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西丹沢 Archive

西丹沢(三国峠)

西丹沢の三国峠へ遠征。殆ど成果なし。

徒労の西丹沢

恒例の西丹沢遠征。

昨年夏型ミヤマカラスアゲハをお腹いっぱい撮ったので、今年こそ春型ミヤマカラスアゲハをたくさん撮って卒業(来年はこの時期に別種を撮りに行く)しようと勇んで西丹沢へ出掛けました。

ところが、残念ながら天候が悪く、気温が上がらず肌寒い上に曇りっぱなしで、終いには雨まで降り出す始末。

当日確認できた蝶は、

  • オナガアゲハ(わずかな晴れ間に数頭確認・未撮)
  • コミスジ
  • ヤマトシジミ
  • ミヤマセセリ
  • サカハチチョウ(未撮)

と、サカハチチョウ以外は西丹沢までわざわざ出掛けてこなくても見られる種ばかりでした。 この中では、オナガアゲハとサカハチチョウが撮れていれば、まあ何とか成果があったと言えるところですが、 肝心のこの2種が目撃のみで未撮…。orz

ああ、忘れるところでした。 現地到着前、車中からウスバシロチョウも1頭確認しました。 目的地には居なかったけど。

撮った蝶

コミスジ | Neptis sappho | 西丹沢
コミスジ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
コミスジ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
2枚とも同一個体。この石灰質っぽいところには他にもサカハチチョウ等が吸水に訪れていた。 コミスジ放っておいてサカハチチョウ撮れば良かったのに…。
ミヤマセセリ | Erynnis montanus | 西丹沢
ミヤマセセリ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ミヤマセセリ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
これも2枚とも同一個体。擦れっからしで判然としないが、前翅に白帯のある♀?それとも前翅前縁がやや反った♂?
ヤマトシジミ | Pseudozizeeria maha | 西丹沢
ヤマトシジミ♀
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ヤマトシジミ♀
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
これもやはり2枚とも同一個体。ぴかぴかの新鮮個体の♀。

蝶ではないが、ゾウムシの面白いのを見つけたので撮っておいた。未同定。

オオゾウムシ | 西丹沢
未同定ゾウムシ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
未同定ゾウムシとしておりましたが、WEB検索にてオオゾウムシらしいと同定しました。間違いありましたらご指摘願います。

キリシマ探索再チャレンジ(西丹沢)

7月29日に引き続き、キリシマミドリシジミ探索に西丹沢・大又沢林道へ行ってきました。

今回の現地到着は10:30頃。前回の反省がまったく活かされておりません。

浅瀬ゲート手前の吸水ポイントでは、前回同様、今回も3頭のカラスアゲハの吸水集団が出迎えてくれました。

カラスアゲハ | Papilio bianor | 西丹沢
カラスアゲハ(吸水)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光
集団全体でなく、1頭に拘って撮影。

大又沢分岐~第2のキリシマポイント

相変わらず工事車両の通過が多く、大又沢分岐のキリシマポイントは望みが無さそうなのでさっさと大又沢林道を進んでいくと、行く手の方向から黒いアゲハが現れた。クロアゲハかな?と思いつつ追っていた目に後翅の大きな白紋が飛び込んできた。モンキアゲハでした。

モンキアゲハ | Papilio helenus | 西丹沢
モンキアゲハ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 Flash=ON + Retouch
数十メートル追いかけているうちに、運良く小高い枝に潜り込んで休息を始めた。 内蔵Flashを焚いてもコントラストが出なかったので画像はRetouchしてある。 後翅の紋が見えないのが悔しい。

林道を進んでいくと、次々とカラスアゲハやミヤマカラスアゲハの吸水シーンに出逢いました。

ミヤマカラスアゲハ(吸水) | Papilio maackii | 西丹沢
ミヤマカラスアゲハ(吸水)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光
やや翅の痛みが進んだミヤマカラスアゲハ。
カラスアゲハ(飛翔) | Papilio bianor | 西丹沢
カラスアゲハ(飛翔)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光
吸水シーンを撮っていたら偶然飛び立った。
カラスアゲハ(吸水) | Papilio bianor | 西丹沢
カラスアゲハ(吸水)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) シャッター速度優先AE 1/500 分割測光
再び降りて吸水。
カラスアゲハ・ミヤマカラスアゲハの集団吸水 | 西丹沢
カラスアゲハ・ミヤマカラスアゲハの集団吸水
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 + trimmed
5頭の吸水集団。集団全体を収めようとするとどこにピントを合わせるべきかよく分からなくなる。
ミヤマカラスアゲハ(吸水) | 西丹沢
ミヤマカラスアゲハ(吸水)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) シャッター速度優先AE 1/400 分割測光
集団全体でなく、特に綺麗な表翅を見せてくれていたミヤマカラスアゲハに焦点を当ててみた。
カラスアゲハ(吸水) | Papilio bianor | 西丹沢
カラスアゲハ(吸水)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) シャッター速度優先AE 1/400 分割測光
この日は、綺麗な個体はカラスアゲハの方が多い印象があった。
カラスアゲハ(吸水) | Papilio bianor | 西丹沢
カラスアゲハ(吸水)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) シャッター速度優先AE 1/400 分割測光
この個体もカラスアゲハ。

林道崩落地手前の第2のキリシマポイントに到着。 前回と同様、時折梢から飛び出すのは確認できるものの、いずれも明後日の方向へ飛び去るばかりで撮影できる所へ出てきてはくれません。ここでは1時間ほど粘りましたが、キリシマミドリシジミの撮影はノーチャンスでした。また来年チャレンジするしかありません。

粘っている間に現れてくれた蝶としては、まずは黒系アゲハの集団吸水ですが、ここではオナガアゲハが混じっていました。

カラス・ミヤマカラス・オナガアゲハの吸水集団 | 西丹沢
カラス・ミヤマカラス・オナガアゲハの吸水集団
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 + trimmed
オナガアゲハの混じった吸水集団。

アカガシ大木を見上げている足下にコムラサキが来てくれました。

コムラサキ | Apatura metis | 西丹沢
コムラサキ♂(吸水)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光
コムラサキ♂(吸水)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光
コムラサキ♂(吸水)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光
コムラサキ♂
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光
かなり擦れた個体で、右触覚が折れ曲がっている上に左触覚は途中で切れて無くなっている。 それでも翅を開くと紫の幻光が浮かび上がった。

コムラサキと一緒にアサマイチモンジも足下まで来て吸水していた。

アサマイチモンジ | Limenitis glorifica | 西丹沢
アサマイチモンジ(閉翅)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光
アサマイチモンジ(半開翅)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光
アサマイチモンジ(開翅)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光
アサマイチモンジ(開翅)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光
割と擦れが少なく綺麗なアサマイチモンジだ。
オナガアゲハ(吸水) | Papilio macilentus | 西丹沢
オナガアゲハ(吸水)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
00mm(300mm-equiv.) シャッター速度優先AE 1/400 分割測光
オナガアゲハ(吸水)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光 + trimmed
オナガアゲハ2頭を含む吸水集団がまた出来ていた。 今度は集団全体でなくオナガアゲハに拘って撮影してみた。

第3のキリシマポイントへ

さて、粘っていると、営林局の方が林道復旧工事の現場を見にやってきたので、 こちらから声をかけて少し話をした。 工事スケジュールなどを聞きながら、「本当はこの先まで行きたかったんですよね」 と言ったところ、「こっちを回ればちょっと大変ですが行けますよ」と迂回ルートを 教えてくれた。

「え?行ってもいいの?」

まぁ、教えてくれたってことは行っても良いということでしょう。 営林局の方に丁重に御礼を言うと、第3のキリシマポイントまで行くだけ行ってみることにした。

第3のキリシマポイント付近の環境は、昨年とあまり変わった様子は見られなかった。 時間と天候さえ良ければ、昨年同様確実にキリシマミドリシジミを見ることができただろう。 しかし既に時間は遅く、また俄に雲が出てきて雨が降り出した。 結局、雨が小降りになるまで30分程度橋の下に潜って雨宿りをするだけで終わった。

帰路

30分ほど雨宿りをしていると、雨が小降りになってきたので戻ることにした。 第2のキリシマポイント付近まで戻る頃には、晴れ間こそ覗かないものの雨は上がっていた。

オナガアゲハ | Papilio macilentus | 西丹沢
オナガアゲハ(集団吸水)
SONY α55 | TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
90mm(135mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
さきほどと同じ場所に再びオナガアゲハ2頭とカラスアゲハ1頭の吸水集団が形成されていた。 このポイントだからオナガアゲハが来るのだろうか?
アカタテハ | Vanessa indica | 西丹沢
アカタテハ(開翅)
SONY α55 | TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
90mm(135mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 + trimmed
アカタテハ
SONY α55 | TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
90mm(135mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 + trimmed
カラスアゲハとミヤマカラスアゲハの集団吸水ポイントまで戻ると、アカタテハが現れた。 少々敏感で充分に寄って撮影することは出来なかった。
カラスアゲハ(集団吸水) | Papilio bianor | 西丹沢
カラスアゲハ(集団吸水)
SONY α55 | TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
90mm(135mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 + trimmed
新鮮で美しい表翅を開いて吸水中のカラスアゲハ吸水集団。 どの個体も擦れが少なく新鮮。 ミヤマカラスアゲハも混じっているかと思っていたが、4頭ともカラスアゲハみたいですね。
イチモンジチョウ | Limenitis camilla japonica | 西丹沢
イチモンジチョウ
SONY α55 | TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
90mm(135mm-equiv.) 絞り優先AE F9 分割測光 + trimmed
最後に撮ったのがこのイチモンジチョウ。

キリシマ探索(西丹沢)

キリシマミドリシジミ狙いで西丹沢・大又沢林道を訪れた。

昨年の8月6日に初見は済ませていますが、当時のコンデジ(RICOH R8)で手も足も出なかったので、今期の新兵器 SONY α55 + SIGMA 70-300mm を携えての再挑戦。そもそも、今期一眼デビューしたのはこの再挑戦のためと言っても過言ではありません。しかし、出発がやや遅れて現地到着が10:30頃と遅くなってしまいました。私が知っているキリシマポイントは3箇所ですが、一番撮影条件が良いのは最奥のポイントなので1時間程度歩かねばなりません。キリシマポイント到着まで、なるべく雑魚は放っておいて急ごう…、と思っていたのですが…。

カラスアゲハ & ミヤマカラスアゲハ

先を急ぐはずが、吸水中のカラスアゲハとミヤマカラスアゲハを見つけて早速足を止める羽目に。3頭が吸水集団を形成していましたが、近寄ったらすぐにばらけてしまったので個別に撮影。

カラスアゲハ | Papilio bianor | 西丹沢
カラスアゲハ(吸水)
SONY α55 | TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
90mm(135mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
最初に狙った個体はカラスアゲハでした。落ち着かず充分に近づかせてくれません。
ミヤマカラスアゲハ | Papilio maackii | 西丹沢
ミヤマカラスアゲハ(吸水)
SONY α55 | TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
90mm(135mm-equiv.) 絞り優先AE +0.7EV F10 分割測光
次に狙ったミヤマカラスアゲハはかなり近くまで寄らせてくれた。 右尾状突起の欠損が残念。

最初のキリシマポイント

最初のキリシマポイントは浅瀬ゲートを過ぎてすぐの大又沢分岐。距離があるので撮影は無理ですが、昨年は多数のキリシマミドリシジミが乱舞しているのが見られ、発生確認には良いポイントです。橋の袂のアカガシ大木を見上げましたが、キリシマミドリシジミが現れる気配は有りません。ちょっと時期が早すぎるのでしょうか。あるいは、既に発生しているが、昨年秋に崩落した林道の復旧工事の為にダンプが頻繁に出入りしているので、ここで発生していたとしても他所へ拡散してしまっているのではなかと思われた。キリシマポイントは他に2箇所あるのですぐに諦めて歩を進めることにした。

第2キリシマポイント迄の途中

なるべく先を急ぎつつも、時々は足を止めて撮影しました。

コミスジ | Neptis sappho | 西丹沢
コミスジ
SONY α55 | TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
90mm(135mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
コミスジが現れた。近づいても飛ぶ気配が無く、割と綺麗だったので撮影。
カラスアゲハ・ミヤマカラスアゲハの集団吸水 | 西丹沢
集団吸水(カラスアゲハ&ミヤマカラスアゲハ)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
河原に10頭以上の吸水集団が形成されているのを見つけてしまったので、 本格的に寄り道。この写真に写っているのはちょうど10頭?
スミナガシ | Dichorragia nesimachus | 西丹沢
スミナガシ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
スミナガシ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
スミナガシ。昨年は多数の個体が現れたが、今回はこれ1個体のみしか現れなかった。
ミスジチョウ | Neptis philyra | 西丹沢
ミスジチョウ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
一見してボロボロの個体だったが、コミスジにしては大きい、ミスジチョウでは ないか?と開翅したところを確認したら、やはりミスジチョウだった。 初見なのでボロ個体でも念入りに撮影。
キタキチョウ | Eurema mandarina | 西丹沢
キタキチョウ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
キタキチョウ。雑魚もほとんど見逃していない? いや。これでもいっぱい見逃してるんですよ。

第2のキリシマポイント到着

ようやく第2のキリシマポイントに到着したが、既に11:30をまわっていて遅すぎた。ポイントのアカガシを見上げるがキリシマミドリシジミは飛んでいない。また、林道崩落のため、残念ながら一番撮影条件の良い第3のキリシマポイントへ向かうことは出来ないようだ。(に来たときは数十cm程度のルートが残っていたが、復旧工事のためにいったん崩されて残っていなかった)

見上げていると、それでも時折キリシマミドリシジミが飛び出すが、1時間半ほどの間に3~4回程度、いずれも明後日の方向へ飛んでいって撮影可能エリアには来てくれることはなかった。

ムラサキシジミ | Narathura japonica | 西丹沢
ムラサキシジミ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F50 分割測光
撮影可能エリアに飛んできた、と思ったらムラサキシジミだった。
ミスジチョウ | Neptis philyra | 西丹沢
ミスジチョウ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
再びミスジチョウが現れた。先ほどの個体と同じようにボロボロだが、 翅の破損箇所が違うので同じ個体ではない。
同定不能セセリ(コチャバネセセリ?) | 西丹沢
同定不能セセリ(コチャバネセセリ?)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
同定不能セセリ(コチャバネセセリ?)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
裏面も写さないと同定不能になるのは分かっていたが、 これ以上物理的に近寄れなかった。 小型で翅脈がやや目立つ気がするので、コチャバネセセリではないかと思うのですが、 確証は無い。
ムラサキシジミ | Narathura japonica | 西丹沢
ムラサキシジミ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE -0.7EV F10 分割測光
再びシジミが現れたと思ったら、またムラサキシジミだった。

帰途

これ以上長居しても成果は上がりそうになかったので、戻ることにした。

アカタテハ | Vanessa indica | 西丹沢
アカタテハ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE -0.7EV F10 分割測光
アカタテハが産卵場所を探していた。
ムラサキシジミ | Narathura japonica | 西丹沢
ムラサキシジミ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE +0.3EV F10 分割測光
これもムラサキシジミ。先ほどの2個体よりも破損が少なく綺麗。
カラスアゲハ・ミヤマカラスアゲハの集団吸水 | 西丹沢
集団吸水(カラスアゲハ&ミヤマカラスアゲハ)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE +0.3EV F10 分割測光
往路の吸水集団は撮影しているうちに全て飛ばしてしまったが、 復路にも同じ場所に吸水集団が形成されていた。 どうやら吸水集団が掲載されやすいポイントらしい。 右から2頭目のミヤマカラスアゲハがちょうどポンピングしています。
ミヤマカラスアゲハ | Papilio maackii | 西丹沢
ミヤマカラスアゲハ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE +0.3EV F10 分割測光
集団がばらけた後は、翅の綺麗なミヤマカラスアゲハに狙いを付けて追ってみました。 但し、この場所は足場が悪くてこれ以上近づくのは困難です。
テングチョウ | Libythea celtis | 西丹沢
テングチョウ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE +0.3EV F10 分割測光
同じ河原で、テングチョウも吸水していました。 それにしても、先ほどから露出補正を元に戻すのを忘れているようですね。
サカハチチョウ(夏型) | Araschnia burejana | 西丹沢
サカハチチョウ(夏型)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
サカハチチョウ(夏型)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
サカハチチョウの夏型も現れた。 西丹沢でサカハチチョウに出会う機会はあまり多くない。
ミスジチョウ | Neptis philyra | 西丹沢
ミスジチョウ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
ミスジチョウ(閉翅)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F10 分割測光
三度ミスジチョウが現れた。やはり翅の破損は進んでいるが、 今までの中では一番傷みが少ない。 そこで、何とか翅裏面も撮ろうと粘って撮った。

メイン・ターゲットのキリシマミドリシジミは撮れなかったが、カラスアゲハとミヤマカラスアゲハの吸水集団が撮れたり、ボロ個体だがミスジチョウに初めて出逢えたりと楽しめた。キリシマミドリシジミについては、8月初旬頃にもう一度チャレンジする予定だ。

西丹沢遠征(三国峠)

西丹沢・三国峠へ遠征してきました。

時期的に端境期ではないかという一抹の不安はありました。例えば、同じ西丹沢でも沢沿いの林道へミヤマカラスアゲハ等狙いで行った方が良いのではないか。西丹沢以外でも、第三京浜→横横経由で行ける三浦半島や中央高速経由で富士山麓の林道へ行っても良いのではないか、と。

迷った末に行き先を決めたのですが、東名高速の事故渋滞に巻き込まれて現地到着が午後になってしまったり、予想通り端境期でほとんど蝶が現れないなど、結果的には失敗でした。

成果

車を駐め、身支度を整えて歩き出した直後に現れたのがスジボソヤマキチョウ。西丹沢では数が少なく、山梨県側で発生した個体が偶発的に飛来するとされている蝶だ。

スジボソヤマキチョウ | Gonepteryx aspasia | 西丹沢
スジボソヤマキチョウ
SONY α55 | TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
90mm(135mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
初見・初撮影です。ヤマキチョウと合わせて憧れていた蝶。 西丹沢で出逢うことはあまり期待していませんでした。嬉しい。

鉄砲木の頭へ向かう登山道は、神奈川県側はずっと林縁だが、山梨県側は登るにつれて疎林環境から草原環境に変化する。最初の疎林地帯ではやや飛び古したモンシロチョウやスジグロシロチョウが多く見られた。交尾個体も居たのだが、結構敏感で撮影しようと近寄ったら繋がったまま逃げられてしまった。

草原の中を登っていくが、ほとんど蝶が居ない。やはり端境期だったか。

ウラギンヒョウモン | Fabriciana adippe pallescens | 西丹沢
ウラギンヒョウモン
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
ウラギンヒョウモン
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
ようやく現れたウラギンヒョウモン。背の高い草藪の中で胴体が撮れない。

鉄砲木の頭の三角点周辺にもほとんど蝶が現れない。踏み分けすらない林縁部を強引に歩いてみたところ、キアゲハ、カラスアゲハ、アサギマダラなどが散発的に現れるのみであった。

ウラギンヒョウモン | Fabriciana adippe pallescens | 西丹沢
ウラギンヒョウモン
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
次に現れたのもウラギンヒョウモン。上の個体よりははっきり撮れている。
ヒメキマダラヒカゲ | Zophoessa callipteris | 西丹沢
ヒメキマダラヒカゲ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
本当に何も現れないので、こんなボロボロの個体ですら撮る。 ヒメキマダラヒカゲらしい。
ウラギンスジヒョウモン | Argyronome laodice japonica | 西丹沢
ウラギンスジヒョウモン
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
ウラギンスジヒョウモン
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F8 分割測光
下山途中に現れたウラギンスジヒョウモンは綺麗な個体だった。

カミキリやオトシブミ等の甲虫類の方が多く見られた。どうせ同定すらしないので撮らなかったけど。但し、ちょっと覗いた三国林道の林道上を歩いていたクワガタの♀だけは撮っておいた。

クワガタの♀ | 西丹沢
クワガタの♀
SONY α55 | TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
90mm(135mm-equiv.) 絞り優先AE F8 分割測光

スジボソヤマキチョウに初めて逢えたことが救いかな? 8月中~下旬に遠征出来るようならもう一度来ようと思っていたが、次はもう、多少遠くても富士山麓の林道を目的地にした方が良いかも。

東高根森林公園

欲求不満気味だったので帰宅前に東高根森林公園に立ち寄った。 もっとも、さすがに時間が遅すぎてここでも活動中の蝶には逢えなかったが、 翅の痛んだカラスアゲハが休息しているのを見つけて撮った。

カラスアゲハ | Papilio bianor | 東高根森林公園
カラスアゲハ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光 Flash=OFF
カラスアゲハ(Flash=ON)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光 Flash=ON

一眼デビュー(西丹沢遠征)

「整理できたら追記でUpします」と書いておいて、今日はもう6月9日。1ヵ月近く放置してしまった。

一眼デビュー

西丹沢遠征を機に、待望の一眼デビューしました。

機材構成は下記の通り。

  • SONY α55
  • SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM (キットレンズ)
  • TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 Model 272E
  • SIGMA APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO

55mm~70mmの領域が抜けてますが、広角域は従来の RICOH R8 に任せるつもりなので無くても大丈夫でしょう。むしろ 18-55mmのキットレンズの出番が、多分無い。

西丹沢遠征

今回遠征のターゲットはミヤマカラスアゲハ春型です。他にもアオバセセリやトラフシジミなどの副産物に期待です。

しかし、こちらのやる気に比して蝶の出が悪く、なかなか被写体が現れません。ようやく最初に現れたのは、越冬明けでぼろぼろのアカタテハ。

アカタテハ | Vanessa indica | 西丹沢
アカタテハ
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
α55 の記念すべき1枚目はピンボケでした。これは2枚目の写真です。

続いて現れたのはウツギ(?)の花に来たミヤマセセリ。但し、かなり高所なので証拠写真程度です。それでも、従来の R8 だったら証拠写真すら断念するケース。

ミヤマセセリ | Erynnis montanus | 西丹沢
ミヤマセセリ
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
証拠写真程度ですが、一応ミヤマセセリと判る写真です。

次はコミスジです。

コミスジ | Neptis sappho | 西丹沢
コミスジ
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
マクロレンズですからもっと寄れるはずですが、思ったより扱いに苦労しています。

次はコジャノメ。うーん、地元でも撮れる普通種ばっかりですねえ。

コジャノメ | Mycalesis francisca | 西丹沢
コジャノメ
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
遠征をデビュー戦にしないで、地元Fieldで馴らしてから持ち出せば良かったかも知れません。

もう午後です。午後はウツギの花が連続するポイントで待ち伏せすることにしました。時間帯も良かったのか、黒系アゲハが次々と現れてくれました。

まずはクロアゲハ。

クロアゲハ | Papilio protenor | 西丹沢
クロアゲハ(吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
クロアゲハ(吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
クロアゲハ(吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
この頃にはAFで連写しまくる、数打ちゃ当たる方式になっていました。クロアゲハのまともな写真は初めてかな?

次に、ようやくミヤマカラスアゲハが現れてくれました。

ミヤマカラスアゲハ | Papilio maackii | 西丹沢
ミヤマカラスアゲハ(吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
かなり綺麗な個体に見えたが、この程度しか撮れなかった。残念。

アオバセセリは1頭だけ見ることが出来ました。

アオバセセリ | Choaspes benjaminii | 西丹沢
アオバセセリ(吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
dアオバセセリ(吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
長時間吸蜜してくれたアオバセセリ。思う存分撮った中から2枚選びました。

何か見慣れない蛇の目蝶が居ました。

コジャノメ(羽化不全) | Mycalesis francisca | 西丹沢
コジャノメ(羽化不全)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
見慣れないと思ったら羽化不全個体でした。

ツツジの花にはミヤマカラスアゲハが来ていました。♀です。

ミヤマカラスアゲハ♀ | Papilio maackii | 西丹沢
ミヤマカラスアゲハ♀(ツツジ吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
ミヤマカラスアゲハ♀(ツツジ吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
ウツギよりツツジの方が絵になる気がします。

最後はカラスアゲハです。

カラスアゲハ♂ | Papilio bianor | 西丹沢
カラスアゲハ♂(吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
カラスアゲハ(吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
最後はカラスアゲハです。

他には、アサギマダラやウスバシロチョウを見かけましたが、撮れませんでした。ノーチャンスだったアサギマダラはともかく、ウスバシロチョウは浅瀬ゲート前で複数飛んでいたのを、中でも撮れるだろうと無視して入ったら1頭も見かけないという結果だったので、最初に撮っておけば良かったなあ。

昨年撮れて、今年も期待していたトラフシジミは現れませんでした。あとはサカハチチョウが居なかったですね。そういえば昨年もあまり居ませんでした。やはり丹沢には少ないのでしょうか。

西丹沢遠征(大又沢林道):その3(その他の蝶・蛾)

西丹沢:大又沢遠征のその3。今回が最終回です。その他の蝶と蝶以外に蛾も1種撮ったのでまとめて掲載します。

スミナガシ多数

今回の遠征で、カラスアゲハと並んで最も多く見られた蝶がスミナガシ。長い林道のあちこちで吸水するもの、獣糞で吸汁するものが多数見られた。今までスミナガシという蝶はそれほど個体密度は高くないと思っていたのですが、考えを改めるべきでしょうか。写真もたくさん撮りましたが、今回はそのうちの4枚掲載しておきます。

スミナガシ | Dichorragia nesimachus | 西丹沢
スミナガシ(開翅)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
まずは路上で吸水中の個体の開翅写真。この日2番目に逢った個体。
スミナガシ(閉翅吸汁)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 +0.3EV
獣糞で吸汁中の閉翅写真。この個体は5番目に逢った個体。
スミナガシ(集団吸汁)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光 Flash=ON
獣糞で吸汁中の個体を撮影していたら、もう1頭寄ってきて2頭並んで吸汁を始めた。地蔵平から折り返した後は数えてないので、もはや何頭目なのか分からない。
スミナガシ(集団吸汁)
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.) 分割測光
さらに3頭目がやってきて吸汁しようとした。但し、左手前の個体が割と攻撃的ですぐに小突き回して追い出してしまったので3頭並んでいたのはほんの一瞬。いまいち構図もピントも合ってないが、せっかく3頭が1画面に写ったのでUp。

ところで、前述のキリシマミドリシジミを撮影しに来られた方が「今日はスミナガシを見ていない」と言っていて驚いた。私の方は数え切れないほど見ていたのに…。キリシマに集中しすぎて目に入っていなかったのでしょうか。

コミスジ

次にコミスジ。コミスジもたくさん居ました。

コミスジ | Neptis sappho | 西丹沢
コミスジ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
葉面でのテリ張りポーズ。
コミスジ
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.) 分割測光
上とは別の個体で林道上に降りたところ。吸水はしてません。

ジャノメチョウ

地蔵平の草地ではジャノメチョウを何頭か見かけました。本当は、ここでヒョウモンが見られないかと期待して歩いてきたのですが。

ジャノメチョウ | Minois dryas | 西丹沢
ジャノメチョウ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光
昨年小山田緑地で撮ったのはボロボロだったので、割と綺麗なのが撮れて嬉しい。

コムラサキ

次はコムラサキ。林道沿いの何箇所かで見かけたが、地蔵平が一番撮りやすかった。

コムラサキ | Apatura me | 西丹沢
コムラサキ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
前述のアサマイチモンジ?と並んで吸水していた個体。
コムラサキ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 (トリミング)
上のと同じ個体。近寄りすぎて飛ばれた先で開翅したので遠めからやや無理めに撮影。もっと近くで開翅してくれれば良いのに。

写真は載せませんが、他にもサカハチチョウ、ウラギンシジミ、クロアゲハ、オナガアゲハ、イチモンジチョウが見られました。(ウラギンシジミ以外はボロが多かった)

蝶以外の昆虫

蜻蛉が多数居ましたが、今回は蝶で充分と無視に努めました。しかし、これだけは別!と撮ったのがこの蛾です。シンジュサンが居たので手乗りにして撮影。

シンジュサン | Samia cynthia pryeri | 西丹沢
シンジュサン(手乗り)
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.) 分割測光
ちょっとボロな♂。中学生時代から大好きな蛾です。ヤママユ蛾の仲間はみんな好きですけど。毎年、盛夏を過ぎる頃になると出身中学の外壁に貼り付いていたものですが、今でも見られるでしょうか。ちなみに見るのはその中学以来です。28年振り?
シンジュサン(顔アップ)
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.) 分割測光
顔のアップ。ヤママユガ科の蛾はみんな愛嬌があって可愛いんだよね、顔が。

この子は林道上に静止していたので最初はそのまま撮っていました。そころが、そのうち蟻が1匹寄ってきて格闘を始めたので、こりゃヤバイと手に取って近くの木の枝に止まらせようとしたのですが、なかなか上手に止まってくれません。やっと止まらせても、しばらく見ているともぞもぞ動いた途端につるっと落っこちてしまう。
何度か繰り返した末に、最後は諦めました。寿命が近づいて弱っているのか、もともと鈍くさい種なのか…。(昔の記憶では何だかもともと鈍くさい種のような気がします)
ヤママユガ科の幼虫はもの凄い力で枝にしがみついていますが、それに比べると親子なのにえらい違いだなと思った次第。(幼虫は腹脚があるから当たり前か)

以上

西丹沢遠征(大又沢林道):その2(同定に自信が持てない蝶3種)

西丹沢:大又沢林道遠征の続きです。

3種ほど、ちょっと同定に自信の持てない蝶が撮れました。どなたか、ご教示いただけないでしょうか。

これはスジグロチャバネセセリ?

大又沢分岐でキリシマミドリシジミを目撃する直前、この日2番目に現れたのが小柄で凄く可愛いセセリ。これはスジチャかヘリチャに違いない!と大喜びで撮影。

スジグロチャバネセセリ? | Thymelius leonius leonius | 西丹沢
スジグロチャバネセセリ?
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光
ちっこくて目がくりっとしていて超可愛い。これはスジチャ?ヘリチャ?それともヒメキマダラセセリ?

翅の裏面しか撮れなかったので、スジグロチャバネセセリとヘリグロチャバネセセリばかりか、ヒメキマダラセセリとの同定も困難でした。図鑑で見ても翅表面での同定方法しか書いてない!!!

あちこち検索して、翅裏面での同定ポイントらしきものを3つほど見つけてきました。(あちこちのBlogからの寄せ集めです)

  1. 翅外縁部の色。(ヘリチャはやや白く、スジチャは地色とほぼ同じ)
  2. 後翅に斑紋が薄く浮き出るかどうか。(ヘリチャ、ヒメキマは出るが、スジチャは出ない)
  3. 後翅中室の区切り線。(区切り線でどう見分けるのかはっきり書いてないが、ヒメキマだと斜めの区切り線が出る?)

上記寄せ集めの同定ポイントによる私的同定結果は次のとおり。

  1. ヘリチャではない。(スジチャかヒメキマのどっちか)
  2. 斑紋出てない。スジチャ?
  3. 斜めの区切り線が有るように見える。ヒメキマ?

結局分からない。とりあえず3つめの区別点がいまいち曖昧なので、2つめまでの区別点を採用してスジチャ?としておきました。でも、全く自信がありませんので、どなたか是非ご教示下さい。

それにしても、セセリってアップで見ると何て可愛いんでしょうねえ。ちなみに、セセリは上の1頭の他にもう1頭だけ見られました。こっちのはヒメキマダラセセリで同定確定だと思います。

ヒメキマダラセセリ | Ochlodes ochraceus ochraceus | 西丹沢
ヒメキマダラセセリ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
ピントが合ってませんが、すぐに逃げられて1枚しか撮れなかったのでご容赦。翅表が見えればこうして同定できるんですけどねえ。

これはアサマイチモンジ?

地蔵平の入口の流水で吸水中のイチモンジチョウ。いつも見るのより大型で超新鮮だぞ、と念入りに撮影してきました。後でよく見たら、これもしかしてアサマイチモンジ?

アサマイチモンジ? | Limenitis glorifica | 西丹沢
アサマイチモンジ?
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光
開翅吸水中。アサマイチモンジの区別点である白斑がはっきり出ている。
アサマイチモンジ?
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
閉翅吸水中。裏面には何故かイチモンジチョウの特徴である白斑が出ているように見える。さて、どっちだ?

一番鮮明に写っている写真を出したので2枚の写真の撮影時刻が50分もずれていますが、たぶん同じ個体です。2つの区別点でよりはっきり出てるのは表面の方だと思ったのでアサマイチモンジ?としました。しかし、アサマイチモンジは初見なので少しだけ自信がありません。こちらについてもどなたかご教示下さい。

これはウラギンスジヒョウモン?

ミヤカラに逢えないまま地蔵平まで歩くことになったので三国峠移動は諦めた。そこで、帰路途中に河原が草原状になっているところで林道から降りてみた。そうしたら、葉裏で休息中のヒョウモンを発見。んん?これ、もしかしてウラギンスジヒョウモン?

ウラギンスジヒョウモン? | Argyronome laodice japonica | 西丹沢
ウラギンスジヒョウモン?
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 Flash=ON
前翅外縁部の形状はあまり丸くなくてオオウラギンスジヒョウモンっぽいけど、前翅裏面に微妙に白斑が出てる気がする。この白斑ってウラギンスジヒョウモンの特徴じゃなかったっけ?さて、どっちだ?
ウラギンスジヒョウモン?
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光
しつこく撮影していたら動き出して葉面へ。
ウラギンスジヒョウモン?
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光
そのうち、半開翅だが表面も撮影できた。前翅端に三角の白斑があるから、どっちにしても♀であることは確定。

前述のキリシマミドリシジミを撮影に来られていた方にちょっと見ていただいたところ、前翅の形状からオオウラギンでは?とのご意見でした。確かに前翅裏面の白斑は超微妙な感じですよね。でも、図鑑だとこの超微妙な白斑すら出ないのがオオウラギンに見えます。なのでまったく自信が持てないまま一応ウラギン?としています。どなたか、是非ご教示お願いします。

(さらに続く)

西丹沢遠征(大又沢林道):その1

また西丹沢へ遠征に行ってきました。

今回のターゲットはミヤマカラスアゲハ。昨年5月の日原遠征以来、もう何度目の挑戦になるのでしょうか。ミヤカラ狙いなら稜線より渓谷、ということで今回は大又沢林道を目的地としました。

但し、ミヤマカラスアゲハ以外にも草原性のセセリやヒョウモンが撮りたいので、ミヤマカラスアゲハ撮影の目的が達成でき次第、林道を引き返して三国峠~明神山へ転戦する予定としました。但し、苦戦した場合は片道3時間はゆうにかかりそうな地蔵平まで歩く予定なので、その場合は転戦する時間的余裕は無くなるでしょう。

最後に、直前になってもうひとつターゲットを加えました。キリシマミドリシジミです。今回遠征の予習のためにGoogle検索しているうちにヒットした、「かながわの蝶」という書籍の140頁(Googleブックスのプレビュー)にこう書いてあります。

ここでのハイライトは、県内では箱根地区とこの西丹沢一帯にしか分布していないキリシマミドリシジミの飛翔を、確実に観察できることである。
かながわの蝶/相模の蝶を語る会編(かなしん出版)

そういえば、フィールドノートのtheclaさんも8月1日にキリシマ狙いで丹沢の林道を歩いた。と書いたことを思い出しました。片道2時間以上歩いたとも書いてありました。なるほど、これは大又沢林道か世附林道のことにだったのか、と勝手に納得してこの蝶も急遽ターゲットに加えることにしたのです。もっとも私の撮影機材(RICOH R8)では樹上のゼフィルス撮影は難しいでしょうから、「この目で見られればラッキー、撮れたら奇跡」です。

カラスアゲハばかり…、ミヤカラはどこ?

前置きが長くなりました。

この日は浅瀬ゲートを8時20分頃に出発し、Fieldworkを開始しました。

まずは黒系アゲハですが、今回はカラスアゲハが最も多く見られました。林道上の湿地で吸水している個体も多かったですが、どれも単独吸水で期待していた吸水集団には出逢えませんでした。また、ややボロな個体が多くて新鮮な個体が居ません。午後には産卵行動を取る♀を2頭も目撃したことを考えあわせると、時期的にもうちょっと早め、7月下旬くらいの方が良かったのかもしれません。

カラスアゲハ | Papilio bianor | 西丹沢
カラスアゲハ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
カラスアゲハ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
ややボロな個体が多かった上、吸水中も小刻みに移動するのであまり良い写真が無い。これでも比較的マシに写っている2枚。

カラスアゲハの他にはクロアゲハやオナガアゲハも何頭か現れましたが、歩けども歩けどもミヤマカラスアゲハは出てきません。…どうして?
結局、ミヤマカラスアゲハに出逢えないまま、地蔵平まで歩くことになってしまいました。待望のミヤマカラスアゲハに出逢えたのは帰路、それも全ルートの3/4くらい戻ってから。

ミヤマカラスアゲハ | Papilio maackii | 西丹沢
ミヤマカラスアゲハ
RICOH R8 | 8.9mm(50mm-equiv.) 分割測光
ミヤマカラスアゲハ
RICOH R8 | 8.9mm(50mm-equiv.) 分割測光
まずは表翅を2枚見ていただきましょう、微妙に半開翅ですが。カラス達と違って超美麗な新鮮個体でした。暗かったので内蔵FlashをONで撮影した方が綺麗に写ったかなあ。裏翅は内蔵Flashを焚いて撮ったものもあったのですが、表翅は撮り忘れてしまいました。
ミヤマカラスアゲハ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 ±0.7EV
ミヤマカラスアゲハ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 ±0.3EV
後翅裏面の黄帯はわずかしか出てません。4枚目が一番良く撮れてるかな。

今回も駄目かと思いましたが、ようやく念願のミヤマカラスアゲハを撮ることができました。

キリシマミドリ乱舞

一方の「この目で見られればラッキー、撮れたら奇跡」のターゲット、キリシマミドリシジミですが、こちらは何とあっさりその姿を拝むことが出来ました。

朝、浅瀬ゲートを出発してわずか10分後。大又沢分岐に到着して「ここでキリシマミドリが見られるらしいが…?」と橋の上から見回すと、いきなり目の高さを旋回して沢脇の樹上へ駆け上がる青緑色に輝くゼフィルスが目に入った。うわっ!キリシマミドリだ!本当に見られた!

その場で20分ほど観察していたが、沢脇のアカガシ(?)の周りを1個体が旋回するとすぐに枝先から1~2頭が飛び出して絡み合う。同時に見られたのは最大3頭まででしたが、あっちこっちから飛び出すので個体数はもっと多そうです。ただ、ここのキリシマミドリシジミははるか上の方で飛び回るばかりで、時折下の方に降りてきても凄い速さで旋回して樹上へ戻っていくので、やっぱり撮影はノーチャンスでした。諦めて先へ進むことにしました。

実は私が大又沢分岐でキリシマミドリを観察しているうちに、デジイチを首から提げて大又沢林道を歩いて行かれた方が一人居ました。何となく「蝶を撮りに来た方かな?」と思っていましたが、林道途中で追いつきました。頭上を見上げています。

「キリシマですか?」

と声をおかけしたところ、やはりキリシマミドリシジミを撮りに来られた方でした。この方にいろいろお話しを伺いながら、キリシマミドリシジミの撮影ポイントを2箇所ほど教えていただき、どちらのポイントでもキリシマミドリシジミが絡み合って飛ぶ様子を見ることが出来ました。特に奥の方のポイントでは、同時に7頭が絡み合って飛ぶ様子まで見ることが出来ました。(ウラギンシジミ等も混じっていたかもしれませんが…)

教えていただいた撮影ポイントは、どちらも最初に見た大又沢分岐よりも撮影距離がぐっと近く、条件は良さそうです。しかし、それでもR8の200mmではどうにもならない距離でした。教えていただいた方の機材は35mm換算で450mm相当とのことでしたが、それでも「証拠写真程度にしか撮れてない」と苦戦されているようでした。R8からの買い換え候補としてCX3やGXR+P10ユニット(どちらも300mm)を検討しているけれども、もっと焦点距離の長い、それこそSonyのNEX-3/5のようなミラーレス一眼くらいは必要かもしれないと思いました。

(続く)

2011年6月12日追記

記事中に「キリシマミドリシジミを撮影に来ていた方」のBlogを見つけました。嗚呼っっ 今日も証拠画像(・_・、)のdaron3さんでした。こちらの記事に一緒に撮らせてもらったミヤマカラスアゲハの写真が載っております。遅まきながら、トラックバックを打っておこう。

西丹沢遠征:三国峠付近

前日の天気予報に傘マークが付いていてやきもきしましたが何とか曇天で踏みとどまってくれました。現地には10時頃に到着して15時頃までFieldwork。ガスが酷かったですが、それでも時折晴れ間が覗き、蝶も飛んでくれました。Fieldworkを終えて車に戻った15時過ぎから雨が降り出し、帰りの東名高速事故渋滞25kmを抜けた途端になんとゲリラ豪雨。Fieldwork中に降らなくて良かったァ。

三国峠~明神山

明神山はまとまった草原環境なので、今回はヒョウモンチョウ類とセセリチョウ類に期待していました。しかし、何しろ天候が良くないのであまり多くは期待できません。それでも、わずかなガスの晴れ間にキアゲハやヒョウモンチョウ類が飛び交う姿が見られました。残念ながらセセリチョウ類はごくわずかしか姿を見せませんでした。
ヒメシロチョウも期待していたのですが、登山道沿いに多かったシロチョウはどれもスジグロシロチョウで、ヒメシロチョウは見られませんでした。
林縁沿いには大型の夏型クロアゲハ数頭が蝶道を形成していました。時期的に第2化の発生初期くらいかと思ったのですが、どれもかなり擦れた個体でした。第2化は6月ということでしょうか。

明神山山頂付近でやや大型の黒いタテハが横切って飛んでいくのを数回見ましたが、思い当たる種がありません。黒いやや大型のタテハ…、何でしょう?
他には、ウラゴマダラシジミを1頭撮影。また、かなり大型のミスジチョウ(同定不能)が樹上高く旋回しているのを目撃しました。

ウラゴマダラシジミ | Artopoetes pryeri | 西丹沢
ウラゴマダラシジミ
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-Equiv.) 分割測光
三国峠から明神山への登山道を歩き始めてすぐに現れた。6月17日にルリシジミ♀をウラゴマダラシジミと見間違えたばかりですが、今度こそ間違いない。ゆたか。さんにコメントいただいた通り、本物を見たらすぐ判った。今度こそ生まれて初めて出逢ったゼフィルス。
ウラゴマダラシジミ(左側)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光
残念ながらこの個体、左後翅が大きく破損している。最初目の前に現れたときは無傷だったのですが、小枝に後翅が引っ掛かった状態で「動かないで!」と念じたにも関わらずじりじり動き続けて目の前で翅が破けていくのを目撃してしまった。(哀しい)
ウラゴマダラシジミ
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-Equiv.) 分割測光
1枚目のアングルから少し引いて周辺環境を写し込んだ写真。この辺りはまだ草原環境というより疎林環境だ。
ヒメキマダラセセリ♀ | Ochlodes ochraceus ochraceus | 西丹沢
ヒメキマダラセセリ♀
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光
唯一撮影に成功したセセリ。セセリの同定には自信がないので、間違いがあったらご指摘下さい。キマダラ系のセセリを数頭、チャバネ系のセセリは1頭のみ目撃した。
キアゲハ♂ | Papilio machaon | 西丹沢
キアゲハ♂(吸蜜)
RICOH R8 | 18.7mm(105mm-Equiv.) 分割測光
ガスが少し晴れてくると真っ先に飛び出すのがキアゲハ。何頭か撮ったうち、吸蜜している姿が最も綺麗に撮れた1枚。惜しくも尾端が…。
キアゲハ♂(開翅)
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-Equiv.) 分割測光
上のとは別の個体。
ミドリヒョウモン♂ | Argynnis paphia | 西丹沢
ミドリヒョウモン♂
RICOH R8 | 18.7mm(105mm-Equiv.) 分割測光
ヒョウモンチョウ達は敏感で寄ろうとしてもすぐに飛んでしまう。この個体は唯一モデルになってくれたとっても良い子。開翅姿勢で止まっていたが翅裏が撮れないと同定できないので思案していたところ、私が首を動かすとビクッと翅を閉じる(但し飛ばない)のが分かったので、わざと首を動かしてタイミング良く撮った1枚。
ミドリヒョウモン♂(開翅)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光
♂の証拠である三本の性標が見える。
クロアゲハ? | 西丹沢
クロアゲハ?
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
登山道の神奈川県側が樹林、山梨県側が草原環境になっていて、その林縁に沿って少数の夏型クロアゲハが蝶道を形成していた。どれも擦れた個体で、山頂部の7月初旬にしては擦れてる気がするのだが、麓から登ってきた個体なのだろうか。
カラスアゲハ?
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
こっちの写真で見ると前翅裏面の感じが妙にカラスアゲハっぽい。同じ個体のはずだが…。というか、また同定ミスじゃないだろうな…?

三国林道

午後は三国山経由で明神峠まで往復する予定だったが、明神山で少々時間を費やし過ぎて時間が足りなくなった。そこで、三国峠から明神山の稜線東側を巻くように、等高線に沿って延びている三国林道を少しだけ探索してみた。

どんな感じか掴むだけのつもりだったのだが、明るい林道沿いにウツギの花が多く咲いていて予想外に環境が良い。夏型のトラフシジミやアカタテハ、キマダラ系のセセリ等が訪花していたほか、少ないながらヒョウモン類も見られ、樹上ではクロヒカゲがテリトリーを張っていた。
樹上高所の葉上に半開翅して静止している姿、侵入してきたヒョウモン類を追飛して追い出す様子等、他のタテハ類のテリ張りと全く変わらない。「クロヒカゲってテリ張りするんだ」と意外に思って目を疑ったのだが、よく考えてみればクロヒカゲもタテハの一種だ。意外でも何でもないのかもしれない。

トラフシジミ(夏型) | Rapala arata | 西丹沢
トラフシジミ(夏型)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
夏型トラフシジミは何頭か現れ、この写真よりもっと良いチャンスも有ったのだが、下手糞で撮り逃がしてしまった。

三国山

三国林道から戻った後、一応念のために三国山山頂まで登ってみた。登って判ったのは、三国峠~三国山山頂はずっとブナ林の中なので、蝶の撮影には向いてないということ。山頂で小休止中に暗い樹林内をクロヒカゲとアサギマダラが1頭ずつ彷徨い現れたくらい。三国山~明神峠間の様子は分からないが、無理にここを歩く必要は無さそうだ。

パノラマ台

帰る前に、さらに様子見で三国峠から山中湖側へ少し車を走らせ、パノラマ台へ。明神山からも30分ほどで下りてこられる場所だ。ここの駐車場でウラギンヒョウモンが吸水行動をしていたので、この日最後の撮影。

ウラギンヒョウモン♂ | Fabriciana adippe pallescens | 西丹沢
ウラギンヒョウモン♂
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
駐車場の出入りが多い上に結構敏感でなかなか近寄らせてくれない。真横からはここまで寄るのが限界。
ウラギンヒョウモン♂
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
ほぼ真後ろから近寄って、少し無理して横に手を伸ばして撮ったカット。この後、さらにもう少し横から、と手を伸ばしたら飛ばれた。
瀕死のウラギンヒョウモン
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-Equiv.) 分割測光
駐車場の真ん中にもう1頭、交通事故に遭ったらしい瀕死の個体がいた。完全にお亡くなりになっていたなら翅だけ持ち帰ったところだが、一応まだ息があったようなので安全な場所に避けておいてあげた。だが、恐らく生き延びることは出来ないだろう。

その他

オオセンチコガネ | 西丹沢
オオセンチコガネ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光
今回は蝶以外の昆虫は極力無視した。だが、このセンチコガネは思わず撮影。明神山ではあちこちで見かけた。
不明オオトラフハナムグリ | 西丹沢
オオトラフハナムグリ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光 Flash-ON
三国峠~三国山間では何も撮るものが無かったので、見かけたこの美しい甲虫を撮った。で、これ何でしょう?7月8日追記:オオトラフハナムグリというらしい。私は林床で見つけたけど、実際には林縁の花によく訪花するそうだ。
ベニシジミ(夏型) | Lycaena phlaeas | 東名高速中井PA
ベニシジミ(夏型)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光
帰路、休憩中にPAの外へ出て撮影。

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