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ミヤマカラスアゲハ
キリシマ探索再チャレンジ(西丹沢)
- 2011-08-05 (金)
- 西丹沢
7月29日に引き続き、キリシマミドリシジミ探索に西丹沢・大又沢林道へ行ってきました。
今回の現地到着は10:30頃。前回の反省がまったく活かされておりません。
浅瀬ゲート手前の吸水ポイントでは、前回同様、今回も3頭のカラスアゲハの吸水集団が出迎えてくれました。
大又沢分岐~第2のキリシマポイント
相変わらず工事車両の通過が多く、大又沢分岐のキリシマポイントは望みが無さそうなのでさっさと大又沢林道を進んでいくと、行く手の方向から黒いアゲハが現れた。クロアゲハかな?と思いつつ追っていた目に後翅の大きな白紋が飛び込んできた。モンキアゲハでした。
林道を進んでいくと、次々とカラスアゲハやミヤマカラスアゲハの吸水シーンに出逢いました。
林道崩落地手前の第2のキリシマポイントに到着。 前回と同様、時折梢から飛び出すのは確認できるものの、いずれも明後日の方向へ飛び去るばかりで撮影できる所へ出てきてはくれません。ここでは1時間ほど粘りましたが、キリシマミドリシジミの撮影はノーチャンスでした。また来年チャレンジするしかありません。
粘っている間に現れてくれた蝶としては、まずは黒系アゲハの集団吸水ですが、ここではオナガアゲハが混じっていました。
アカガシ大木を見上げている足下にコムラサキが来てくれました。
- コムラサキ | Apatura metis | 西丹沢
- SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 - SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 - SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 - SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 - かなり擦れた個体で、右触覚が折れ曲がっている上に左触覚は途中で切れて無くなっている。 それでも翅を開くと紫の幻光が浮かび上がった。
コムラサキと一緒にアサマイチモンジも足下まで来て吸水していた。
- アサマイチモンジ | Limenitis glorifica | 西丹沢
- SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 - SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 - SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 - SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 - 割と擦れが少なく綺麗なアサマイチモンジだ。
第3のキリシマポイントへ
さて、粘っていると、営林局の方が林道復旧工事の現場を見にやってきたので、 こちらから声をかけて少し話をした。 工事スケジュールなどを聞きながら、「本当はこの先まで行きたかったんですよね」 と言ったところ、「こっちを回ればちょっと大変ですが行けますよ」と迂回ルートを 教えてくれた。
「え?行ってもいいの?」
まぁ、教えてくれたってことは行っても良いということでしょう。 営林局の方に丁重に御礼を言うと、第3のキリシマポイントまで行くだけ行ってみることにした。
第3のキリシマポイント付近の環境は、昨年とあまり変わった様子は見られなかった。 時間と天候さえ良ければ、昨年同様確実にキリシマミドリシジミを見ることができただろう。 しかし既に時間は遅く、また俄に雲が出てきて雨が降り出した。 結局、雨が小降りになるまで30分程度橋の下に潜って雨宿りをするだけで終わった。
帰路
30分ほど雨宿りをしていると、雨が小降りになってきたので戻ることにした。 第2のキリシマポイント付近まで戻る頃には、晴れ間こそ覗かないものの雨は上がっていた。
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キリシマ探索(西丹沢)
- 2011-07-29 (金)
- 西丹沢
キリシマミドリシジミ狙いで西丹沢・大又沢林道を訪れた。
昨年の8月6日に初見は済ませていますが、当時のコンデジ(RICOH R8)で手も足も出なかったので、今期の新兵器 SONY α55 + SIGMA 70-300mm を携えての再挑戦。そもそも、今期一眼デビューしたのはこの再挑戦のためと言っても過言ではありません。しかし、出発がやや遅れて現地到着が10:30頃と遅くなってしまいました。私が知っているキリシマポイントは3箇所ですが、一番撮影条件が良いのは最奥のポイントなので1時間程度歩かねばなりません。キリシマポイント到着まで、なるべく雑魚は放っておいて急ごう…、と思っていたのですが…。
カラスアゲハ & ミヤマカラスアゲハ
先を急ぐはずが、吸水中のカラスアゲハとミヤマカラスアゲハを見つけて早速足を止める羽目に。3頭が吸水集団を形成していましたが、近寄ったらすぐにばらけてしまったので個別に撮影。
最初のキリシマポイント
最初のキリシマポイントは浅瀬ゲートを過ぎてすぐの大又沢分岐。距離があるので撮影は無理ですが、昨年は多数のキリシマミドリシジミが乱舞しているのが見られ、発生確認には良いポイントです。橋の袂のアカガシ大木を見上げましたが、キリシマミドリシジミが現れる気配は有りません。ちょっと時期が早すぎるのでしょうか。あるいは、既に発生しているが、昨年秋に崩落した林道の復旧工事の為にダンプが頻繁に出入りしているので、ここで発生していたとしても他所へ拡散してしまっているのではなかと思われた。キリシマポイントは他に2箇所あるのですぐに諦めて歩を進めることにした。
第2キリシマポイント迄の途中
なるべく先を急ぎつつも、時々は足を止めて撮影しました。
第2のキリシマポイント到着
ようやく第2のキリシマポイントに到着したが、既に11:30をまわっていて遅すぎた。ポイントのアカガシを見上げるがキリシマミドリシジミは飛んでいない。また、林道崩落のため、残念ながら一番撮影条件の良い第3のキリシマポイントへ向かうことは出来ないようだ。(春に来たときは数十cm程度のルートが残っていたが、復旧工事のためにいったん崩されて残っていなかった)
見上げていると、それでも時折キリシマミドリシジミが飛び出すが、1時間半ほどの間に3~4回程度、いずれも明後日の方向へ飛んでいって撮影可能エリアには来てくれることはなかった。
帰途
これ以上長居しても成果は上がりそうになかったので、戻ることにした。
メイン・ターゲットのキリシマミドリシジミは撮れなかったが、カラスアゲハとミヤマカラスアゲハの吸水集団が撮れたり、ボロ個体だがミスジチョウに初めて出逢えたりと楽しめた。キリシマミドリシジミについては、8月初旬頃にもう一度チャレンジする予定だ。
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一眼デビュー(西丹沢遠征)
- 2011-05-15 (日)
- 西丹沢
「整理できたら追記でUpします」と書いておいて、今日はもう6月9日。1ヵ月近く放置してしまった。
一眼デビュー
西丹沢遠征を機に、待望の一眼デビューしました。
機材構成は下記の通り。
- SONY α55
- SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM (キットレンズ)
- TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 Model 272E
- SIGMA APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
55mm~70mmの領域が抜けてますが、広角域は従来の RICOH R8 に任せるつもりなので無くても大丈夫でしょう。むしろ 18-55mmのキットレンズの出番が、多分無い。
西丹沢遠征
今回遠征のターゲットはミヤマカラスアゲハ春型です。他にもアオバセセリやトラフシジミなどの副産物に期待です。
しかし、こちらのやる気に比して蝶の出が悪く、なかなか被写体が現れません。ようやく最初に現れたのは、越冬明けでぼろぼろのアカタテハ。
続いて現れたのはウツギ(?)の花に来たミヤマセセリ。但し、かなり高所なので証拠写真程度です。それでも、従来の R8 だったら証拠写真すら断念するケース。
次はコミスジです。
次はコジャノメ。うーん、地元でも撮れる普通種ばっかりですねえ。
もう午後です。午後はウツギの花が連続するポイントで待ち伏せすることにしました。時間帯も良かったのか、黒系アゲハが次々と現れてくれました。
まずはクロアゲハ。
- クロアゲハ | Papilio protenor | 西丹沢
- SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
- 200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
- SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
- 200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
- SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
- 200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
- この頃にはAFで連写しまくる、数打ちゃ当たる方式になっていました。クロアゲハのまともな写真は初めてかな?
次に、ようやくミヤマカラスアゲハが現れてくれました。
アオバセセリは1頭だけ見ることが出来ました。
- アオバセセリ | Choaspes benjaminii | 西丹沢
- SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
- 200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
- d
- SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
- 200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
- 長時間吸蜜してくれたアオバセセリ。思う存分撮った中から2枚選びました。
何か見慣れない蛇の目蝶が居ました。
ツツジの花にはミヤマカラスアゲハが来ていました。♀です。
最後はカラスアゲハです。
他には、アサギマダラやウスバシロチョウを見かけましたが、撮れませんでした。ノーチャンスだったアサギマダラはともかく、ウスバシロチョウは浅瀬ゲート前で複数飛んでいたのを、中でも撮れるだろうと無視して入ったら1頭も見かけないという結果だったので、最初に撮っておけば良かったなあ。
昨年撮れて、今年も期待していたトラフシジミは現れませんでした。あとはサカハチチョウが居なかったですね。そういえば昨年もあまり居ませんでした。やはり丹沢には少ないのでしょうか。
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西丹沢遠征(大又沢林道):その1
- 2010-08-06 (金)
- 西丹沢
また西丹沢へ遠征に行ってきました。
今回のターゲットはミヤマカラスアゲハ。昨年5月の日原遠征以来、もう何度目の挑戦になるのでしょうか。ミヤカラ狙いなら稜線より渓谷、ということで今回は大又沢林道を目的地としました。
但し、ミヤマカラスアゲハ以外にも草原性のセセリやヒョウモンが撮りたいので、ミヤマカラスアゲハ撮影の目的が達成でき次第、林道を引き返して三国峠~明神山へ転戦する予定としました。但し、苦戦した場合は片道3時間はゆうにかかりそうな地蔵平まで歩く予定なので、その場合は転戦する時間的余裕は無くなるでしょう。
最後に、直前になってもうひとつターゲットを加えました。キリシマミドリシジミです。今回遠征の予習のためにGoogle検索しているうちにヒットした、「かながわの蝶」という書籍の140頁(Googleブックスのプレビュー)にこう書いてあります。
ここでのハイライトは、県内では箱根地区とこの西丹沢一帯にしか分布していないキリシマミドリシジミの飛翔を、確実に観察できることである。
かながわの蝶/相模の蝶を語る会編(かなしん出版)
そういえば、フィールドノートのtheclaさんも8月1日にキリシマ狙いで丹沢の林道を歩いた。
と書いたことを思い出しました。片道2時間以上歩いた
とも書いてありました。なるほど、これは大又沢林道か世附林道のことにだったのか、と勝手に納得してこの蝶も急遽ターゲットに加えることにしたのです。もっとも私の撮影機材(RICOH R8)では樹上のゼフィルス撮影は難しいでしょうから、「この目で見られればラッキー、撮れたら奇跡」です。
カラスアゲハばかり…、ミヤカラはどこ?
前置きが長くなりました。
この日は浅瀬ゲートを8時20分頃に出発し、Fieldworkを開始しました。
まずは黒系アゲハですが、今回はカラスアゲハが最も多く見られました。林道上の湿地で吸水している個体も多かったですが、どれも単独吸水で期待していた吸水集団には出逢えませんでした。また、ややボロな個体が多くて新鮮な個体が居ません。午後には産卵行動を取る♀を2頭も目撃したことを考えあわせると、時期的にもうちょっと早め、7月下旬くらいの方が良かったのかもしれません。
カラスアゲハの他にはクロアゲハやオナガアゲハも何頭か現れましたが、歩けども歩けどもミヤマカラスアゲハは出てきません。…どうして?
結局、ミヤマカラスアゲハに出逢えないまま、地蔵平まで歩くことになってしまいました。待望のミヤマカラスアゲハに出逢えたのは帰路、それも全ルートの3/4くらい戻ってから。
- ミヤマカラスアゲハ | Papilio maackii | 西丹沢
- RICOH R8 | 8.9mm(50mm-equiv.) 分割測光
- RICOH R8 | 8.9mm(50mm-equiv.) 分割測光
- まずは表翅を2枚見ていただきましょう、微妙に半開翅ですが。カラス達と違って超美麗な新鮮個体でした。暗かったので内蔵FlashをONで撮影した方が綺麗に写ったかなあ。裏翅は内蔵Flashを焚いて撮ったものもあったのですが、表翅は撮り忘れてしまいました。
- RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 ±0.7EV
- RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 ±0.3EV
- 後翅裏面の黄帯はわずかしか出てません。4枚目が一番良く撮れてるかな。
今回も駄目かと思いましたが、ようやく念願のミヤマカラスアゲハを撮ることができました。
キリシマミドリ乱舞
一方の「この目で見られればラッキー、撮れたら奇跡」のターゲット、キリシマミドリシジミですが、こちらは何とあっさりその姿を拝むことが出来ました。
朝、浅瀬ゲートを出発してわずか10分後。大又沢分岐に到着して「ここでキリシマミドリが見られるらしいが…?」と橋の上から見回すと、いきなり目の高さを旋回して沢脇の樹上へ駆け上がる青緑色に輝くゼフィルスが目に入った。うわっ!キリシマミドリだ!本当に見られた!
その場で20分ほど観察していたが、沢脇のアカガシ(?)の周りを1個体が旋回するとすぐに枝先から1~2頭が飛び出して絡み合う。同時に見られたのは最大3頭まででしたが、あっちこっちから飛び出すので個体数はもっと多そうです。ただ、ここのキリシマミドリシジミははるか上の方で飛び回るばかりで、時折下の方に降りてきても凄い速さで旋回して樹上へ戻っていくので、やっぱり撮影はノーチャンスでした。諦めて先へ進むことにしました。
実は私が大又沢分岐でキリシマミドリを観察しているうちに、デジイチを首から提げて大又沢林道を歩いて行かれた方が一人居ました。何となく「蝶を撮りに来た方かな?」と思っていましたが、林道途中で追いつきました。頭上を見上げています。
「キリシマですか?」
と声をおかけしたところ、やはりキリシマミドリシジミを撮りに来られた方でした。この方にいろいろお話しを伺いながら、キリシマミドリシジミの撮影ポイントを2箇所ほど教えていただき、どちらのポイントでもキリシマミドリシジミが絡み合って飛ぶ様子を見ることが出来ました。特に奥の方のポイントでは、同時に7頭が絡み合って飛ぶ様子まで見ることが出来ました。(ウラギンシジミ等も混じっていたかもしれませんが…)
教えていただいた撮影ポイントは、どちらも最初に見た大又沢分岐よりも撮影距離がぐっと近く、条件は良さそうです。しかし、それでもR8の200mmではどうにもならない距離でした。教えていただいた方の機材は35mm換算で450mm相当とのことでしたが、それでも「証拠写真程度にしか撮れてない」と苦戦されているようでした。R8からの買い換え候補としてCX3やGXR+P10ユニット(どちらも300mm)を検討しているけれども、もっと焦点距離の長い、それこそSonyのNEX-3/5のようなミラーレス一眼くらいは必要かもしれないと思いました。
(続く)
2011年6月12日追記
記事中に「キリシマミドリシジミを撮影に来ていた方」のBlogを見つけました。嗚呼っっ 今日も証拠画像(・_・、)のdaron3さんでした。こちらの記事に一緒に撮らせてもらったミヤマカラスアゲハの写真が載っております。遅まきながら、トラックバックを打っておこう。
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日原遠征
- 2009-05-09 (土)
- 日原
春型ミヤマカラスアゲハをターゲットに、奥多摩(日原)へ遠征に行ってきました。
20数年前に採集を趣味にしていた頃、GW期間中に奥武蔵の吾野・伊豆ヶ岳周辺へ毎年のように出掛けていましたが、ついにミヤマカラスアゲハに出逢うことができませんでした。有名産地のハズなのに、です。
そこで今回は下記2サイトの情報を参考に日原を遠征地に選びました。
成果1:ウスバシロチョウ
東日原でバスを降り、しばらく集落周辺のウスバシロチョウを追った後、午後になってから小川谷林道を往復した。
東日原の集落周辺ではウスバシロチョウが多数発生していた。
ウスバシロチョウを Spring ephemeral とは普通呼ばないかもしれません。
でも、私にとっては個人的に本種こそが Spring ephemeral の代表種。
もっとも、単に昔から3~4月に探蝶活動をあまりやってこなかっただけだから、ですけれども。
ウスバシロチョウの♂らしき個体が♀を追飛したかと思ったら、あっという間に2頭もつれて草群に転がり込んだ。 (というか、襲いかかった。ほとんど強姦状態) 初めて見るウスバシロチョウの交尾シーン。
成果2:ミヤマカラスアゲハ
ミヤマカラスアゲハは今回遠征で一番のターゲット。 エメラルドやサファイア色に輝く翅を持つ美麗な蝶で、春型は特に美しいとされる蝶です。 今回は小川谷林道において、20年越し念願のミヤマカラスアゲハを見ることが出来ました。(感激です)
まず、日原鍾乳洞のすぐそばにあるキャンプ場の川原に下りたところ、向こうの方から黒いアゲハがこちらへ向かって飛んできました。 但し、その後ろから捕虫網をもって追いかけてくる男性のおまけ付きでした。 その個体は私の目の前まで来たところで男性の網の中に捕らえられたのですが、覗き込んでみたところ後翅裏面のイエローバンドも目に眩しいミヤマカラスアゲハの美しい個体でした。 小学生の息子さん連れだったその男性は「3匹目です」と仰っていました。実に羨ましい。
実は、はっきりとミヤマカラスアゲハと断定できる個体を目撃したのは、これっきりでした。 ほかにも2頭ほど、林道上を飛ぶミヤマカラスアゲハらしき蝶影を目撃しましたが、 カラスアゲハとはっきり区別できるほど近くまでは近寄れませんでした。 当然、撮影できたのは「0」です。
悔しかったので、林道道端に落ちていたミヤマカラスアゲハと断定できる死骸写真を証拠に撮っておきました。 死骸写真でも翅は綺麗です。
成果3:その他の蝶
東日原集落周辺のウスバシロチョウはそこそこの数が飛んでいましたが、 林道を往復した午後には、実は期待したほど蝶の姿を見ることは出来ませんでした。 午前中に歩けば多少違ったかもしれないが、午前・午後の問題というよりもちょっと時期尚早だった印象。 日原は奥多摩の中でも割と標高が高いので、GW明け直後よりも5月中~下旬の方が時期が良かったかもしれない。
それでもサカハチチョウの姿は比較的多く、1日を通して最も普通に見られた。 その他には、東日原周辺でアゲハ、モンキチョウ、キチョウなどの姿が見られ、 日原鍾乳洞から上の小川谷林道ではコミスジのほかにキベリタテハの越冬個体を3頭目撃しました。 夏の終わりに行けば新鮮なキベリタテハに出逢えそうです。
その他の昆虫
- R0013652.JPG
ツバメの営巣
東日原の集落では、日原診療所の軒下で数十羽のツバメが営巣を開始していた。 どのカップルもこの日巣作りを始めたばかりのようで、巣が形になっているものは皆無。 一羽が泥を確保しに出ている間、もう一羽が壁のスペースを横取りされまい、というかのように頑張っている。
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