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クロアゲハ

早野聖地公園のウラナミアカシジミ

もう7月だというのに、ようやく6月最初のfieldnoteを記事化。亀更新にも程があるよね。

ということで、6月最初のfieldworkでは早野聖地公園を訪れました。 まず最初は、ミドリシジミにはまだ早いと思うけど、様子見を兼ねてハンノキ林のある谷戸へ。 ここでは、クロアゲハ、越冬明けテングチョウ、アカシジミなどが居ました。

アカシジミは遠くて上手く撮れなかったので、クロアゲハと越冬明けテングチョウの写真を載せておきます。

※7/9追記※
そういえば何で「遠くて上手く撮れなかった」んだっけ?…と考えてて思い出しました!
SIGMAの70-300mmが故障して90mmマクロしかなく、どうにもならなかったのでした。

クロアゲハ | Papilio protenor | 早野聖地公園
クロアゲハ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ボロな上にピントも合っていない証拠写真ですが。
テングチョウ | Libythea celtis | 早野聖地公園
テングチョウ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ほんの3日前に新成虫が群れを成して吸水しているところを観察したばかりだが、まだ越冬成虫が生き残っていた。

アカシジミが撮影できずにがっかりしつつ霊園側に場所を移した。 アカシジミ狙いなのか、継ぎ竿でコナラを叩いている方が居た。 私も霊園周囲のコナラ、クヌギなどを見てまわったところ、ウラナミアカシジミが低めに張り出したクヌギの枝に静止していた。

ウラナミアカシジミ | Japonica saepestriata | 早野聖地公園
ウラナミアカシジミ♂
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ウラナミアカシジミ♂
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
2枚は同個体を別角度で。90mmマクロでここまで寄れる位置に静止してくれているとは、なんてラッキー。
ウラナミアカシジミ♂
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
RICOH R8 + 一脚でインターバル撮影しようとして少し高い枝に移られてしまった。それでもこの程度には撮れる位置。
ウラナミアカシジミ♂
RICOH R8 + 一脚(インターバル撮影)
もう一度、RICOH R8 + 一脚でのインターバル撮影にチャレンジ。こんなのが撮れた。
ウラナミアカシジミ♂
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
もう一度α55で撮影。撮影しやすい距離だったが、それでもRICOH R8 + 一脚でのインターバル撮影の方が良い写真が撮れた。

さらに、クヌギの若木が立ち並ぶポイントへ行ってみると、10m間隔くらいで目線の高さでウラナミアカシジミの新鮮個体に遭遇するという事態に。 4~5頭くらいは居ただろうか。 もっとも、あまりにも良い条件だったので興奮しすぎ、90mmマクロで画面一杯に大写ししようと頑張りすぎて逆に大失敗。 1枚も撮れないうちに飛ばして逃がしてしまったり、結局撮れたのは4~5頭も居たのに撮れたのは2頭のみ。 それも葉かぶりしているなどちゃんと撮れていない。チャンスをまったく活かせなかった…。

ウラナミアカシジミ | Japonica saepestriata | 早野聖地公園
ウラナミアカシジミ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
この個体は♂♀不明。葉かぶりしたこの写真が精一杯。
ウラナミアカシジミ♀
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ウラナミアカシジミ♀
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
2~3枚目は同一個体。但し1枚目とは別個体だ。この個体はどうやら♀のようだ。

最初の個体のところに戻ってみると、同じ枝にまだ静止していたのでもう一度90mmマクロとRICOH R8 + 一脚のインターバル撮影で撮影。

ウラナミアカシジミ | Japonica saepestriata | 早野聖地公園
ウラナミアカシジミ♂
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
1時間半前と同じ枝にまだ静止していた。
ウラナミアカシジミ♂
RICOH R8 + 一脚(インターバル撮影)
一脚使用のインターバル撮影でもう一度大写しにチャレンジ。
ウラナミアカシジミ♂
RICOH R8 + 一脚(インターバル撮影)
フラッシュ有りで撮影していたら嫌がって向こうを向かれてしまった。その代わりわずかに表翅が見える。♂だ。(この写真で初めて確認) 微妙に裏翅の紋様が透けた感じで面白い写真に。

ウラナミアカシジミ撮影の合間には、サトキマダラヒカゲやイチモンジセセリ、クロヒカゲなども撮れた。

サトキマダラヒカゲ | Neope goschkevitschii | 早野聖地公園
サトキマダラヒカゲ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
この蝶はいつも同じ姿勢になるな。
イチモンジセセリ | Parnara guttata | 早野聖地公園
イチモンジセセリ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
今年の初夏はイチモンジセセリをよく見かける。
クロヒカゲ | Lethe diana | 早野聖地公園
クロヒカゲ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
そろそろ傷んだ個体が多くなっていたが、まだ割と綺麗な個体も残っていた。

このあと、もう一度アカシジミを撮るために寺家へ移動した。

黒系アゲハが集まる休息ポイントが存在する?

午前中に東高根森林公園へ、午後(夕方)に多摩川へ、いずれも1時間ほどの短い時間でしたが散策に行きました。午後(夕方)の多摩川については次Entryに回すことにして、本Entryでは午前中の東高根森林公園について書きます。

まず最初に前回同様に栗の花のポイントを確認しましたが、まだほとんど咲いていないようなのでそのまま奥へ向かいました。

湿性植物園奥のアゲハ蝶道ポイントでしばらく様子を見ましたが、やはりこの場所では停まらないようなので、これも諦めて先に進みました。

前回ダイミョウセセリを撮影した場所とそう離れていない場所に、またダイミョウセセリが居ました。但しだいぶスレています。

ダイミョウセセリ | Daimio tethys | 東高根森林公園
ダイミョウセセリ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

ここで新たな発見が。

クロアゲハ、カラスアゲハ、ナガサキアゲハなどが数十秒間隔で次々と通りがかる蝶道です。 まあ、ここが蝶道になっているのは以前から知っていましたが、その蝶道の一角、約3メートル四方程度の、食樹も花も無い一見何でもない空間にさしかかるアゲハ達が、何故か次々に静止して休息しようとするのです。

もっとも、個体同士の縄張り意識があるらしく、1頭が静止してもすぐに別の個体が通りがかって、それを追い立てに飛び立つのでめまぐるしい。 静止個体はしばらくは同一個体が何度か場所を変えて静止するのですが、そのうち静止個体が入れ替わる。

アゲハに蝶道があるのは知っていましたが、休息ポイントがあるとは知らなかった…!

狭い範囲のことでも1回1回の静止時間が短いので、なかなか近寄って撮影するチャンスはなく、破損の酷いクロアゲハを2個体撮るのがやっとでした。カラスアゲハはもう少しマシな個体が居ました。ナガサキアゲハは♀が1頭だけ通りがかりましたが、これは静止せずに行ってしまいました。

クロアゲハ | Papilio protenor | 東高根森林公園
クロアゲハ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
クロアゲハ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
2枚は別個体です。

ナガサキアゲハが静止しないで行ってしまったのがちょっと悔しく、しばらくそこで待っていましたが2度目の飛来はありませんでした。諦めて先へ進むと、これも前回撮影したのとほぼ同じポイントにサトキマダラヒカゲが居ました。但し、斑紋は微妙に違うので別個体。

サトキマダラヒカゲ | Neope goschkevitschii | 東高根森林公園
サトキマダラヒカゲ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
今度こそ翅をはみ出させずに撮影。

続いてオオミズアオの♂。

オオミズアオ | Actias artemis | 東高根森林公園
オオミズアオ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

そして最後にサプライズ。モンキアゲハ。 もう、とにかくダッシュで追いかけてようやく証拠写真1枚だけGET。 地元では初見です。

モンキアゲハ | Papilio helenus | 東高根森林公園
モンキアゲハ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
一発勝負だった割には、思ったより良く撮れてる。

以上、おしまい。

生田緑地

夕方15時過ぎに生田緑地へ。目撃種は、クロヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、キアゲハ、クロアゲハ、キタキチョウ、コジャノメ、コチャバネセセリ、ダイミョウセセリ、サトキマダラヒカゲ。

コチャバネセセリはかなり飛び古した個体だが2頭。実は初見。かなり薄暗くなっていたのでピント合わせちょっと苦労した。

最後に見たダイミョウセセリとサトキマダラヒカゲはぴっかぴかの新鮮個体だったが、ちょうどSDカードの残量が無くなり、
「今日はもういいや」
と駐車場へ向かう途中だったので、慌てて撮影済み画像を数枚削除してからカメラを構えたものの、 シャッターを切る寸前に逃げられた。
メモリ残量は常に確保してないと駄目と反省。

クロヒカゲとコチャバネセセリの写真を載せておきます。

クロヒカゲ | Lethe diana | 生田緑地
クロヒカゲ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
つつじの花にとまるクロヒカゲ。似合わない。
クロヒカゲ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
クロヒカゲのテリ張り。こっちの方が似合う。
クロヒカゲ | Lethe diana | 生田緑地
クロヒカゲ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
美貌の♀個体。
コチャバネセセリ | Thoressa varia | 生田緑地
コチャバネセセリ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
コチャバネセセリ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
コチャバネセセリ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
2頭居たので、3枚とも同一個体かどうかはよく分からない。薄暗いので3枚とも内蔵ストロボ使用。2枚目の奥になんかトカゲが映ってますね。

コジャノメ

買い物ついでにスジグロシロチョウの多い林縁の斜面を覗いてみた。

最初に見た樹上高くを飛ぶ白い蝶。
短絡的にスジグロシロチョウと思ったが、後から別の赤班の有るアカボシゴマダラを見て、 最初に見た白いのもアカボシゴマダラだと気付いた。

スジグロシロチョウはふらふら飛んでいるのが1頭だけ見られたが端境期のようだ。

その代わりに前述のアカボシゴマダラのほか、コミスジ、ヒメウラナミジャノメ、コジャノメが多く見られたほか、 数は少ないがアゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハが蝶道を飛んでいく姿を見ることが出来た。

撮影チャンスがあったのはコミスジ、ヒメウラナミジャノメ、コジャノメのみ。 そのうちコジャノメだけ綺麗に撮れたので載せておきます。

コジャノメ | Mycalesis francisca | 橘樹郡衙付近
コジャノメ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

東高根森林公園のクロコノマチョウ(その3)

本日午前中は東高根高根森林公園へ。今秋3回目のクロコノマチョウ探索です。

最初のジュズダマポイント周辺では、2頭見つけました。

クロコノマチョウ | Melanitis phedima oitensis | 東高根森林公園カテゴリ
クロコノマチョウ(1頭目)
SONY α55 + SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
クロコノマチョウ(2頭目)
SONY α55 + SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
2頭とも木道から遠い位置に静止していたため、手持ち撮影では証拠写真程度。 三脚を据えてじっくり、MFで撮影すればもう少し鮮明に撮れたかもしれません。

第2のジュズダマポイントでは、今日も多くのクロコノマチョウが見られました。 そのうち、4頭を撮影できました。

クロコノマチョウ | Melanitis phedima oitensis | 東高根森林公園カテゴリ
クロコノマチョウ(3頭目)
SONY α55 + SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
3頭目は木道から見下ろせる位置にいました。 少し手前の葉が邪魔でしたが、表翅の撮影にチャレンジしようと三脚を据え、連写しつつ刺激を与えて飛ばしてみましたが、 捉えることが出来ませんでした。
クロコノマチョウ(4頭目)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
もう少し横から撮れれば真横アングルでしたが、この直後に飛ばれました。
クロコノマチョウ(5頭目)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
残念ながら手前の葉が少し被ってしまいました。
クロコノマチョウ(6頭目)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
最後のこの個体が一番よく撮れたかな。

その他の蝶

クロコノマチョウ以外にはあまりめぼしいものが撮れていません。

イチモンジセセリ | Parnara guttata | 東高根森林公園
イチモンジセセリ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
かなり飛び古した個体。
ウラギンシジミ | Curetis acuta paracuta | 東高根森林公園
ウラギンシジミ♀
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
この写真では表翅が見えないがウラギンシジミの♀。
クロヒカゲ | Lethe diana | 東高根森林公園
ヒカゲチョウ
SONY α55 + SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
クロアゲハ | Papilio protenor | 東高根森林公園
クロアゲハ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
かなり飛び古したクロアゲハ。
スジグロシロチョウ | Pieris melete | 東高根森林公園
スジグロシロチョウ(吸蜜)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

この他には、ちょうどクロコノマチョウを追い回していた時なので撮影しませんでしたが、第2のジュズダマポイント付近でムラサキシジミが多数開翅して日光浴していました。

また、蝶ではありませんがアキアカネの交尾を撮ったので載せておきます。

アキアカネの交尾 | 東高根森林公園
アキアカネの交尾
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

朝の東高根森林公園

朝、東高根森林公園に立ち寄って足早に一周した。

園内に入ってすぐ、ケヤキ広場脇の園路上でアカボシゴマダラが吸水中(?)だった。

アオアボシゴマダラ | Hestina assimilis | 東高根森林公園
アカボシゴマダラ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
アカボシゴマダラ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
アカボシゴマダラ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
アカボシゴマダラ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
見ての通り路上はほぼ乾燥しており、吸水というよりもミネラル等の 何らかの成分を吸収しているのだろう。 かなりの執着が見られたので、数分間にわたっていろいろな角度から撮れた。

先日気が付いたアベリアや子供広場周辺のボタンクサギを巡回したが、アゲハ類の訪花は見られなかった。 しかし、湿性植物園まで下ってきたところで、湿地で吸水中のクロアゲハを見つけた。

クロアゲハ | Papilio protenor | 東高根森林公園
クロアゲハ(吸水中)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
300mm(450mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
残念ながら木道から相当距離があって証拠写真が精一杯。

最後にケヤキ広場まで戻ってきたところで、叢の中にスズメガが停まっているのを見つけた。調べてみたところ、ウチスズメのようだ。

ウチスズメ | Smerinthus planus planus | 東高根森林公園
ウチスズメ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
ウチスズメ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
みんなで作る日本産蛾類図鑑によれば後翅表面に美しい眼状紋を持っているらしい。しまった、見てみたかったな。

蝶の数は少なかったが、時間も短かったし、まあまあかな。

夕暮れの東高根森林公園

夕暮れ時の東高根森林公園へ。夕暮れ時でもクロコノマチョウは活動するから、見られればいいな、と。

アベリアの花にクロアゲハとダイミョウセセリが訪花していた。 こんなところに訪花ポイントがあったのか。 知っていれば昨日来たのに。

クロアゲハ | Papilio protenor | 東高根森林公園
クロアゲハ(訪花)
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光 Flash=ON
薄暗い上にちょこまか動き回るので Flash を発光させて撮影したが、 暗くてAFが迷っているうちに画面から外れてしまう。

ヒカゲチョウがテリ張りしていた。

ヒカゲチョウ | Lethe sicelis | 東高根森林公園
ヒカゲチョウ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光 Flash=ON
Flash を発光させているので背景が真っ黒。

古代芝生広場の縁の樹液にカブトムシ♂が来ていた。 「おお、カブトムシ」と声を上げると、植え込みの反対側を歩いていた婦人が反応。

「雄ですか?雌ですか?」

「え?雄ですけど」

すると、凄い勢いでこっちへ回り込んできて、携帯で撮影していた。 男のお子さんでもいるのかしら。

カブトムシ♂ | 東高根森林公園
樹液に来たカブトムシ♂
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光 Flash=ON

湿性植物園まで下ると、まだ明るい。ボロのルリタテハが開翅していた。

ルリタテハ | Kaniska canace | 東高根森林公園
ルリタテハ
SONY α55 | SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F11 分割測光
翅の傷みが激しいが、まだ越冬個体が居るのかな。いくら何でも今年の新成虫か?

遅い時間帯だったが、まあまあ楽しめた。

一眼デビュー(西丹沢遠征)

「整理できたら追記でUpします」と書いておいて、今日はもう6月9日。1ヵ月近く放置してしまった。

一眼デビュー

西丹沢遠征を機に、待望の一眼デビューしました。

機材構成は下記の通り。

  • SONY α55
  • SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM (キットレンズ)
  • TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 Model 272E
  • SIGMA APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO

55mm~70mmの領域が抜けてますが、広角域は従来の RICOH R8 に任せるつもりなので無くても大丈夫でしょう。むしろ 18-55mmのキットレンズの出番が、多分無い。

西丹沢遠征

今回遠征のターゲットはミヤマカラスアゲハ春型です。他にもアオバセセリやトラフシジミなどの副産物に期待です。

しかし、こちらのやる気に比して蝶の出が悪く、なかなか被写体が現れません。ようやく最初に現れたのは、越冬明けでぼろぼろのアカタテハ。

アカタテハ | Vanessa indica | 西丹沢
アカタテハ
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
α55 の記念すべき1枚目はピンボケでした。これは2枚目の写真です。

続いて現れたのはウツギ(?)の花に来たミヤマセセリ。但し、かなり高所なので証拠写真程度です。それでも、従来の R8 だったら証拠写真すら断念するケース。

ミヤマセセリ | Erynnis montanus | 西丹沢
ミヤマセセリ
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
証拠写真程度ですが、一応ミヤマセセリと判る写真です。

次はコミスジです。

コミスジ | Neptis sappho | 西丹沢
コミスジ
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
マクロレンズですからもっと寄れるはずですが、思ったより扱いに苦労しています。

次はコジャノメ。うーん、地元でも撮れる普通種ばっかりですねえ。

コジャノメ | Mycalesis francisca | 西丹沢
コジャノメ
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
遠征をデビュー戦にしないで、地元Fieldで馴らしてから持ち出せば良かったかも知れません。

もう午後です。午後はウツギの花が連続するポイントで待ち伏せすることにしました。時間帯も良かったのか、黒系アゲハが次々と現れてくれました。

まずはクロアゲハ。

クロアゲハ | Papilio protenor | 西丹沢
クロアゲハ(吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
クロアゲハ(吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
クロアゲハ(吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
この頃にはAFで連写しまくる、数打ちゃ当たる方式になっていました。クロアゲハのまともな写真は初めてかな?

次に、ようやくミヤマカラスアゲハが現れてくれました。

ミヤマカラスアゲハ | Papilio maackii | 西丹沢
ミヤマカラスアゲハ(吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
かなり綺麗な個体に見えたが、この程度しか撮れなかった。残念。

アオバセセリは1頭だけ見ることが出来ました。

アオバセセリ | Choaspes benjaminii | 西丹沢
アオバセセリ(吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
dアオバセセリ(吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
長時間吸蜜してくれたアオバセセリ。思う存分撮った中から2枚選びました。

何か見慣れない蛇の目蝶が居ました。

コジャノメ(羽化不全) | Mycalesis francisca | 西丹沢
コジャノメ(羽化不全)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
見慣れないと思ったら羽化不全個体でした。

ツツジの花にはミヤマカラスアゲハが来ていました。♀です。

ミヤマカラスアゲハ♀ | Papilio maackii | 西丹沢
ミヤマカラスアゲハ♀(ツツジ吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
ミヤマカラスアゲハ♀(ツツジ吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
ウツギよりツツジの方が絵になる気がします。

最後はカラスアゲハです。

カラスアゲハ♂ | Papilio bianor | 西丹沢
カラスアゲハ♂(吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
カラスアゲハ(吸蜜)
SONY α55 | APO 70-200mm F4-5.6 DG MACRO
200mm(300mm-equiv.) 絞り優先AE F5.6 分割測光
最後はカラスアゲハです。

他には、アサギマダラやウスバシロチョウを見かけましたが、撮れませんでした。ノーチャンスだったアサギマダラはともかく、ウスバシロチョウは浅瀬ゲート前で複数飛んでいたのを、中でも撮れるだろうと無視して入ったら1頭も見かけないという結果だったので、最初に撮っておけば良かったなあ。

昨年撮れて、今年も期待していたトラフシジミは現れませんでした。あとはサカハチチョウが居なかったですね。そういえば昨年もあまり居ませんでした。やはり丹沢には少ないのでしょうか。

小雨まじりの小山田緑地

小雨が降り始めたので、空の明るい方へ明るい方へと小山田緑地まで来てしまった。ここまで来てもどんよりした曇天だし、終いにはやはり小雨が降り出した。往復の時間だけ無駄だった気が…。

クロアゲハ♂ | Papilio protenor | 小山田緑地
クロアゲハ(証拠写真)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
小山田の谷でクロアゲハに出逢った。かなり良いチャンスだったが、ちょっと荒っぽい動きをしてしまったようで、もう一歩寄った上で、フラッシュを焚いて撮ろうと、一歩踏み出したら逃げられてしまった。
ヒメウラナミジャノメ | Ypthima argus | 小山田緑地
ヒメウラナミジャノメ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
どんどん曇ってきてほとんど何も飛ばなくなった。このヒメウラナミジャノメに出逢った5分後には、とうとう小雨が降り出した。
オオミズアオ | Actias aliena | 小山田緑地
オオミズアオ♂
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.)
降ったり止んだりだが、もう何も飛ばない。そんな時に出逢った美しいオオミズアオ。とりあえず気持ちを慰めることが出来た。ところで、学名が昔と変わって「アルテミス」じゃなくなったんですね。

西丹沢遠征:三国峠付近

前日の天気予報に傘マークが付いていてやきもきしましたが何とか曇天で踏みとどまってくれました。現地には10時頃に到着して15時頃までFieldwork。ガスが酷かったですが、それでも時折晴れ間が覗き、蝶も飛んでくれました。Fieldworkを終えて車に戻った15時過ぎから雨が降り出し、帰りの東名高速事故渋滞25kmを抜けた途端になんとゲリラ豪雨。Fieldwork中に降らなくて良かったァ。

三国峠~明神山

明神山はまとまった草原環境なので、今回はヒョウモンチョウ類とセセリチョウ類に期待していました。しかし、何しろ天候が良くないのであまり多くは期待できません。それでも、わずかなガスの晴れ間にキアゲハやヒョウモンチョウ類が飛び交う姿が見られました。残念ながらセセリチョウ類はごくわずかしか姿を見せませんでした。
ヒメシロチョウも期待していたのですが、登山道沿いに多かったシロチョウはどれもスジグロシロチョウで、ヒメシロチョウは見られませんでした。
林縁沿いには大型の夏型クロアゲハ数頭が蝶道を形成していました。時期的に第2化の発生初期くらいかと思ったのですが、どれもかなり擦れた個体でした。第2化は6月ということでしょうか。

明神山山頂付近でやや大型の黒いタテハが横切って飛んでいくのを数回見ましたが、思い当たる種がありません。黒いやや大型のタテハ…、何でしょう?
他には、ウラゴマダラシジミを1頭撮影。また、かなり大型のミスジチョウ(同定不能)が樹上高く旋回しているのを目撃しました。

ウラゴマダラシジミ | Artopoetes pryeri | 西丹沢
ウラゴマダラシジミ
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-Equiv.) 分割測光
三国峠から明神山への登山道を歩き始めてすぐに現れた。6月17日にルリシジミ♀をウラゴマダラシジミと見間違えたばかりですが、今度こそ間違いない。ゆたか。さんにコメントいただいた通り、本物を見たらすぐ判った。今度こそ生まれて初めて出逢ったゼフィルス。
ウラゴマダラシジミ(左側)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光
残念ながらこの個体、左後翅が大きく破損している。最初目の前に現れたときは無傷だったのですが、小枝に後翅が引っ掛かった状態で「動かないで!」と念じたにも関わらずじりじり動き続けて目の前で翅が破けていくのを目撃してしまった。(哀しい)
ウラゴマダラシジミ
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-Equiv.) 分割測光
1枚目のアングルから少し引いて周辺環境を写し込んだ写真。この辺りはまだ草原環境というより疎林環境だ。
ヒメキマダラセセリ♀ | Ochlodes ochraceus ochraceus | 西丹沢
ヒメキマダラセセリ♀
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光
唯一撮影に成功したセセリ。セセリの同定には自信がないので、間違いがあったらご指摘下さい。キマダラ系のセセリを数頭、チャバネ系のセセリは1頭のみ目撃した。
キアゲハ♂ | Papilio machaon | 西丹沢
キアゲハ♂(吸蜜)
RICOH R8 | 18.7mm(105mm-Equiv.) 分割測光
ガスが少し晴れてくると真っ先に飛び出すのがキアゲハ。何頭か撮ったうち、吸蜜している姿が最も綺麗に撮れた1枚。惜しくも尾端が…。
キアゲハ♂(開翅)
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-Equiv.) 分割測光
上のとは別の個体。
ミドリヒョウモン♂ | Argynnis paphia | 西丹沢
ミドリヒョウモン♂
RICOH R8 | 18.7mm(105mm-Equiv.) 分割測光
ヒョウモンチョウ達は敏感で寄ろうとしてもすぐに飛んでしまう。この個体は唯一モデルになってくれたとっても良い子。開翅姿勢で止まっていたが翅裏が撮れないと同定できないので思案していたところ、私が首を動かすとビクッと翅を閉じる(但し飛ばない)のが分かったので、わざと首を動かしてタイミング良く撮った1枚。
ミドリヒョウモン♂(開翅)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光
♂の証拠である三本の性標が見える。
クロアゲハ? | 西丹沢
クロアゲハ?
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
登山道の神奈川県側が樹林、山梨県側が草原環境になっていて、その林縁に沿って少数の夏型クロアゲハが蝶道を形成していた。どれも擦れた個体で、山頂部の7月初旬にしては擦れてる気がするのだが、麓から登ってきた個体なのだろうか。
カラスアゲハ?
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
こっちの写真で見ると前翅裏面の感じが妙にカラスアゲハっぽい。同じ個体のはずだが…。というか、また同定ミスじゃないだろうな…?

三国林道

午後は三国山経由で明神峠まで往復する予定だったが、明神山で少々時間を費やし過ぎて時間が足りなくなった。そこで、三国峠から明神山の稜線東側を巻くように、等高線に沿って延びている三国林道を少しだけ探索してみた。

どんな感じか掴むだけのつもりだったのだが、明るい林道沿いにウツギの花が多く咲いていて予想外に環境が良い。夏型のトラフシジミやアカタテハ、キマダラ系のセセリ等が訪花していたほか、少ないながらヒョウモン類も見られ、樹上ではクロヒカゲがテリトリーを張っていた。
樹上高所の葉上に半開翅して静止している姿、侵入してきたヒョウモン類を追飛して追い出す様子等、他のタテハ類のテリ張りと全く変わらない。「クロヒカゲってテリ張りするんだ」と意外に思って目を疑ったのだが、よく考えてみればクロヒカゲもタテハの一種だ。意外でも何でもないのかもしれない。

トラフシジミ(夏型) | Rapala arata | 西丹沢
トラフシジミ(夏型)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
夏型トラフシジミは何頭か現れ、この写真よりもっと良いチャンスも有ったのだが、下手糞で撮り逃がしてしまった。

三国山

三国林道から戻った後、一応念のために三国山山頂まで登ってみた。登って判ったのは、三国峠~三国山山頂はずっとブナ林の中なので、蝶の撮影には向いてないということ。山頂で小休止中に暗い樹林内をクロヒカゲとアサギマダラが1頭ずつ彷徨い現れたくらい。三国山~明神峠間の様子は分からないが、無理にここを歩く必要は無さそうだ。

パノラマ台

帰る前に、さらに様子見で三国峠から山中湖側へ少し車を走らせ、パノラマ台へ。明神山からも30分ほどで下りてこられる場所だ。ここの駐車場でウラギンヒョウモンが吸水行動をしていたので、この日最後の撮影。

ウラギンヒョウモン♂ | Fabriciana adippe pallescens | 西丹沢
ウラギンヒョウモン♂
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
駐車場の出入りが多い上に結構敏感でなかなか近寄らせてくれない。真横からはここまで寄るのが限界。
ウラギンヒョウモン♂
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
ほぼ真後ろから近寄って、少し無理して横に手を伸ばして撮ったカット。この後、さらにもう少し横から、と手を伸ばしたら飛ばれた。
瀕死のウラギンヒョウモン
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-Equiv.) 分割測光
駐車場の真ん中にもう1頭、交通事故に遭ったらしい瀕死の個体がいた。完全にお亡くなりになっていたなら翅だけ持ち帰ったところだが、一応まだ息があったようなので安全な場所に避けておいてあげた。だが、恐らく生き延びることは出来ないだろう。

その他

オオセンチコガネ | 西丹沢
オオセンチコガネ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光
今回は蝶以外の昆虫は極力無視した。だが、このセンチコガネは思わず撮影。明神山ではあちこちで見かけた。
不明オオトラフハナムグリ | 西丹沢
オオトラフハナムグリ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光 Flash-ON
三国峠~三国山間では何も撮るものが無かったので、見かけたこの美しい甲虫を撮った。で、これ何でしょう?7月8日追記:オオトラフハナムグリというらしい。私は林床で見つけたけど、実際には林縁の花によく訪花するそうだ。
ベニシジミ(夏型) | Lycaena phlaeas | 東名高速中井PA
ベニシジミ(夏型)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光
帰路、休憩中にPAの外へ出て撮影。

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