyra | 西丹沢
ミスジチョウ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
一見してボロボロの個体だったが、コミスジにしては大きい、ミスジチョウでは ないか?と開翅したところを確認したら、やはりミスジチョウだった。 初見なのでボロ個体でも念入りに撮影。
キタキチョウ | Eurema mandarina | 西丹沢
キタキチョウ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
キタキチョウ。雑魚もほとんど見逃していない? いや。これでもいっぱい見逃してるんですよ。

第2のキリシマポイント到着

ようやく第2のキリシマポイントに到着したが、既に11:30をまわっていて遅すぎた。ポイントのアカガシを見上げるがキリシマミドリシジミは飛んでいない。また、林道崩落のため、残念ながら一番撮影条件の良い第3のキリシマポイントへ向かうことは出来ないようだ。(に来たときは数十cm程度のルートが残っていたが、復旧工事のためにいったん崩されて残っていなかった)

見上げていると、それでも時折キリシマミドリシジミが飛び出すが、1時間半ほどの間に3~4回程度、いずれも明後日の方向へ飛んでいって撮影可能エリアには来てくれることはなかった。

ムラサキシジミ | Narathura japonica | 西丹沢
ムラサキシジミ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F50 分割測光
撮影可能エリアに飛んできた、と思ったらムラサキシジミだった。
ミスジチョウ | Neptis philyra | 西丹沢
ミスジチョウ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
再びミスジチョウが現れた。先ほどの個体と同じようにボロボロだが、 翅の破損箇所が違うので同じ個体ではない。
同定不能セセリ(コチャバネセセリ?) | 西丹沢
同定不能セセリ(コチャバネセセリ?)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
同定不能セセリ(コチャバネセセリ?)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
裏面も写さないと同定不能になるのは分かっていたが、 これ以上物理的に近寄れなかった。 小型で翅脈がやや目立つ気がするので、コチャバネセセリではないかと思うのですが、 確証は無い。
ムラサキシジミ | Narathura japonica | 西丹沢
ムラサキシジミ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE -0.7EV F10 分割測光
再びシジミが現れたと思ったら、またムラサキシジミだった。

帰途

これ以上長居しても成果は上がりそうになかったので、戻ることにした。

アカタテハ | Vanessa indica | 西丹沢
アカタテハ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE -0.7EV F10 分割測光
アカタテハが産卵場所を探していた。
ムラサキシジミ | Narathura japonica | 西丹沢
ムラサキシジミ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE +0.3EV F10 分割測光
これもムラサキシジミ。先ほどの2個体よりも破損が少なく綺麗。
カラスアゲハ・ミヤマカラスアゲハの集団吸水 | 西丹沢
集団吸水(カラスアゲハ&ミヤマカラスアゲハ)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE +0.3EV F10 分割測光
往路の吸水集団は撮影しているうちに全て飛ばしてしまったが、 復路にも同じ場所に吸水集団が形成されていた。 どうやら吸水集団が掲載されやすいポイントらしい。 右から2頭目のミヤマカラスアゲハがちょうどポンピングしています。
ミヤマカラスアゲハ | Papilio maackii | 西丹沢
ミヤマカラスアゲハ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE +0.3EV F10 分割測光
集団がばらけた後は、翅の綺麗なミヤマカラスアゲハに狙いを付けて追ってみました。 但し、この場所は足場が悪くてこれ以上近づくのは困難です。
テングチョウ | Libythea celtis | 西丹沢
テングチョウ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE +0.3EV F10 分割測光
同じ河原で、テングチョウも吸水していました。 それにしても、先ほどから露出補正を元に戻すのを忘れているようですね。
サカハチチョウ(夏型) | Araschnia burejana | 西丹沢
サカハチチョウ(夏型)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
サカハチチョウ(夏型)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
サカハチチョウの夏型も現れた。 西丹沢でサカハチチョウに出会う機会はあまり多くない。
ミスジチョウ | Neptis philyra | 西丹沢
ミスジチョウ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
ミスジチョウ(閉翅)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
三度ミスジチョウが現れた。やはり翅の破損は進んでいるが、 今までの中では一番傷みが少ない。 そこで、何とか翅裏面も撮ろうと粘って撮った。

メイン・ターゲットのキリシマミドリシジミは撮れなかったが、カラスアゲハとミヤマカラスアゲハの吸水集団が撮れたり、ボロ個体だがミスジチョウに初めて出逢えたりと楽しめた。キリシマミドリシジミについては、8月初旬頃にもう一度チャレンジする予定だ。

西丹沢遠征(今シーズン3回目)

今シーズン3度目の西丹沢遠征。天気予報では傘マークまで付いた曇天でしたが、大井松田ICを通過した頃には晴れ間も見えてきた。御殿場ICで東名を下りて明神峠へ向かう。今回は明神峠から水ノ木橋まで世附林道を下ってみようという計画だ。その後、時間が許せば明神峠~三国峠間も往復してみたい。世附林道は前回浅瀬~大棚橋間を歩いているので、今回の予定ルートと合わせて林道全線を歩いたことになる。(水ノ木橋~大棚橋の短い区間のみ重複)

結果的には、降雨&時間切れで明神峠~三国峠間は歩けず、次回以降に持ち越しとなった。また、世附林道往復も往路途中からまったく陽が差さなくなり、復路間もなく雨が降り出すという最悪のパターン。前回以上に薄い成果に終わった。

コース短評

  1. 明神峠~三ノ沢橋間

    浅瀬ゲート同様に厳重に閉じられた明神峠のゲートを抜けて歩き出す。 明神峠からの歩き出しは非常に明るくて開放的な林道だ。 徐々に樹林内に入っていくようになるが、三ノ沢橋までの区間は明るく雰囲気の良いポイントが多い。

    • オナガアゲハ(1)
    • 不明黒系アゲハ(3)※恐らくオナガアゲハ
    • ウスバシロチョウ(2)
    • コミスジ(3)
    • サカハチチョウ(1)
    • アオバセセリ(1)
    • モンシロチョウ(2)
    • 不明シロチョウ(1)※小型。ヒメシロチョウ?
  2. 三ノ沢橋~水ノ木橋間

    三ノ沢橋を過ぎると薄暗い樹林内を歩く区間が長くなる。 ところどころに開けたポイントもあるが、ポイント間が長くてあまり面白くない。 但し、アオバセセリ2頭のテリ争いが見られたり、 樹林内を産卵場所を求めて(?)彷徨うアサギマダラの姿を見ることが出来た。

    • サカハチチョウ(2)
    • アオバセセリ(3)
    • ヤマキマダラヒカゲ(1)
    • アサギマダラ(3)
    • 不明黒系アゲハ(1)※恐らくオナガアゲハ
    • モンシロチョウ(1)
    • コジャノメ
  3. 水ノ木橋近くのポイント

    前回弁当を食べ、トラフシジミの産卵シーンを撮ったポイント。 最初からここでUターンと決めていた。 しかし、このポイントに到着した頃は思いきり曇っていて何も飛ばない。 20分ほど休憩している間に晴れ間が覗いたのはほんの一瞬(1~2分)だけ。 ところがこの一瞬の晴れ間にオナガアゲハが3頭、次々と谷底から上がってきた。 浅瀬・明神峠どちらからもアクセスが悪いのが難点だが、 やはり天候さえ良ければ良いポイントのようだ。

    • アカシジミ?(1)※オレンジ色。飛んでいたのははるか上空なので詳細不明。
    • 不明シジミ(1)※ヤマトシジミのような気がする。
    • オナガアゲハ(3)※一瞬の晴れ間に谷底から次々と上ってきた。
    • コミスジ(1)

蝶の写真

サカハチチョウ | Araschnia burejana | 西丹沢
サカハチチョウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
サカハチチョウ
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-Equiv.) 分割測光
サカハチチョウ(飛翔)
RICOH R8 | 18.7mm(105mm-Equiv.) 分割測光
二ノ沢橋付近にて。2枚目は翅の裏面を写そうとしたが、手前の草が邪魔だったようだ。3枚目は偶然撮れた飛び立つ瞬間の写真。
ウスバシロチョウ♀ | Parnassius glacialis | 西丹沢
ウスバシロチョウ♀
RICOH R8 | 18.7mm(105mm-Equiv.) 分割測光
ウスバシロチョウ♀
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-Equiv.) 分割測光
何か翅の開き方が凄くくたびれた感じのウスバシロチョウ♀。
コミスジ | Neptis sappho | 西丹沢
コミスジ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
コミスジ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
一ノ沢橋付近にて。テリ張り日光浴写真。(2枚とも同じ個体です)
コジャノメ | Mycalesis francisca | 西丹沢
コジャノメ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
復路の日向沢橋付近にて。暗くてシャッタースピードが1/79と遅い。

アオバセセリは絶好の撮影チャンス(1mまで近づいた)逃した。アサギマダラは3頭ともいかにも静止してくれそうな様子で飛んでいたので、停まってくれ~と追跡したが、時々一瞬だけ降りるものの静止はせずにふわふわ飛び続け、最後は飛び去ってしまって撮れなかった。3頭目の時にFC100のパスト連写で狙ってみたんだけど、樹林内の薄暗い環境の中では全く撮れなかった。

その他の写真

花中の蛇(ヤマカガシ) | 西丹沢
花中の蛇(ヤマカガシ)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光
樹上の花の中に居た。

獣糞

四ノ沢橋を過ぎたところに怪しい獣糞があった。

獣糞

人間の糞と言ってもおかしくないくらいの大きさ。(中大型獣?)
明らかに鹿の糞とは思えない形状。(肉食獣っぽいよね?)
まだ柔らかさを保っていて比較的新しいと思われる。(まだ近くに居る?)

…これって、………か?

少し離れたところにも別の獣糞があった。

獣糞その2

こっちのは明らかに鹿の糞。比べて見ると明らかにさっきのは鹿の糞では無いよね。 やっぱり肉食獣でしょ。

雌鹿には2頭ほど遭遇したけど、熊には遭いませんでした。良かった良かった。

次回ルート

次に西丹沢に来るときは、大又沢林道を地蔵平まで歩くか、三国峠付近の稜線を歩くことになるだろう。三回連続で渓谷沿いの林道を歩いたから、やっぱり今度は稜線の方かな。

日原遠征

春型ミヤマカラスアゲハをターゲットに、奥多摩(日原)へ遠征に行ってきました。

20数年前に採集を趣味にしていた頃、GW期間中に奥武蔵の吾野・伊豆ヶ岳周辺へ毎年のように出掛けていましたが、ついにミヤマカラスアゲハに出逢うことができませんでした。有名産地のハズなのに、です。

そこで今回は下記2サイトの情報を参考に日原を遠征地に選びました。

成果1:ウスバシロチョウ

東日原でバスを降り、しばらく集落周辺のウスバシロチョウを追った後、午後になってから小川谷林道を往復した。

東日原の集落周辺ではウスバシロチョウが多数発生していた。
ウスバシロチョウを Spring ephemeral とは普通呼ばないかもしれません。 でも、私にとっては個人的に本種こそが Spring ephemeral の代表種。
もっとも、単に昔から3~4月に探蝶活動をあまりやってこなかっただけだから、ですけれども。

ウスバシロチョウ | Parnassius citrinarius | 日原
ウスバシロチョウ
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.)
タンポポでの吸蜜シーン。
ウスバシロチョウ
RICOH R8 | 27.4mm(155mm-equiv.)
同じく吸蜜シーン。花はドウダンツツジかな?
ウスバシロチョウ
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.)
開翅しているところも撮りたかったのだが、なかなか翅を開いてくれなかった。 一応まともに撮れた中ではこれが一番開いた状態。

ウスバシロチョウの♂らしき個体が♀を追飛したかと思ったら、あっという間に2頭もつれて草群に転がり込んだ。 (というか、襲いかかった。ほとんど強姦状態) 初めて見るウスバシロチョウの交尾シーン。

ウスバシロチョウ(交尾) | Parnassius citrinarius | 日原
ウスバシロチョウ(交尾)
RICOH R8 | 13.1mm(75mm-equiv.)
♂♀もつれあって草群に転がり込んだ。
ウスバシロチョウ(交尾)
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.)
草や枯れ枝が邪魔なので、そーっと手で持ち上げて場所を移動させてみた。 夢中なので、それでも逃げない。
ウスバシロチョウ(交尾)
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.) +1EV WB=曇天
体勢を入れ替えて落ち着いたところ。 図鑑やインターネット上でよく見る交尾シーンとは身体の向きが違う。 ちゃんと交尾できてるのかな、これ。

成果2:ミヤマカラスアゲハ

ミヤマカラスアゲハは今回遠征で一番のターゲット。 エメラルドやサファイア色に輝く翅を持つ美麗な蝶で、春型は特に美しいとされる蝶です。 今回は小川谷林道において、20年越し念願のミヤマカラスアゲハを見ることが出来ました。(感激です)

まず、日原鍾乳洞のすぐそばにあるキャンプ場の川原に下りたところ、向こうの方から黒いアゲハがこちらへ向かって飛んできました。 但し、その後ろから捕虫網をもって追いかけてくる男性のおまけ付きでした。 その個体は私の目の前まで来たところで男性の網の中に捕らえられたのですが、覗き込んでみたところ後翅裏面のイエローバンドも目に眩しいミヤマカラスアゲハの美しい個体でした。 小学生の息子さん連れだったその男性は「3匹目です」と仰っていました。実に羨ましい。

実は、はっきりとミヤマカラスアゲハと断定できる個体を目撃したのは、これっきりでした。 ほかにも2頭ほど、林道上を飛ぶミヤマカラスアゲハらしき蝶影を目撃しましたが、 カラスアゲハとはっきり区別できるほど近くまでは近寄れませんでした。 当然、撮影できたのは「0」です。

悔しかったので、林道道端に落ちていたミヤマカラスアゲハと断定できる死骸写真を証拠に撮っておきました。 死骸写真でも翅は綺麗です。

ミヤマラスアゲハ | Papilio maackii | 日原
ミヤマカラスアゲハ亡骸(裏面)
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.) -1EV
亡骸写真(裏面)。翅は痛んでいるが、後翅裏面の黄色帯は鮮明に確認できる。
ミヤマカラスアゲハ亡骸(表面)
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.) -1EV
亡骸写真(表面)。

成果3:その他の蝶

東日原集落周辺のウスバシロチョウはそこそこの数が飛んでいましたが、 林道を往復した午後には、実は期待したほど蝶の姿を見ることは出来ませんでした。 午前中に歩けば多少違ったかもしれないが、午前・午後の問題というよりもちょっと時期尚早だった印象。 日原は奥多摩の中でも割と標高が高いので、GW明け直後よりも5月中~下旬の方が時期が良かったかもしれない。

それでもサカハチチョウの姿は比較的多く、1日を通して最も普通に見られた。 その他には、東日原周辺でアゲハ、モンキチョウ、キチョウなどの姿が見られ、 日原鍾乳洞から上の小川谷林道ではコミスジのほかにキベリタテハの越冬個体を3頭目撃しました。 夏の終わりに行けば新鮮なキベリタテハに出逢えそうです。

サカハチチョウ(春型) | Araschnia burejana | 日原
サカハチチョウ(春型)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
サカハチチョウ(春型)
RICOH R8 | 10.4mm(60mm-equiv.)
サカハチチョウ(春型)
コミスジ | Neptis sappho | 日原
コミスジ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
コミスジ。地上で開翅した。

その他の昆虫

ハナムグリの一種 | 日原
ハナムグリの一種
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) +0.7EV
蛾の仲間 | 日原
蛾の仲間
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.)
オトシブミの揺籃 | 日原
オトシブミの揺籃
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.)
  • R0013652.JPG

ツバメの営巣

東日原の集落では、日原診療所の軒下で数十羽のツバメが営巣を開始していた。 どのカップルもこの日巣作りを始めたばかりのようで、巣が形になっているものは皆無。 一羽が泥を確保しに出ている間、もう一羽が壁のスペースを横取りされまい、というかのように頑張っている。

営巣中のツバメ | 日原
営巣中のツバメ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) WB=曇天
相方が巣作り用の材料(泥)を探しに出掛けている間、こうして軒下の一角を確保して頑張っている。

斑尾山(北信)

斑尾山北西側山腹にて見られた蝶その他の昆虫です。

アサギマダラ、キアゲハ、各種ヒョウモンが多数登山道沿いの花畑で群舞していました。これらに混じってクジャクチョウの美しい姿が見られたほか、カラスアゲハやサカハチチョウ(夏型)なども確認しました。

キアゲハ | Papilio machaon | 斑尾山(北信)
吸蜜中のキアゲハ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
お花畑で吸蜜中のキアゲハです。キアゲハは動きが速く、ぶれてしまっています。
アサギマダラ | Parantica sita | 斑尾山(北信)
アサギマダラ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
アサギマダラ
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
アサギマダラです。北信地方では、毎年お盆前後に北上中のアサギマダラが見られるそうです。
アサギマダラ群舞
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
アサギマダラがヨツバヒヨドリの花に群がっている様子です。アサギマダラは本当にたくさん居ました。
ヒョウモンの仲間(詳細不明) | 斑尾山(北信)
ヒョウモンの仲間
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
ヒョウモンの仲間。アサギマダラと同様多数見られました。何種類か混飛していたのではないかと思いますが、慣れないのでちょっと見分けがつきません。
クジャクチョウ | Inachis io | 斑尾山(北信)
クジャクチョウ吸蜜
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
クジャクチョウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
クジャクチョウです。大変美しい蝶です。
ベニシジミ | Lycaena phlaeas | 斑尾山(北信)
ベニシジミ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
ベニシジミです。どこにでも居る普通種ですが、こうして見るととても綺麗です。

蝶以外の昆虫たち

アカトンボ(詳細不明) | 斑尾山(北信)
アカトンボ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
アカトンボです。ナツアカネかアキアカネだと思いますが、背中側からだと私には見分けがつかない…。
バッタの幼虫(詳細不明) | 斑尾山(北信)
バッタの幼虫
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
バッタの幼虫です。種類はよく分かりません。
ツノアオカメムシ | Pentatoma japonica | 斑尾山(北信)
ツノアオカメムシ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
カメムシの仲間。ツノアオカメムシじゃないかな?
ホソバミドリヨトウ | Euplexidia angusta | 斑尾山(北信)
ホソバミドリヨトウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
蛾の仲間。ホソバミドリヨトウじゃないかな?
セスジスカシバ | Pennisetia fixseni fixseni | 斑尾山(北信)
セスジスカシバ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
蛾の仲間。蜂に擬態しているスカシバガの仲間で、おそらくセスジスカシバじゃないかと思うのですが。
オニヤンマ | Anotogaster sieboldii | 斑尾山(北信)
オニヤンマ
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
オニヤンマです。登山道沿いに多数見られました。 飛んでいるところは撮れないので、ネットインして手に持ったところを撮影。

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