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モンシロチョウ

テングチョウとキタテハ天国

平地性ゼフィルスのうち、出現時期の早いアカシジミ、ウラゴマダラシジミを目的に Field に出た。出陣先は昨年ウラゴマダラシジミを観察した横浜市の新治市民の森。より難易度の高いウラゴマダラシジミの「ポイントが分かっている」のが選択理由です。

ちょうどテングチョウとキタテハの発生盛期に当たったようで、両種とも多数の新鮮個体があちこちで集団吸水している姿を観察できた。

テングチョウ | Libythea celtis | 新治市民の森
テングチョウ
テングチョウ
テングチョウ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
吸水中のテングチョウ三態。2枚目と3枚目は同一個体だが1枚目はたぶん違う。
テングチョウ(開翅)
テングチョウ(開翅)
テングチョウ(開翅)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
キタテハに比べて敏感で寄るのに苦労したが、何とかほぼ真上から開翅吸水中の新鮮個体の撮影も出来た。2枚目のみ縦位置写真になっていたのでトリミングして上下をカット。
テングチョウ(開翅)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
吸水中の個体ばかりで飽きたのでこんなのも時々狙ったが、ほとんど撮れなかった。
テングチョウ(羽化直後)
テングチョウ(羽化直後)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
羽化直後の個体も見つけた。1枚目はイボタの葉に停まっていた♀個体。 実物は写真の数倍綺麗だったが、腕が無く表現できないのが悔しい。 2枚目の個体は下草で羽化し、まだ蛹の抜け殻に掴まっている状態。
キタテハ | Polygonia c-aureum | 新治市民の森
キタテハ
キタテハ
キタテハ
キタテハ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
吸水中の新鮮キタテハ四態。2~4枚目は同一個体。 1枚目も同一個体かもしれませんが、既によく分からなくなっています。
キタテハ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
吸水中でない個体も撮影しました。とにかくキタテハは数が多かった。

キタテハの方はぼろぼろの越冬個体も1頭吸水に訪れていた。

キタテハ | Polygonia c-aureum | 新治市民の森
越冬キタテハ
越冬キタテハ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
越冬個体だが新生個体と並んで元気に吸水していた。 越冬個体と新生個体で交尾成立することもあるんだろうなあ。

他にも、新鮮なルリシジミが2頭吸水に来ていた。

ルリシジミ | Celastrina argiolus | 新治市民の森
ルリシジミ
ルリシジミ
ルリシジミ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
吸水個体は2頭居たが、同じ場所で吸水しているキタテハ、テングチョウ、ルリシジミを 代わる代わる撮ったので3枚がそれぞれ同一個体か別固体化までは分からない。
ルリシジミ(開翅)
ルリシジミ(開翅)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
吸水個体がつっと飛んで下草に停まった。「あ、開きそう」と思って待っていたら、 短時間だか綺麗な表翅を見せてくれた。

イチモンジチョウも個体数が多かったが、既に盛期は過ぎて擦れた個体が多かった。

イチモンジチョウ | Limenitis camilla | 新治市民の森
イチモンジチョウ
イチモンジチョウ
イチモンジチョウ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
見るからに擦れた個体が多かったので、あまりカメラを向けなかった。3枚目のみ別個体。
イチモンジチョウ
イチモンジチョウ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
唯一擦れが少なかった個体。じっくり撮影したが翅裏は見せてくれなかった。

かなり飛び古した個体だが、コチャバネセセリがイボタの花に来ていた。

コチャバネセセリ | Thoressa varia | 新治市民の森
コチャバネセセリ
コチャバネセセリ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
2~3個体居たので1枚目、2枚目が同一個体かどうかは不明。
コチャバネセセリ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
そのうちに目の前で1個体が蜘蛛の巣にかかってしまった。 あっという間に蜘蛛がやってきた。南無南無~。

モンシロチョウも新鮮な個体が多数飛んでいたが、真剣に狙わずまともな写真はこれ1枚きり。

モンシロチョウ | Pieris rapae | 新治市民の森
モンシロチョウ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ヒメジョオンで吸蜜するモンロチョウ。

肝心のゼフは?

肝心のゼフィルスですが、ウラゴマダラシジミは1頭も姿を見せませんでした。

がっかり。

まだ早かったのか…?それとも少し離れた吸水ポイントでテングチョウやキタテハを撮っている時間帯に現れたのか?

アカシジミは栗の花のポイントで逢えるのを期待しましたが、逢えませんでした。

新治市民の森では当初予定よりも長く14時近くまで粘りましたが、ウラゴマダラシジミは諦めてアカシジミが探しやすい寺家ふるさとの森に移動することにしました。 寺家での成果については別記事に分けます。

蝶以外

蝶以外に、トンボとトカゲを撮ったので載せておきます。

トンボ(未同定) | 新治市民の森
未同定トンボ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
未同定のトンボ。ヤンマではないような。サナエ系かなあ。(まったくわかっていない)※トリミングしています。
トカゲ | 新治市民の森
トカゲ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
妙に迫力のあったトカゲ。

平成24年6月24日追記

1頭写真だけUpして載せ忘れていた。

ヒメジャノメ | Mycalesis gotama | 新治市民の森
ヒメジャノメ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
今年はコジャノメしか撮れていなかったので、確か拘って追いかけた気が。(なのに載せ忘れるなんて)

多摩川散策

続いて、午後(夕方)に散策に出た多摩川の話です。 もう夕闇迫る時間帯でしたから、あまり遠出せずに東名高速の高架~宿河原堰を往復しました。

この付近で唯一の黒系アゲハ吸蜜ポイントでジャコウアゲハ。

ジャコウアゲハ | Atrophaneura alcinous | 多摩川
ジャコウアゲハ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
♂の吸蜜。

さすがに時期外れで破損が激しい。 今年の春は宿河原のジャコウアゲハ多産地を訪れるのを忘れていました。

続いてモンシロチョウ。新鮮な2化目?3化目?

モンシロチョウ | Pieris rapae | 多摩川
モンシロチョウ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
暗いのをカバーしようと内蔵フラッシュを焚いたら白飛びした。

かなり夕闇が降りてきた頃になって新鮮なヒメアカタテハが居た。 フラッシュ無しではブレまくったので内蔵フラッシュを焚いて撮った写真2枚を掲載。

ヒメアカタテハ | Vanessa cardui | 多摩川
ヒメアカタテハ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ヒメアカタテハ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
2枚とも同一個体。♂で占有行動を取っていた。

以上。

春蝶が増えてきた

ようやく街かどでも新成虫の姿が見られるようになってきた。

モンキチョウ | Colias erate Esper | 川崎市
モンキチョウ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
街かどの斜面で、今春初撮影。見るだけなら多摩川の土手で何度か見かけていたが、ようやく撮れた。
ベニシジミ | Lycaena phlaeas | 川崎市
ベニシジミ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
同じ斜面をベニシジミも1頭飛んでいた。

午後になってから多摩川へ散策に。 多摩川でもベニシジミ、モンキチョウ、モンシロチョウ、そして夕暮れになってツバメシジミが撮れた。

ベニシジミ | Lycaena phlaeas | 多摩川
ベニシジミ
最初に現れた飛び古したベニシジミ。
ベニシジミ
先の個体より少しマシだが、やはりもう新鮮個体とは言えない。ベニシジミはもう土手のあちこちで見られる。
ベニシジミ
縦位置で撮ったものをトリミングした。この個体を撮った時はもう17時近くなっていた。
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
モンキチョウ | Colias erate Esper | 多摩川
モンキチョウ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
今春2頭目のモンキチョウ。今年は多摩川のモンキチョウは多くない。
モンシロチョウ | Pieris rapae | 多摩川
モンシロチョウ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
モンシロチョウもまだ少ないなあ。
ツバメシジミ | Everes argiades | 多摩川
ツバメシジミ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
夕闇迫る時刻になって見つけたツバメシジミ。縁毛も生えそろって割と新鮮に見えるが尾状突起が無い。 ツバメシジミはもともと小型だがこの個体は輪をかけて小さかったので、尾状突起が無いのは小さすぎるせいな気がする。

以上おしまい。

モンシロチョウ

午後から雨の予報でしたが「雨が降るまで」というつもりで生田緑地と多摩川へ行ってきました。

生田緑地

生田緑地では「コツバメは見られなくなった」ということですが、念のため馬酔木ポイントをひと巡り。 もちろんコツバメは見られませんでしたが、この日は曇りがちだったので他の蝶も見られず…。

多摩川

そろそろ降り出しそうな空でしたが土手沿いを散策したところ、モンキチョウが飛び出しました。 2~3度停まった際に接近を試みたのですが撮影に至らず。 最後は川原方面へ飛び去ってしまいました。

次に飛び出したのはモンシロチョウ。 こちらの個体は藪に潜り込んだところを撮らせてくれました。

モンシロチョウ | Pieris rapae | 多摩川右岸
モンシロチョウ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

残念ながら、手前の葉が邪魔で翅が全部写っていませんが、綺麗な新鮮個体でした。

この子の撮影後、暫くして雨が降り出しました。

北海道

北海道旅行中に何枚か写真が撮れたので記録だけ残しておきます。 蝶探遠征ではなかったので事前調査等一切無し。 未見の蝶、良さそうなポイントを見つけてもスルー。 たまたま周囲に静止してくれた蝶のみ撮りました。

初見・初撮影記録

まずは、初見・初撮影の種から。 さすが北海道で、特段も探索を一切していないのに、初見・初撮影種が3種もあった。

キバネセセリ

登別と旭川で2回遭遇しました。 初見・初撮影種のはずですが、どうも既視感があります。 本州にも居る種ですし、実は見たことあるけど蛾だと思ってスルーしてたってことはあるかもしれません。

キバネセセリ | Bibasis aquilina chrysaeglia | 北海道 | 2011-07-27
キバネセセリ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
早朝のやや薄暗い樹林内。 ほぼ茶色無地の地味な色合いとアオバセセリ並みの体躯に、同定できるまでは 「セセリ?蛾?」と半信半疑だった。

北海道 | 2011-07-27
キバネセセリ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光 Flash=ON
縁があるのか、旭川でもキバネセセリに出逢えた。 自動販売機に停まって何やら吸水している様子。

オオヒカゲ

やけに大型のヒカゲチョウがあちこちたくさん飛び回っているなあ、と思っていた。 思い当たるのはオオヒカゲしかない。近くに停まってくれないかなと思っていたら、 偶然オオヒカゲとコムラサキが集まっている樹液酒場を見つけた。

オオヒカゲ | Ninguta schrenckii | 北海道 | 2011-07-27
オオヒカゲ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光 Flash=ON
樹液酒場にオオヒカゲとコムラサキが来ているところを撮影。 もっと綺麗な個体も居たようですが、観光中なのでこの1枚撮って終了。

エゾスジグロシロチョウ

ラベンダーに多数訪花していた白蝶。 エゾシロチョウやオオモンシロチョウではなかったので、何となくスルーしていたが、 よく考えたらエゾスジグロシロチョウだった。 後で気が付いて慌ててメモリーを確認したら、ピンボケだが1枚だけ撮影していた。

エゾスジグロシロチョウ | Pieris napi | 北海道 | 2011-07-27
エゾスジグロシロチョウ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
ラベンダーに訪花するエゾスジグロシロチョウ。多数飛び回っていたのだが、 撮ったのはピンボケしているこの1枚だけである。orz

初見・初撮影だけど同定困難。何のゼフィルス?

早朝の樹林内にて、地上約3mの葉上に静止しているゼフィルスを発見。 しかし、翅の裏面だけ+一部が見えていないので、ゼフ初心者には同定不能。

何のゼフィルス? | 北海道 | 2011-07-27
ゼフィルス(同定不能)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 ±0EV WB=昼光
地上約3m程度の比較的低い位置に居たが、これが精一杯だった。 叩いたら下に降りてくれるかとジャンプして枝を素手で叩いてみたが、 よろよろと道路を横断して谷底へ消えていった。残念。

その他の蝶たち

まずはアゲハチョウ科から。 北海道といえば美麗ミヤマカラスアゲハですが、バス車窓からは何度か目撃しましたが、撮影機会はありませんでした。 撮影できたのはキアゲハの幼虫&成虫のみ。

キアゲハ | Papilio machaon | 北海道 | 2011-07-26
キアゲハ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
美瑛のお花畑に多数飛んでいた。
キアゲハの終齢幼虫 | 北海道 | 2011-07-27
キアゲハ(終齢幼虫)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
登別では、シシウドに大量のキアゲハ終齢幼虫が付いていた。

シロチョウ科では、エゾシロチョウとオオモンシロチョウなら比較的逢える確率が高いのでは、と勝手に期待していたが、残念ながら逢えなかった。

モンシロチョウ(交尾) | Pieris rapae | 北海道 | 2011-07-28
モンシロチョウ(交尾)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
札幌大通公園の花壇にて撮影したカップル。 前翅先端部の黒色部の形状は分からないが、特に「大きい」とは感じなかったので オオモンシロチョウではなく普通のモンシロチョウでしょう。

登別では、ゼフィルスが翅を煌めかせてスクランブルする様子がロープウェー両脇や温泉街から見上げた斜面等あちこちの樹冠部で見られ、歯噛みする思いだった。

アカシジミ | Japonica lutea lutea | 北海道 | 2011-07-26
アカシジミ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
ふっと目の前の枝に降りてきたアカシジミ。 さすが北海道。ピカピカというほど新鮮ではないが、まださほど痛んでいない。 ただ、Flashを焚いて撮るべきだった。 だいぶ薄暗くなっていたので手ブレしてしまっている。

どこへ行っても多数見られたのがヒョウモン類とクジャクチョウ。ただ、ヒョウモン類はロープウェーから見下ろした斜面やバスの車窓からは多く見たが、観光中はあまり周囲に現れなかった。反対にクジャクチョウは観光中もごく普通に現れた。北海道では多産するようだ?

ミドリヒョウモン

ミドリヒョウモン | Argynnis paphia | 北海道 | 2011-07-27
ミドリヒョウモン
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
ヒョウモンチョウ類はあちこちで見かけたが、撮影できたのはこれ1枚。

クジャクチョウ

クジャクチョウ | Inachis io | 北海道 | 2011-07-27
クジャクチョウ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
どこへ行っても普通に目についた。北海道では多産するようだ。

バス移動中、どこでも川さえあれば柳の木が目についた。きっとコムラサキは道内のどこでも普通に見られるに違いない。

コムラサキ | Apatura metis | 北海道 | 2011-07-27
コムラサキ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光 Flash=ON
旭山動物園内の樹液酒場にて。

登別の樹林周辺ではクロヒカゲが多く見られた。

クロヒカゲ | Lethe diana | 北海道 | 2011-07-26
クロヒカゲ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
樹林内に普通に見られた。

タテハ系では他に富良野のラベンダー畑でイチモンジ系の蝶が1頭現れた。(明らかにミスジ系ではない) ヒョウモン類と同じくらいの大きさに見えたので「すわオオイチモンジ?」と思ったがすぐに飛び去ってしまった。
但し、後から思い返してみるとメスグロヒョウモンの♀の可能性もあるなあ。周辺の環境からするとそっちの方が可能性が高そう。

富良野のラベンダー畑の周辺ではスジグロチャバネセセリが比較的多く見られた。 1枚目と2枚目は別個体。 1枚目の個体は裏面写真しかないので以前調べた判別法を見たが、どうもよく分からない。(1枚目がヘリチャな気がしてきた) だが、蝶鳥ウォッチングというBlogで判別法が詳しく解説されているのを新たに見つけた。これは素晴らしい。

結論としては、両方ともスジチャだった。 ついでに以前調べた判別法の2番目は♀限定で、♂の判別には使えないことも分かった。 さらに「日本産蝶類標準図鑑(白水隆)」を見たら、スジチャについては富良野は他産地から飛び離れた産地とあったが、ヘリチャは逆に富良野以北には分布しない、とあった。何だ、悩んで損した。

スジグロチャバネセセリ | Thymelicus leoninus leoninus | 北海道 | 2011-07-27
スジグロチャバネセセリ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
一時ヘリチャではないかと疑った写真。 今回見つけた判別法でなら間違いなくスジチャ。
スジグロチャバネセセリ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
翅表面が見えているのでこちらの同定は楽。 外縁部の黒帯が♂にしてはやや太いが、性標が見えるので♂確定。

蝶以外の昆虫

大好きなヤママユガ科のクスサンの終齢幼虫を見かけた。

クスサンの終齢幼虫 | 北海道 | 2011-07-27
クスサン(幼虫)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 WB=昼光
蛾だが、ヤママユガ科は大好きなグループ。大きな幼虫も大好き。

駆け足で東高根森林公園

このところ東高根森林公園に通い詰めです。但し、本日は午後に10~15分程度、ちょっと立ち寄った程度です。

雑木林林縁やハンノキ林、いつもの栗の花のポイントを足早に見て回りましたが、10~15分程度では大した成果が上がるはずもない。モンシロチョウとミズイロオナガシジミを各1頭ずつ撮って公園を後にしました。

モンシロチョウ | Pieris rapae | 東高根森林公園
モンシロチョウ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
モンシロチョウ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5 分割測光
モンシロチョウ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5 分割測光
ミズイロオナガシジミ | Antigius attilia | 東高根森林公園
ミズイロオナガシジミ(4頭目)
SONY α55 | TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
90mm(135mm-equiv.) 絞り優先AE F3.5 分割測光
先日から数えて4頭目。この公園、ミズイロオナガシジミはかなり多いみたい。 絞り優先モードで撮っているのに、今までファインダー内に被写体を収めるのと ピントを合わせるので精一杯で絞りはほとんどノータッチだったので、 少し弄ってみた。絞りを開けると背景がよくボケるんだっけ。

普通種ばかりですが。

雨上がりの曇天ながら、時折日差しの出る一日でした。

まずは、畑地の混在する住宅地にて。

ヤマトシジミ | Pseudozizeeria maha | 道端(川崎市)
ヤマトシジミ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
朝一番に畑の片隅で見つけたヤマトシジミ。
アゲハ | Papilio xuthus | 道端(川崎市)
アゲハ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
意外と撮影チャンスに恵まれないアゲハ。この個体は妙に草地の土手に固執して飛んでいるナァ、と思っているうちにふんわりと着地して翅を拡げてくれた。チャーンス!…だったのだが…。
とりあえず証拠写真をゲットして、さあ寄るぞ!と思ったときには通過車両の気配で飛び立ってしまった。

続いて、4月16日に行ったポイントへ再び行ってみた。今日はカラスが多く、頭上でカァカァ五月蠅く啼くので閉口したが、前回同様に木漏れ日の陽だまりの中をモンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ツマキチョウ、キタキチョウ等が飛んでいるのが見られた。モンシロ、キタキチョウはとりあえず放っておいて、スジグロシロチョウとツマキチョウを追跡した。

スジグロシロチョウ | Pieris melete | 橘樹郡衙付近
スジグロシロチョウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
スジグロシロチョウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
草藪に潜り込んで静止したスジグロシロチョウの半開翅ポーズ。♀っぽい気がするけどはっきりしない。
ツマキチョウ♀ | Anthocharis scolymus | 橘樹郡衙付近
ツマキチョウ♀
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.)
ピンボケ写真で良ければ前翅表面先端の色が分かる写真もあるのだが…。毎回同じようなポーズしか撮れないのが悔しい。

ここから下は午後、住宅地内の畑の片隅にて。

モンシロチョウ | Pieris rapae | 道端(川崎市)
モンシロチョウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
吸蜜中のモンシロチョウ。
ツバメシジミ | Everes argiades | 道端(川崎市)
ツバメシジミ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.)
ツバメシジミ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.)
モンシロチョウを撮影していたらツバメシジミが2個体現れた。今年見るのは初めてだったので、モンシロチョウを放ったらかしてツバメシジミに切り替えた。

道端 & 多摩川

午前中と夕方に外出する機会があった。

午前中(道端)

モンシロチョウ | Pieris rapae | 道端(川崎市)
モンシロチョウ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.)
市街地内をモンシロチョウが飛び交う季節になった。

夕方(多摩川散策)

モンシロチョウ | Pieris rapae | 多摩川
モンシロチョウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
まず、昨年の4月21日に見つけたツマキチョウとスジグロシロチョウのポイントへ行ってみた。しかし、居たのはモンシロチョウばかり。スジグロシロチョウの姿は皆無。ツマキチョウも唯一1♂を見かけたが、すぐに木立ちを超えて飛び去ってしまった。
ツマキチョウ | Anthocharis scolymus | 多摩川
ツマキチョウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
次のポイントへ移動してみたところ、灌木の周囲を数頭のツマキチョウが休息場所を探して飛んでいた。そのうちの1頭が枝に静止したところを撮影。翅裏しか撮れなかったので♂♀の判定ができない。この個体を撮影しているうちに、他の個体も休息場所を見つけたらしく、どこへ行ったか分からなくなってしまった。
ヤマトシジミ | Pseudozizeeria maha | 多摩川
ヤマトシジミ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.)
ツマキチョウはみんな消えてしまったが、まだ土手をブルーのシジミがちらちらと数頭飛んでいた。ヤマトシジミだった。
ヤマトシジミ(開翅)
RICOH R8 | 18.7mm(105mm-equiv.)
開翅シーンをを縦位置で撮影。
ヤマトシジミ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.)
土手の雰囲気が背景に入るような構図にしてみた。普段は構図なんか考えてないのですが。よく考えたら、もっと広角で撮れば良かったのかな。

開幕戦(新治市民の森)

地震以来、控えていた Fieldwork を再開。

前回から1ヵ月以上経っているのでもはや偵察とは言えない。 今年の開幕戦である。 10:30頃から13:00頃までの約2時間半を使って歩いた。

キタテハ | Polygonia c-aureum | 新治市民の森(横浜市緑区)
キタテハ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.)
キタテハ
RICOH R8 | 6.3mm(36mm-equiv.)
まず最初に出迎えてくれたのは越冬蝶のキタテハ。 この後も、あちこちの陽当たりの良い斜面から飛び出してきた。
ミヤマセセリ | Erynnis montanus | 新治市民の森(横浜市緑区)
ミヤマセセリ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
ミヤマセセリ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
ミヤマセセリ(羽化不全)
RICOH R8 | 8.9mm(50mm-equiv.)
常見谷戸の雑木林斜面を黒っぽいのが飛び交っているな、と思ったら本種だった。 今年の新成虫では初見であるばかりでなく、本種は生涯初見でもある。 内心、本日最大のターゲットにしていたので嬉しい。 陽当たりの良い雑木林斜面であれば広範囲で確認できたので、発生環境も覚えた。 3枚目の個体は旭谷戸の方で撮った後翅が羽化不全の個体。
モンシロチョウ | Pieris rapae | 新治市民の森(横浜市緑区)
モンシロチョウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
新成虫2種類目はモンシロチョウ。 耕作地周辺で複数発生、翅はやや痛んで新鮮とは言えない個体ばかりだったが数はあまり多くなく、昨年3月14日の黒川と同程度。今年も春の訪れは遅い印象だ。
ベニシジミ | Lycaena phlaeas | 新治市民の森(横浜市緑区)
ベニシジミ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.)
新成虫3種類目はベニシジミ。モンシロチョウ同様に耕作地周辺で見られたが、数はさらに少ない。

他には越冬蝶のルリタテハが1頭見られたくらい。 期待していたテングチョウ(越冬)、モンキチョウ、ルリシジミ、コツバメは見られなかった。

追記

他の方々のBlogを拝見していると、「寒が戻って蝶に出逢えなかった」という記述が多い。朝夕は冷え込んだけど、日中は充分気温が上がって良かった♪と思っていたのでちょっと意外。選んだ Field が良かったのかも。

西丹沢遠征(今シーズン3回目)

今シーズン3度目の西丹沢遠征。天気予報では傘マークまで付いた曇天でしたが、大井松田ICを通過した頃には晴れ間も見えてきた。御殿場ICで東名を下りて明神峠へ向かう。今回は明神峠から水ノ木橋まで世附林道を下ってみようという計画だ。その後、時間が許せば明神峠~三国峠間も往復してみたい。世附林道は前回浅瀬~大棚橋間を歩いているので、今回の予定ルートと合わせて林道全線を歩いたことになる。(水ノ木橋~大棚橋の短い区間のみ重複)

結果的には、降雨&時間切れで明神峠~三国峠間は歩けず、次回以降に持ち越しとなった。また、世附林道往復も往路途中からまったく陽が差さなくなり、復路間もなく雨が降り出すという最悪のパターン。前回以上に薄い成果に終わった。

コース短評

  1. 明神峠~三ノ沢橋間

    浅瀬ゲート同様に厳重に閉じられた明神峠のゲートを抜けて歩き出す。 明神峠からの歩き出しは非常に明るくて開放的な林道だ。 徐々に樹林内に入っていくようになるが、三ノ沢橋までの区間は明るく雰囲気の良いポイントが多い。

    • オナガアゲハ(1)
    • 不明黒系アゲハ(3)※恐らくオナガアゲハ
    • ウスバシロチョウ(2)
    • コミスジ(3)
    • サカハチチョウ(1)
    • アオバセセリ(1)
    • モンシロチョウ(2)
    • 不明シロチョウ(1)※小型。ヒメシロチョウ?
  2. 三ノ沢橋~水ノ木橋間

    三ノ沢橋を過ぎると薄暗い樹林内を歩く区間が長くなる。 ところどころに開けたポイントもあるが、ポイント間が長くてあまり面白くない。 但し、アオバセセリ2頭のテリ争いが見られたり、 樹林内を産卵場所を求めて(?)彷徨うアサギマダラの姿を見ることが出来た。

    • サカハチチョウ(2)
    • アオバセセリ(3)
    • ヤマキマダラヒカゲ(1)
    • アサギマダラ(3)
    • 不明黒系アゲハ(1)※恐らくオナガアゲハ
    • モンシロチョウ(1)
    • コジャノメ
  3. 水ノ木橋近くのポイント

    前回弁当を食べ、トラフシジミの産卵シーンを撮ったポイント。 最初からここでUターンと決めていた。 しかし、このポイントに到着した頃は思いきり曇っていて何も飛ばない。 20分ほど休憩している間に晴れ間が覗いたのはほんの一瞬(1~2分)だけ。 ところがこの一瞬の晴れ間にオナガアゲハが3頭、次々と谷底から上がってきた。 浅瀬・明神峠どちらからもアクセスが悪いのが難点だが、 やはり天候さえ良ければ良いポイントのようだ。

    • アカシジミ?(1)※オレンジ色。飛んでいたのははるか上空なので詳細不明。
    • 不明シジミ(1)※ヤマトシジミのような気がする。
    • オナガアゲハ(3)※一瞬の晴れ間に谷底から次々と上ってきた。
    • コミスジ(1)

蝶の写真

サカハチチョウ | Araschnia burejana | 西丹沢
サカハチチョウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
サカハチチョウ
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-Equiv.) 分割測光
サカハチチョウ(飛翔)
RICOH R8 | 18.7mm(105mm-Equiv.) 分割測光
二ノ沢橋付近にて。2枚目は翅の裏面を写そうとしたが、手前の草が邪魔だったようだ。3枚目は偶然撮れた飛び立つ瞬間の写真。
ウスバシロチョウ♀ | Parnassius glacialis | 西丹沢
ウスバシロチョウ♀
RICOH R8 | 18.7mm(105mm-Equiv.) 分割測光
ウスバシロチョウ♀
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-Equiv.) 分割測光
何か翅の開き方が凄くくたびれた感じのウスバシロチョウ♀。
コミスジ | Neptis sappho | 西丹沢
コミスジ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
コミスジ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
一ノ沢橋付近にて。テリ張り日光浴写真。(2枚とも同じ個体です)
コジャノメ | Mycalesis francisca | 西丹沢
コジャノメ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
復路の日向沢橋付近にて。暗くてシャッタースピードが1/79と遅い。

アオバセセリは絶好の撮影チャンス(1mまで近づいた)逃した。アサギマダラは3頭ともいかにも静止してくれそうな様子で飛んでいたので、停まってくれ~と追跡したが、時々一瞬だけ降りるものの静止はせずにふわふわ飛び続け、最後は飛び去ってしまって撮れなかった。3頭目の時にFC100のパスト連写で狙ってみたんだけど、樹林内の薄暗い環境の中では全く撮れなかった。

その他の写真

花中の蛇(ヤマカガシ) | 西丹沢
花中の蛇(ヤマカガシ)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光
樹上の花の中に居た。

獣糞

四ノ沢橋を過ぎたところに怪しい獣糞があった。

獣糞

人間の糞と言ってもおかしくないくらいの大きさ。(中大型獣?)
明らかに鹿の糞とは思えない形状。(肉食獣っぽいよね?)
まだ柔らかさを保っていて比較的新しいと思われる。(まだ近くに居る?)

…これって、………か?

少し離れたところにも別の獣糞があった。

獣糞その2

こっちのは明らかに鹿の糞。比べて見ると明らかにさっきのは鹿の糞では無いよね。 やっぱり肉食獣でしょ。

雌鹿には2頭ほど遭遇したけど、熊には遭いませんでした。良かった良かった。

次回ルート

次に西丹沢に来るときは、大又沢林道を地蔵平まで歩くか、三国峠付近の稜線を歩くことになるだろう。三回連続で渓谷沿いの林道を歩いたから、やっぱり今度は稜線の方かな。

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