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鳥撮:県立四季の森公園

午後からの散策。久しぶりに四季の森公園を訪れた。

公園到着が14時半過ぎだったので、すでに陽が傾き始めて夕方になりつつあるという雰囲気。
越冬蝶は端から諦めて、園内を一周しつつ目に付いた野鳥を撮ることに専念した。

清水の谷水田でオレンジ色の野鳥を発見。
思い当たるのはヤマガラかジョウビタキ。ですが、まだ距離が遠い上に傾いた陽が逆光で撮りようがない。 ぐるっと横に回って撮りたかったのですが…。

そんな私の意向なんかお構いなしの天真爛漫な年少同行者がまっすぐ歩き続けたため、あっという間に警戒されて、さようなら~。残念。

ここには、他にツグミっぽいのも居ましたが、同様に警戒心が強く近づけませんでした。 唯一割と近くまで来てくれて撮れたのがペアのハクセキレイ。撮ったのは♂♀どっちだろう?

ハクセキレイ | 県立四季の森公園
ハクセイキレイ
SONY α55 + SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

本園の北口広場から見える民家庭先の椿にメジロが来ていた。

メジロ | 県立四季の森公園
メジロ
SONY α55 + SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

ヤマガラが1羽混じったシジュウカラの群れも。
シジュウカラは比較的近くまで寄ってきてくれるのに、ヤマガラの方は一定以上近くまで来ない。
「この先立ち入り禁止」の札を無視すれば、あと10mほど民家の庭に近づけるけど、さすがにそこまではしなかった。

シジュウカラ | 県立四季の森公園
シジュウカラ
SONY α55 + SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
ヤマガラ | 県立四季の森公園
ヤマガラ

ヤマガラ
SONY α55 + SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
2枚目は1枚目の写真からトリミングしてみた。

日が傾くにつれて谷戸が薄暗くなっていく。 花木園とその奥でもシジュウカラの群れ、ペアのツグミの他、複数種の野鳥を見かけたのだけれど、 はっきりと紋様の確認が出来ず何の鳥か分からないものが多かった。

最後に、本日唯一の昆虫(の抜け殻)。

ヤママユの繭(抜け殻?) | Antheraea yamamai | 県立四季の森公園
ヤママユの繭(抜け殻?)
SONY α55 + SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO

夕暮れ迫る多摩川(狛江水辺の楽校)にて。

夕暮れ迫る多摩川(狛江水辺の楽校)にて。

オオミズアオ | Actias artemis | 多摩川
オオミズアオ♂
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
夕暮れ迫る多摩川(狛江水辺の楽校)にて。

黒系アゲハが集まる休息ポイントが存在する?

午前中に東高根森林公園へ、午後(夕方)に多摩川へ、いずれも1時間ほどの短い時間でしたが散策に行きました。午後(夕方)の多摩川については次Entryに回すことにして、本Entryでは午前中の東高根森林公園について書きます。

まず最初に前回同様に栗の花のポイントを確認しましたが、まだほとんど咲いていないようなのでそのまま奥へ向かいました。

湿性植物園奥のアゲハ蝶道ポイントでしばらく様子を見ましたが、やはりこの場所では停まらないようなので、これも諦めて先に進みました。

前回ダイミョウセセリを撮影した場所とそう離れていない場所に、またダイミョウセセリが居ました。但しだいぶスレています。

ダイミョウセセリ | Daimio tethys | 東高根森林公園
ダイミョウセセリ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

ここで新たな発見が。

クロアゲハ、カラスアゲハ、ナガサキアゲハなどが数十秒間隔で次々と通りがかる蝶道です。 まあ、ここが蝶道になっているのは以前から知っていましたが、その蝶道の一角、約3メートル四方程度の、食樹も花も無い一見何でもない空間にさしかかるアゲハ達が、何故か次々に静止して休息しようとするのです。

もっとも、個体同士の縄張り意識があるらしく、1頭が静止してもすぐに別の個体が通りがかって、それを追い立てに飛び立つのでめまぐるしい。 静止個体はしばらくは同一個体が何度か場所を変えて静止するのですが、そのうち静止個体が入れ替わる。

アゲハに蝶道があるのは知っていましたが、休息ポイントがあるとは知らなかった…!

狭い範囲のことでも1回1回の静止時間が短いので、なかなか近寄って撮影するチャンスはなく、破損の酷いクロアゲハを2個体撮るのがやっとでした。カラスアゲハはもう少しマシな個体が居ました。ナガサキアゲハは♀が1頭だけ通りがかりましたが、これは静止せずに行ってしまいました。

クロアゲハ | Papilio protenor | 東高根森林公園
クロアゲハ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
クロアゲハ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
2枚は別個体です。

ナガサキアゲハが静止しないで行ってしまったのがちょっと悔しく、しばらくそこで待っていましたが2度目の飛来はありませんでした。諦めて先へ進むと、これも前回撮影したのとほぼ同じポイントにサトキマダラヒカゲが居ました。但し、斑紋は微妙に違うので別個体。

サトキマダラヒカゲ | Neope goschkevitschii | 東高根森林公園
サトキマダラヒカゲ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
今度こそ翅をはみ出させずに撮影。

続いてオオミズアオの♂。

オオミズアオ | Actias artemis | 東高根森林公園
オオミズアオ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

そして最後にサプライズ。モンキアゲハ。 もう、とにかくダッシュで追いかけてようやく証拠写真1枚だけGET。 地元では初見です。

モンキアゲハ | Papilio helenus | 東高根森林公園
モンキアゲハ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
一発勝負だった割には、思ったより良く撮れてる。

以上、おしまい。

蛾の交尾

道ばたで目にとまった蛾。

なにげなく行き過ぎようとして違和感を感じ、よく見たら交尾個体だった。

携帯で撮影。

蛾の交尾個体 | 道端>川崎市
蛾の交尾個体|
au SA001

東高根森林公園のクロコノマチョウ(その4)

東高根森林公園へ今秋4度目のクロコノマチョウ探索。 昨年までは生田緑地へ足繁く通っていたが、今年は東高根森林公園だけで終わりそう。

公園入口を入ってすぐの花壇で、まずはツマグロヒョウモン♀を撮影。

ツマグロヒョウモン | Argyreus hyperbius | 東高根森林公園
ツマグロヒョウモン♀(吸蜜)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

足早に第1ポイントへ。今日の第1ポイントでは2頭のクロコノマチョウを見ることができた。

クロコノマチョウ | Melanitis phedima oitensis | 東高根森林公園
クロコノマチョウ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
縦位置にして撮ったものの上下をトリミングして横位置画像と同じサイズにして掲載。
クロコノマチョウ | Melanitis phedima oitensis | 東高根森林公園
クロコノマチョウ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
2頭目は角度が悪くて、かなりピン甘。

続いて第2ポイントへ歩を進めたところ、第2ポイント一帯は草刈りが行われてジュズダマ群落が壊滅していた。

草刈りでジュズダマ群落が壊滅した第2ポイント

まだ草刈り後間もないようで、現場付近には取り残されたクロコノマチョウ幼虫の姿も見られた。

クロコノマチョウ終齢幼虫 | 東高根森林公園
クロコノマチョウ終齢幼虫
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

第2ポイントが壊滅し、第1ポイントもジュズダマがほぼ食い尽くされてもう後が続かなそうだ。 もう1箇所、この公園内に大きなジュズダマ群落があることは把握しているが、そちらは樹林に囲まれた環境でないせいか食痕が見あたらず、クロコノマチョウ発生の可能性は低そうだ。どうやら、東高根森林公園でのクロコノマチョウの発生は早くも打ち止めの模様だ。

最後に、ホシホウジャクの吸蜜写真を内蔵ストロボを発光させて撮ってみた。

ホシホウジャク | Macroglossum pyrrhosticta | 東高根森林公園
ホシホウジャクの吸蜜
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
シャッター速度優先AEに設定するのを忘れた。

北海道

北海道旅行中に何枚か写真が撮れたので記録だけ残しておきます。 蝶探遠征ではなかったので事前調査等一切無し。 未見の蝶、良さそうなポイントを見つけてもスルー。 たまたま周囲に静止してくれた蝶のみ撮りました。

初見・初撮影記録

まずは、初見・初撮影の種から。 さすが北海道で、特段も探索を一切していないのに、初見・初撮影種が3種もあった。

キバネセセリ

登別と旭川で2回遭遇しました。 初見・初撮影種のはずですが、どうも既視感があります。 本州にも居る種ですし、実は見たことあるけど蛾だと思ってスルーしてたってことはあるかもしれません。

キバネセセリ | Bibasis aquilina chrysaeglia | 北海道 | 2011-07-27
キバネセセリ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
早朝のやや薄暗い樹林内。 ほぼ茶色無地の地味な色合いとアオバセセリ並みの体躯に、同定できるまでは 「セセリ?蛾?」と半信半疑だった。

北海道 | 2011-07-27
キバネセセリ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光 Flash=ON
縁があるのか、旭川でもキバネセセリに出逢えた。 自動販売機に停まって何やら吸水している様子。

オオヒカゲ

やけに大型のヒカゲチョウがあちこちたくさん飛び回っているなあ、と思っていた。 思い当たるのはオオヒカゲしかない。近くに停まってくれないかなと思っていたら、 偶然オオヒカゲとコムラサキが集まっている樹液酒場を見つけた。

オオヒカゲ | Ninguta schrenckii | 北海道 | 2011-07-27
オオヒカゲ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光 Flash=ON
樹液酒場にオオヒカゲとコムラサキが来ているところを撮影。 もっと綺麗な個体も居たようですが、観光中なのでこの1枚撮って終了。

エゾスジグロシロチョウ

ラベンダーに多数訪花していた白蝶。 エゾシロチョウやオオモンシロチョウではなかったので、何となくスルーしていたが、 よく考えたらエゾスジグロシロチョウだった。 後で気が付いて慌ててメモリーを確認したら、ピンボケだが1枚だけ撮影していた。

エゾスジグロシロチョウ | Pieris napi | 北海道 | 2011-07-27
エゾスジグロシロチョウ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
ラベンダーに訪花するエゾスジグロシロチョウ。多数飛び回っていたのだが、 撮ったのはピンボケしているこの1枚だけである。orz

初見・初撮影だけど同定困難。何のゼフィルス?

早朝の樹林内にて、地上約3mの葉上に静止しているゼフィルスを発見。 しかし、翅の裏面だけ+一部が見えていないので、ゼフ初心者には同定不能。

何のゼフィルス? | 北海道 | 2011-07-27
ゼフィルス(同定不能)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 ±0EV WB=昼光
地上約3m程度の比較的低い位置に居たが、これが精一杯だった。 叩いたら下に降りてくれるかとジャンプして枝を素手で叩いてみたが、 よろよろと道路を横断して谷底へ消えていった。残念。

その他の蝶たち

まずはアゲハチョウ科から。 北海道といえば美麗ミヤマカラスアゲハですが、バス車窓からは何度か目撃しましたが、撮影機会はありませんでした。 撮影できたのはキアゲハの幼虫&成虫のみ。

キアゲハ | Papilio machaon | 北海道 | 2011-07-26
キアゲハ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
美瑛のお花畑に多数飛んでいた。
キアゲハの終齢幼虫 | 北海道 | 2011-07-27
キアゲハ(終齢幼虫)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
登別では、シシウドに大量のキアゲハ終齢幼虫が付いていた。

シロチョウ科では、エゾシロチョウとオオモンシロチョウなら比較的逢える確率が高いのでは、と勝手に期待していたが、残念ながら逢えなかった。

モンシロチョウ(交尾) | Pieris rapae | 北海道 | 2011-07-28
モンシロチョウ(交尾)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
札幌大通公園の花壇にて撮影したカップル。 前翅先端部の黒色部の形状は分からないが、特に「大きい」とは感じなかったので オオモンシロチョウではなく普通のモンシロチョウでしょう。

登別では、ゼフィルスが翅を煌めかせてスクランブルする様子がロープウェー両脇や温泉街から見上げた斜面等あちこちの樹冠部で見られ、歯噛みする思いだった。

アカシジミ | Japonica lutea lutea | 北海道 | 2011-07-26
アカシジミ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
ふっと目の前の枝に降りてきたアカシジミ。 さすが北海道。ピカピカというほど新鮮ではないが、まださほど痛んでいない。 ただ、Flashを焚いて撮るべきだった。 だいぶ薄暗くなっていたので手ブレしてしまっている。

どこへ行っても多数見られたのがヒョウモン類とクジャクチョウ。ただ、ヒョウモン類はロープウェーから見下ろした斜面やバスの車窓からは多く見たが、観光中はあまり周囲に現れなかった。反対にクジャクチョウは観光中もごく普通に現れた。北海道では多産するようだ?

ミドリヒョウモン

ミドリヒョウモン | Argynnis paphia | 北海道 | 2011-07-27
ミドリヒョウモン
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
ヒョウモンチョウ類はあちこちで見かけたが、撮影できたのはこれ1枚。

クジャクチョウ

クジャクチョウ | Inachis io | 北海道 | 2011-07-27
クジャクチョウ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
どこへ行っても普通に目についた。北海道では多産するようだ。

バス移動中、どこでも川さえあれば柳の木が目についた。きっとコムラサキは道内のどこでも普通に見られるに違いない。

コムラサキ | Apatura metis | 北海道 | 2011-07-27
コムラサキ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光 Flash=ON
旭山動物園内の樹液酒場にて。

登別の樹林周辺ではクロヒカゲが多く見られた。

クロヒカゲ | Lethe diana | 北海道 | 2011-07-26
クロヒカゲ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
樹林内に普通に見られた。

タテハ系では他に富良野のラベンダー畑でイチモンジ系の蝶が1頭現れた。(明らかにミスジ系ではない) ヒョウモン類と同じくらいの大きさに見えたので「すわオオイチモンジ?」と思ったがすぐに飛び去ってしまった。
但し、後から思い返してみるとメスグロヒョウモンの♀の可能性もあるなあ。周辺の環境からするとそっちの方が可能性が高そう。

富良野のラベンダー畑の周辺ではスジグロチャバネセセリが比較的多く見られた。 1枚目と2枚目は別個体。 1枚目の個体は裏面写真しかないので以前調べた判別法を見たが、どうもよく分からない。(1枚目がヘリチャな気がしてきた) だが、蝶鳥ウォッチングというBlogで判別法が詳しく解説されているのを新たに見つけた。これは素晴らしい。

結論としては、両方ともスジチャだった。 ついでに以前調べた判別法の2番目は♀限定で、♂の判別には使えないことも分かった。 さらに「日本産蝶類標準図鑑(白水隆)」を見たら、スジチャについては富良野は他産地から飛び離れた産地とあったが、ヘリチャは逆に富良野以北には分布しない、とあった。何だ、悩んで損した。

スジグロチャバネセセリ | Thymelicus leoninus leoninus | 北海道 | 2011-07-27
スジグロチャバネセセリ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
一時ヘリチャではないかと疑った写真。 今回見つけた判別法でなら間違いなくスジチャ。
スジグロチャバネセセリ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
翅表面が見えているのでこちらの同定は楽。 外縁部の黒帯が♂にしてはやや太いが、性標が見えるので♂確定。

蝶以外の昆虫

大好きなヤママユガ科のクスサンの終齢幼虫を見かけた。

クスサンの終齢幼虫 | 北海道 | 2011-07-27
クスサン(幼虫)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
蛾だが、ヤママユガ科は大好きなグループ。大きな幼虫も大好き。

朝の東高根森林公園

朝、東高根森林公園に立ち寄って足早に一周した。

園内に入ってすぐ、ケヤキ広場脇の園路上でアカボシゴマダラが吸水中(?)だった。

アオアボシゴマダラ | Hestina assimilis | 東高根森林公園
アカボシゴマダラ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
アカボシゴマダラ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
アカボシゴマダラ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
アカボシゴマダラ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
見ての通り路上はほぼ乾燥しており、吸水というよりもミネラル等の 何らかの成分を吸収しているのだろう。 かなりの執着が見られたので、数分間にわたっていろいろな角度から撮れた。

先日気が付いたアベリアや子供広場周辺のボタンクサギを巡回したが、アゲハ類の訪花は見られなかった。 しかし、湿性植物園まで下ってきたところで、湿地で吸水中のクロアゲハを見つけた。

クロアゲハ | Papilio protenor | 東高根森林公園
クロアゲハ(吸水中)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
残念ながら木道から相当距離があって証拠写真が精一杯。

最後にケヤキ広場まで戻ってきたところで、叢の中にスズメガが停まっているのを見つけた。調べてみたところ、ウチスズメのようだ。

ウチスズメ | Smerinthus planus planus | 東高根森林公園
ウチスズメ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
ウチスズメ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
みんなで作る日本産蛾類図鑑によれば後翅表面に美しい眼状紋を持っているらしい。しまった、見てみたかったな。

蝶の数は少なかったが、時間も短かったし、まあまあかな。

小雨まじりの小山田緑地

小雨が降り始めたので、空の明るい方へ明るい方へと小山田緑地まで来てしまった。ここまで来てもどんよりした曇天だし、終いにはやはり小雨が降り出した。往復の時間だけ無駄だった気が…。

クロアゲハ♂ | Papilio protenor | 小山田緑地
クロアゲハ(証拠写真)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
小山田の谷でクロアゲハに出逢った。かなり良いチャンスだったが、ちょっと荒っぽい動きをしてしまったようで、もう一歩寄った上で、フラッシュを焚いて撮ろうと、一歩踏み出したら逃げられてしまった。
ヒメウラナミジャノメ | Ypthima argus | 小山田緑地
ヒメウラナミジャノメ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
どんどん曇ってきてほとんど何も飛ばなくなった。このヒメウラナミジャノメに出逢った5分後には、とうとう小雨が降り出した。
オオミズアオ | Actias aliena | 小山田緑地
オオミズアオ♂
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.)
降ったり止んだりだが、もう何も飛ばない。そんな時に出逢った美しいオオミズアオ。とりあえず気持ちを慰めることが出来た。ところで、学名が昔と変わって「アルテミス」じゃなくなったんですね。

西丹沢遠征(大又沢林道):その3(その他の蝶・蛾)

西丹沢:大又沢遠征のその3。今回が最終回です。その他の蝶と蝶以外に蛾も1種撮ったのでまとめて掲載します。

スミナガシ多数

今回の遠征で、カラスアゲハと並んで最も多く見られた蝶がスミナガシ。長い林道のあちこちで吸水するもの、獣糞で吸汁するものが多数見られた。今までスミナガシという蝶はそれほど個体密度は高くないと思っていたのですが、考えを改めるべきでしょうか。写真もたくさん撮りましたが、今回はそのうちの4枚掲載しておきます。

スミナガシ | Dichorragia nesimachus | 西丹沢
スミナガシ(開翅)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
まずは路上で吸水中の個体の開翅写真。この日2番目に逢った個体。
スミナガシ(閉翅吸汁)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 +0.3EV
獣糞で吸汁中の閉翅写真。この個体は5番目に逢った個体。
スミナガシ(集団吸汁)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 Flash=ON
獣糞で吸汁中の個体を撮影していたら、もう1頭寄ってきて2頭並んで吸汁を始めた。地蔵平から折り返した後は数えてないので、もはや何頭目なのか分からない。
スミナガシ(集団吸汁)
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.) 分割測光
さらに3頭目がやってきて吸汁しようとした。但し、左手前の個体が割と攻撃的ですぐに小突き回して追い出してしまったので3頭並んでいたのはほんの一瞬。いまいち構図もピントも合ってないが、せっかく3頭が1画面に写ったのでUp。

ところで、前述のキリシマミドリシジミを撮影しに来られた方が「今日はスミナガシを見ていない」と言っていて驚いた。私の方は数え切れないほど見ていたのに…。キリシマに集中しすぎて目に入っていなかったのでしょうか。

コミスジ

次にコミスジ。コミスジもたくさん居ました。

コミスジ | Neptis sappho | 西丹沢
コミスジ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
葉面でのテリ張りポーズ。
コミスジ
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.) 分割測光
上とは別の個体で林道上に降りたところ。吸水はしてません。

ジャノメチョウ

地蔵平の草地ではジャノメチョウを何頭か見かけました。本当は、ここでヒョウモンが見られないかと期待して歩いてきたのですが。

ジャノメチョウ | Minois dryas | 西丹沢
ジャノメチョウ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光
昨年小山田緑地で撮ったのはボロボロだったので、割と綺麗なのが撮れて嬉しい。

コムラサキ

次はコムラサキ。林道沿いの何箇所かで見かけたが、地蔵平が一番撮りやすかった。

コムラサキ | Apatura me | 西丹沢
コムラサキ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
前述のアサマイチモンジ?と並んで吸水していた個体。
コムラサキ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 (トリミング)
上のと同じ個体。近寄りすぎて飛ばれた先で開翅したので遠めからやや無理めに撮影。もっと近くで開翅してくれれば良いのに。

写真は載せませんが、他にもサカハチチョウ、ウラギンシジミ、クロアゲハ、オナガアゲハ、イチモンジチョウが見られました。(ウラギンシジミ以外はボロが多かった)

蝶以外の昆虫

蜻蛉が多数居ましたが、今回は蝶で充分と無視に努めました。しかし、これだけは別!と撮ったのがこの蛾です。シンジュサンが居たので手乗りにして撮影。

シンジュサン | Samia cynthia pryeri | 西丹沢
シンジュサン(手乗り)
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.) 分割測光
ちょっとボロな♂。中学生時代から大好きな蛾です。ヤママユ蛾の仲間はみんな好きですけど。毎年、盛夏を過ぎる頃になると出身中学の外壁に貼り付いていたものですが、今でも見られるでしょうか。ちなみに見るのはその中学以来です。28年振り?
シンジュサン(顔アップ)
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.) 分割測光
顔のアップ。ヤママユガ科の蛾はみんな愛嬌があって可愛いんだよね、顔が。

この子は林道上に静止していたので最初はそのまま撮っていました。そころが、そのうち蟻が1匹寄ってきて格闘を始めたので、こりゃヤバイと手に取って近くの木の枝に止まらせようとしたのですが、なかなか上手に止まってくれません。やっと止まらせても、しばらく見ているともぞもぞ動いた途端につるっと落っこちてしまう。
何度か繰り返した末に、最後は諦めました。寿命が近づいて弱っているのか、もともと鈍くさい種なのか…。(昔の記憶では何だかもともと鈍くさい種のような気がします)
ヤママユガ科の幼虫はもの凄い力で枝にしがみついていますが、それに比べると親子なのにえらい違いだなと思った次第。(幼虫は腹脚があるから当たり前か)

以上

西丹沢遠征

今日は、4月30日以来1ヵ月ぶりの遠征に行ってきました。行き先は、昨年7月5日以来2度目となる西丹沢です。前回、高速代をケチって到着時間が遅くなったので、今回は東名高速を利用して早めの到着を目指しました。(それでも、出発時間自体が遅めなので現地到着は10時過ぎです)

玄倉川水系/中ノ沢林道

今回は最初に、玄倉川水系の中ノ沢林道を訪れました。それほど長い林道ではないので今回は林道入口近くに車を停めて歩いて往復しました。しかし、良さそうなポイントの間隔が離れていたので、次からは車で登って要所要所のポイントで車を駐めるようにした方が効率が良さそうです。

中ノ沢林道での目撃記録

目撃種 コメント
オナガアゲハ 最多 林道上が蝶道になっている。残念ながら写真無し
カラスアゲハ 林道入口付近に訪花ポイント有り。写真は無し
アオバセセリ 2頭 写真有り
スギタニルリシジミ 1頭 写真有り
ヤマトシジミ 2頭
トラフシジミ 1頭 写真有り
アサギマダラ 1頭
不明タテハ 黒かったのでスミナガシかルリタテハ?
アカタテハ(幼虫) 写真有り

この時期の渓谷に多いはずのサカハチチョウが全く見られなかったのが解せない。丹沢には分布していないのだろうか。

中ノ沢林道での成果写真

林道入口付近に訪花ポイント(どうやらミツバウツギらしい)が有り、オナガアゲハとカラスアゲハが入れ替わり立ち替わり現れた。このポイントでの出現数はほぼ同じくらいだったが、オナガアゲハの方は林道上が蝶道となっていてそちらでも多数見られ、合わせると3:1くらいの割合であった。なお、オナガアゲハは圧倒的に♂が多く、まだ♀がほとんど出ていない印象を受けた。

但し、この黒系アゲハ2種の写真はまったく撮れなかった。このポイントでは、他にアオバセセリ♂がテリトリーを張っていて現れた両種をしつこく追い回したからである。今から考えるとアオバセセリを一時的に捕まえちゃえば良かったのかも。気が済むまで撮影してから放してやれば良いのだし。今度から捕虫網も忘れずに持参するようにしよう。

アオバセセリ♂ | Choaspes benjaminii | 西丹沢
アオバセセリ♂
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 +0.7EV
アオバセセリ♂
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 +0.7EV
激しく占有行動を繰り返すので少しもじっとしていてくれない。時間をかけて狙った割には撮影チャンスは少なかった。望遠端で35mm換算300mmくらいあると、遠めの枝先でも狙えるので、もう少しチャンスが多かったかも。今度発売になるRICOH GXRの28-300mmズームが欲しい。

林道を登っていった別の訪花ポイントにはトラフシジミの♀が来ていた。

トラフシジミ♀ | Rapala arata | 西丹沢
トラフシジミ♀
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
トラフシジミ♀(産卵行動)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) ±0EV WB=昼光
かなり綺麗な個体だったので、風で枝が揺れて証拠写真程度にしかならなかったのが残念だ。後でよく見たらこの風の中で産卵行動を取っていたようである。

林道終点付近で見かけた薄汚れたシジミ。もしかしたらと思って撮っておいたらスギタニルリシジミだった。

スギタニルリシジミ | Celastrina sugitanii | 西丹沢
スギタニルリシジミ
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-Equiv.) 分割測光
スギタニルリシジミ
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-Equiv.) 分割測光
やっぱりスギタニルリシジミのようだ。伊豆の奥野林道で見かけたシジミもたぶんスギタニルリシジミだったと思うが、はっきり同定できたのは今回が初めて。ボロボロでも嬉しい。

林道終点付近にはカラムシの群生もあった。巣を開いてアカタテハの幼虫を確認してみた。

アカタテハ(幼虫) | Vanessa indica | 西丹沢
アカタテハ(幼虫)
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-Equiv.) 分割測光
まだ若齢幼虫のようだ。

蝶以外の写真

キンモンガ | Psychostrophia melanargia | 西丹沢
キンモンガ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
一瞬見慣れない蝶だな、と思ってしまった。すぐ蛾だと判ったけど。昼行性の蝶のような蛾として割と有名らしい。
ミヤマハンミョウ | Cicindela sachalinensis | 西丹沢
ミヤマハンミョウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
ハンミョウと言えば虹色に輝くナミハンミョウしか知らないので嬉々として撮影。でも普通種でした。

中川川水系/白石オートキャンプ場~用木沢出合~白石沢林道終点

午後はロケハンを兼ね、昨年7月5日も訪れた中川川水系へ移動。最奥部の白石オートキャンプ場付近を少し歩き回ってみた。中ノ沢林道よりも明るい道路上がオナガアゲハやカラスアゲハの蝶道になっており採集には良いと思ったが、適当な撮影ポイントが見あたらない。キャンプ場内ならツツジのポイントがいくつかあって待ち伏せるのに良さそうだったが、土曜日のため客も多く、何となくキャンプ場内に入り込むのは気が引けてしまった。客の少ない平日なら良いポイントになるかもしれない。

中川川での目撃記録

目撃種 コメント
オナガアゲハ 最多
カラスアゲハ 1頭だけミヤマカラスアゲハっぽい個体も目撃
ジャコウアゲハ 1頭 写真有り
コミスジ 1頭 写真有り

中川川での成果写真

コミスジ | Neptis sappho | 西丹沢
コミスジ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
タテハチョウ科の写真が撮れてなかったので慎重に撮影したが、すぐに飛ばれてしまった。
ジャコウアゲハ♂ | Atrophaneura alcinous | 西丹沢
r0016881.jpg(ジャコウアゲハ♂)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
ジャコウアゲハ♂
RICOH R8 | 18.7mm(106mm-Equiv.) 分割測光 +0.7EV
ようやく吸蜜・休息するオナガアゲハを撮れる!と思ったらジャコウアゲハだった。とてもおとなしい子で、何度か驚かせて飛ばしたがその都度戻ってきてくれたので良い感じの写真が撮れた。

蝶以外の写真

ナミハンミョウ | Cicindela (Sophiodela) japonica | 西丹沢
ナミハンミョウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
白石オートキャンプ場付近にたくさん居た。

世附川水系/大又沢林道

もう夕方近くなっており、既に蝶の姿は全く望めない時間帯にも関わらずロケハンを実施。大又沢林道は長いので途中まで入って雰囲気だけでも掴もうということです。

薄暗い箇所もありますが、中ノ沢林道よりは開放的な区間が多く、ところどころ花の咲くポイントもあって好感が持てます。沢が非常に近く要所要所で沢に降りるのも容易そうです。問題は距離が長いこと。今回は途中で引き返しましたが、登山ガイドによれば地蔵平がかなり広く明るい広場になっているようなのでここまで登ってみたいところですが、片道2時間くらいかかるようなので撮影しながらだと3~4時間はかかってしまいそうなところが難点です。

大又沢林道での目撃記録

  • オナガアゲハ(2頭)
  • アサギマダラ

歩いたのは16時過ぎだから、目撃記録が少ないのは当たり前ですね。

大又沢林道での成果写真

有りません。

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