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クロマダラソテツシジミ

熊襲探索(その4)

前回の探索で成果を得たので熊襲探索は終了のつもりでいたが、年末になっても細々と発生が続いているポイントがあるらしいと知ったので、改めてプチ遠征してきた。現地では相模の蝶を語る会のA氏をはじめ、数名の同好の方と一緒に撮影させていただくなど、楽しいひと時を過ごすことができた。

今回の現地到着はおよそ11時半ごろ。もう充分陽が高く昇っていると思っていたが、その後12時半ごろまでは1蛹のみの観察に止まった。

クロマダラソテツシジミ | Chilades pandava | 三浦半島
クロマダラソテツシジミ(蛹)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

そのうちに、4日連続で来たと仰っていた地元横須賀市のYさんから、別にご夫婦でいらしてた方が見つけたという羽化不全個体がここに居るよと教えていただいた。

クロマダラソテツシジミ | Chilades pandava | 三浦半島
クロマダラソテツシジミ(羽化不全個体)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
手前の擁壁部分がかなり煩い写真だったのでトリミングしています。

その10分後に、ようやくちゃんとした成蝶を発見。(私が見つけました)
石垣の陰で動けない様子だったのをしばらく撮影した後、人為的に日向に移動させたところ、しばらくして翅を開いてくれた。低温期型の♂だった。

クロマダラソテツシジミ | Chilades pandava | 三浦半島
クロマダラソテツシジミ♂
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
日陰で動けない様子。
クロマダラソテツシジミ♂
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
日向に移動させたところ、数分後に翅を開き始めた。
クロマダラソテツシジミ♂
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
一度飛んで場所を移動した後、完全な開翅状態に。

次に成蝶を見つけたのはYさん。
この時期にしては擦れの少ない綺麗な個体に見えたが、開翅する気配をまったく見せずに閉翅状態のみ撮影。次の3頭めを撮影しているうちに飛び去っていた。

クロマダラソテツシジミ | Chilades pandava | 三浦半島
クロマダラソテツシジミ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

最後に相模の蝶を語る会のAさんが3頭めを見つけた。羽化不全個体を含めるとご一緒した全員が1頭ずつ見つけた形になった。

クロマダラソテツシジミ | Chilades pandava | 三浦半島
クロマダラソテツシジミ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

流石に羽化直後個体を見ることは適わなかったが、年末のこの時期に羽化不全個体を含めて4頭も成蝶を見ることが出来て大成功の遠征だった。
また、ご一緒させていただいた皆様には大変お世話になりました。

熊襲探索(その3)

前々回前回と2回連続で空振りに終わった熊襲探索。 三度目の正直を期して出撃しました。

雨で空振りに終わったとはいえ、前回はソテツを食害中の幼虫集団は撮れましたし、 撮影こそ叶いませんでしたが、束の間雨上がりには何頭かの成虫の存在も確認できましたので、 今回も前回と同じ探索地です。

高台の公園と邸宅街にて

まず最初に、前回は時間が無くて訪れなかった高台の公園2カ所を探索。 しかし、公園内のソテツはあまり食害を受けている様子が見られず、目的の熊襲の姿も見られませんでした。 但し、公園間の邸宅地を移動中に歩道脇のソテツ(邸宅の庭木)に、羽化したてで、今まさに翅を伸ばしている途中の熊襲を発見。

クロマダラソテツシジミ(羽化したて) | Chilades pandava | 三浦半島
クロマダラソテツシジミ(羽化したて)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
クロマダラソテツシジミ(羽化したて)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
初撮影が羽化途中の個体とは。

飛び立つまで時間がかかるだろうと、いったん離れて50分ほど公園を探索してから戻ってみた。 残念ながら先の個体は居なくなっていたが、別個体がすぐ隣のソテツに居るのを発見。 どうやらこの子も発生したてのようで、飛べずに下に落ちてしまったのを手乗りにしてみた。

クロマダラソテツシジミ(手乗り) | Chilades pandava | 三浦半島
クロマダラソテツシジミ(手乗り)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
クロマダラソテツシジミ(羽化したて)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
手乗りで数枚撮影した後、ソテツに戻してあげた。先の個体は♂♀判別が付かないが、この子は♂のようだ。

この高台の公園や邸宅街では、熊襲の他にもキアゲハ、アオスジアゲハ、モンシロチョウ、キタテハ、アカタテハ、ヤマトシジミ、ベニシジミ、ムラサキツバメ等が見られた。

キタテハ | Polygonia c-aureum | 三浦半島
キタテハ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
セイタカアワダチソウで吸蜜するキタテハ。
ムラサキツバメ | Narathura bazalus | 三浦半島
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
公園内の、周囲を樹林に囲まれた陽溜まり。マテバシイが2本ほど目に入ったので「ムラツ」が居そう、と思ったら現れた。 このあと開翅してくれたのだが、70-300mmに交換する暇もなく飛び去った。

海沿いの集合住宅街にて

前回雨の中を探索した海沿いの集合住宅街へ移動。 こちらでは多数の個体が発生しており、様々な生態をゆっくりと撮影することが出来た。

クロマダラソテツシジミ(閉翅) | Chilades pandava | 三浦半島
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
♂♀不明。翅裏面での判別法を探さなくては。
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
これも♂♀不明。
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
本日最後に撮った1枚。
クロマダラソテツシジミ(開翅) | Chilades pandava | 三浦半島
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
♀の開翅写真。
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
♂の開翅写真。
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
♂の開翅写真。どうも今見返していると絞りが足りないようで、ピントの合っている範囲が狭い。
クロマダラソテツシジミ(交尾) | Chilades pandava | 三浦半島
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
一緒に撮影していた方々に見つけていただいた交尾写真。
クロマダラソテツシジミ(産卵行動) | Chilades pandava | 三浦半島
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
産卵行動を取る♀の姿も多かった。
クロマダラソテツシジミ(蛹) | Chilades pandava | 三浦半島
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
これも他の方に見つけていただいた蛹。

感謝

海沿いの集合住宅街では、蝶鳥ウォッチングのYODAさんの他、計3名の方とご一緒することになった。 今回、ひととおりの生態が撮れたのは「交尾してるの撮った?」「ここに蛹があるよ」と声をかけていただいたおかげだ。 この場を借りて御礼を申し上げます。有り難うございました。

YODAさんには既に2ヶ月以上放置状態のこのBlogのURIをお教えしたので、慌てて今回の記事のみ更新しました。 そろそろ年内の遠征は打ち止めなので、記事タイトルだけで中身のない過去記事の修正(中身の記述)を始めないといけませんね。

熊襲探索(その2)

前回の熊襲探索は空振りに終わったので、そのリベンジがしたくてならない。 どうも都内での発生は駆除される等その後思わしくないようだが、代わりに湘南方面でも発生しているようである。

本日は今日は遠出無し、近場の公園でムラシ・ムラツ探し、あるいは多摩川でキタテハ・アカタテハを撮影するつもりで、 午前中のみ予定を空けていたのだが、生憎の雨なので時間が空いてしまった。 雨なのは湘南方面も同じだが、11月にリベンジするにしても現地の様子がまったく分からないので、 様子見がてら出かけてみた。

結果。

幼虫の発生は確認。並木状に並んだソテツの中には丸坊主になりかけの株もあるくらいの発生状況。

クロマダラソテツシジミ(幼虫) | Chilades pandava | 三浦半島
クロマダラソテツシジミ(幼虫)
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
雨中だったのでササッと証拠写真程度。

その後、短時間だけ雨が上がった際には、周辺の生け垣から数頭の成虫が飛び出したのも確認できました。 但し、写真は撮らせてもらえませんでしたが。 都内のように徹底的に駆除されなければ、この場所でリベンジできそうです。

高台の公園にも立ち寄れればと思っていましたが、思ったよりも交通便が悪くて時間が足りませんでした。 今日は鉄道とバスで来ましたが、11月にリベンジに来る際は車で来ることにしましょう。

熊襲探索

2年ぶりに熊襲ことクロマダラソテツシジミが発生しているらしい。

↓情報源はこちら。

東京のクロマダラソテツシジミ、2011|うすばしろちょう

某掲示板に東京某所でクロマダラソテツシジミことクマソが発生していると出ていたので、(中略)実際に行ってみました。

一昨年の品川と違い、交通アクセスが非常に悪い。。。

着くと、公園の入口にソテツが。そしてウラナミシジミではない、あの青い蝶。やっぱいたぁぁぁぁ(笑)

海沿いなので、海が入るように撮ってみた。

飛行機背景で撮影できると聞きましたが、狙えそうですか?
おそらく可能だと思います。結構そっちで有名なところらしいですし。

以上の情報を整理すると下記の通り。

  • 都内。品川ではない。
  • 交通アクセスが非常に悪い
  • 公園
  • 海沿いで飛行機撮影で有名(羽田の近く?)

という条件で地図と睨めっこして、城南島ではないかと推測して午後から行ってみることにした。

城南島にて

城南島海浜公園を一周しましたが、お目当ての熊襲に逢うことはできませんでした。

食害を受けたらしいソテツは見つかったのですが。

城南島のソテツ | 城南島
城南島のソテツ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
食害の痕らしいが、かなり古い痕のような気がする。

ということで、アオスジアゲハ、キタキチョウ、モンキチョウ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミ、ベニシジミ等の普通種を撮って帰ってきました。 他には、アゲハ、キアゲハ、モンシロチョウ、イチモンジセセリなどが見られました。 熊襲という目的が無ければ、もう来ないでしょうね。

アオスジアゲハ | Graphium sarpedon | 城南島
アオスジアゲハ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
キタキチョウ | Eurema mandarina | 城南島
キタキチョウ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
モンキチョウ | Colias erate poliographus | 城南島
モンキチョウ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ウラナミシジミ | Lampides boeticus | 城南島
ウラナミシジミ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ウラナミシジミ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ウラナミシジミ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ヤマトシジミ | Pseudozizeeria maha | 城南島
ヤマトシジミ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ヤマトシジミ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO
ベニシジミ | Lycaena phlaeas | 城南島
ベニシジミ
SONY α55 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO

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