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川崎市 Archive

多摩川の東京都側を歩く

GW最後の一日は、多摩川の東京都側を二子橋から多摩水道橋まで歩いてみた。

途中、特に興味を惹かれたのは『狛江水辺の楽校』と名の付いたエリア。 広めの雑木林が形成され、その中に何本も大きく育った柳の木が見え、堤防から見下ろす位置に育った柳の木もあった。 川崎市側の柳林はいずれも藪漕ぎの必要な位置にあるので、今年のコムラサキ撮影は楽そうなこちらにしようと思う。

対岸の川崎市側は丁度私が良く行く宿河原のジャコウアゲハ発生地にあたっている。そのためかこの『狛江水辺の楽校』付近でもジャコウアゲハの姿が何頭か続けて見られた。

ジュコウアゲハ | Atrophaneura alcinous | 多摩川
ジャコウアゲハ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 +1.0EV
ふわふわと飛んで木陰に潜り込んだ。休息場所を探していたようだ。

今日は行かなかったが、多摩水道橋の上流側にも『五本松水辺の楽校』という同じように自然豊かなエリアがあるようだ。今度はこちらにも行ってみよう。

最後におまけで、カメノコテントウの交尾写真を撮った。

カメノコテントウ(交尾) | 多摩川
カメノコテントウ(交尾)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.) 分割測光

5月4日の生田緑地

本日は雨が上がってよく晴れた一日となったので、午後のひとときを生田緑地で過ごした。

フィールドノートによれば、生田緑地のウツギポイントでアオバセセリが訪花する姿が見られるそうである。そこで、本日は是非アオバセセリを撮りたいと、園内に入ると真っ先にポイントに向かった。
ところが、そこには本格的デジイチを携えた方々が3人ほど陣取っており、ちょっとコンデジ・カメラマンの割り込む余地がない。

「あらら、これはちょっと無理だ」

諦めて先に進むことにした。

アオバセセリを諦めたので何を撮ろうかとひと思案し、「越冬明けのクロコノマチョウを狙って撮れるかどうか」という課題にチャレンジすることにした。
晩秋であれば、発生地を押さえているのでクロコノマチョウの羽化直後個体を確実に撮ることが出来るが、発生地から拡散した後にこの蝶を狙って撮るのは難しい。しかし、ちょっと心当たりのポイントがあった。

初山地区にて

ひと山越えて初山地区へ。心当たりのポイントでは冬の間に予想よりも下草が刈られていて、ひとまわりしてもクロコノマチョウは飛び出さなかった。「外したかな?」と思いつつ、念のためもうひとまわり廻ってみたところ、「居た!」

クロコノマチョウ | Melanitis phedima oitensis | 生田緑地
クロコノマチョウ(越冬個体)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光 Flash=ON
薄暗い林床なので、まずは内蔵Flashを焚いて撮る。
クロコノマチョウ(越冬個体)
RICOH R8 | 31.3mm(177mm-equiv.) 分割測光
慎重ににじり寄って、最後はFlash無しで撮影。ここまで大きく写せれば大満足。

このポイントなら、夏の第一化の個体も狙って撮れるのではないだろうか。盛夏に再チャレンジしてみたい。

クロコノマチョウの他には、陽溜まりでコミスジがテリトリーを張っていた。

コミスジ | Neptis sappho | 生田緑地
コミスジ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光

池の周囲の明るい草地ではツマキチョウ♂の姿がまだ見られた。

ツマキチョウ | Anthocharis scolymus | 生田緑地
ツマキチョウ♂
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
ツマキチョウの翅はもうぼろぼろだ。

つつじ山経由でほたるの里へ

本園に戻ってひと巡り。そろそろクロヒカゲの新鮮個体が出ているかな、とつつじ山の発生ポイントに立ち寄ったがまったく発生していない。他種も含めてどうも全体的に今イチ蝶の発生数が少ない気がするが、尾根道の探勝路で綺麗なコジャノメに遭遇。

コジャノメ | Mycalesis francisca | 生田緑地
コジャノメ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
コジャノメ(開翅)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
コジャノメ(逆光)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光

谷間の探勝路へ出ても蝶の姿は少なく、ヒメウラナミジャノメくらいしか撮れなかった。

ヒメウラナミジャノメ | Ypthima argus | 生田緑地
ヒメウラナミジャノメ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光

最後に、昨日は雨の中できちんと撮れなかったアカボシゴマダラの3蛹をきちんと撮影。

アカボシゴマダラ蛹(その1) アカボシゴマダラ蛹(その2) アカボシゴマダラ蛹(その3)

雨の生田緑地

一昨日に続き、本日も雨の降る中を。但し、今度は遠出を避けて生田緑地へ。

結構しっかり雨が降っていたので当然何も飛ばなかったが、谷間の探勝路で一応の成果は得た。

アカボシゴマダラ蛹×3個 | Hestina assimilis | 生田緑地
アカボシゴマダラ蛹×2個
アカボシゴマダラ蛹×1個
木道脇のエノキ幼木1株に3個も蛹が付いていた。見ての通り非常に目立つ位置だ。その上、この木道上を毎朝早くからジョギングする人が多いことを考えると、無事に羽化できるのか心配だ。
ツマグロヒョウモン♂ | Argyreus hyperbius | 生田緑地
雨をしのいでいるツマグロヒョウモン♂
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
樹高3~4mほどのエノキ若木の葉裏で雨をしのいでいるツマグロヒョウモン♂を見つけた。今回も後になって気がついたのだが、こんな時こそフラッシュを焚くべきだった。

葱坊主とアオスジアゲハ

アゲハ(ナミアゲハ)が撮りたいな、と思って徘徊しておりましたが、空地の葱坊主で吸蜜中のアオスジアゲハに出逢いました。熱心に吸蜜してくれたのでじっくり撮影することが出来ました。これはこれで良かった。

アオスジアゲハ | Graphium sarpedon | 橘樹郡衙付近
葱坊主とアオスジアゲハ(吸蜜)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
葱坊主とアオスジアゲハ(吸蜜)
RICOH R8 | 18.7mm(105mm-equiv.)
葱坊主とアオスジアゲハ(吸蜜)
RICOH R8 | 18.7mm(105mm-equiv.)
葱坊主とアオスジアゲハ(吸蜜)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
葱坊主とアオスジアゲハ(吸蜜)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
葱坊主とアオスジアゲハ(吸蜜)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.)
普段なら1枚目と3枚目だけUpするところですが…、4枚目はやや後ろから角度を変えて。2枚目と6枚目はちょっと動きが感じられるものを、5枚目は思いついて思い切り寄って撮ってみた(但し望遠端ですが)ものを載せてみました。

多摩川土手

雨上がりの多摩川。

そろそろツマキチョウも終わりなので、何とか翅表を撮りたいと思って出掛けたのだが、かなり擦れた感じの♀1頭を目撃しただけで撮れず。もう終わってしまったのだろうか?

代わりに撮れたのはベニシジミと吸蜜中のキアゲハ。ベニシジミはかなり新鮮な個体だと思う。

ベニシジミ | Lycaena phlaeas | 多摩川
ベニシジミの吸蜜(正面)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
ベニシジミの吸蜜(側面)
RICOH R8 | 31.3mm(177mm-equiv.)
ベニシジミの吸蜜(後方)
RICOH R8 | 31.3mm(177mm-equiv.)
ベニシジミも擦れた個体が多かったが、1頭だけ新鮮な個体が目に付いた。擦れた♂に追いかけ回されて交尾拒否(翅を拡げて震わせる)している様子が見られたので♀かと思っていたが、前翅前縁の黒色部の発達は♂っぽい。擦れ♂を振り切った後に吸蜜を始めてくれ、くるくるとポーズを変えてくれた。
キアゲハ | Papilio machaon | 多摩川
キアゲハの吸蜜(その1)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
キアゲハの吸蜜(その2)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
土手の斜面を低く徘徊しては吸蜜してまわるキアゲハを見つけた。近づいて、構えて、合焦…する前に花を飛び移ってしまうのでなかなか撮れなかったが、何とか見られるカットを撮影。後翅尾状突起が欠けているのが惜しい。

普通種ばかりですが。

雨上がりの曇天ながら、時折日差しの出る一日でした。

まずは、畑地の混在する住宅地にて。

ヤマトシジミ | Pseudozizeeria maha | 道端(川崎市)
ヤマトシジミ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
朝一番に畑の片隅で見つけたヤマトシジミ。
アゲハ | Papilio xuthus | 道端(川崎市)
アゲハ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
意外と撮影チャンスに恵まれないアゲハ。この個体は妙に草地の土手に固執して飛んでいるナァ、と思っているうちにふんわりと着地して翅を拡げてくれた。チャーンス!…だったのだが…。
とりあえず証拠写真をゲットして、さあ寄るぞ!と思ったときには通過車両の気配で飛び立ってしまった。

続いて、4月16日に行ったポイントへ再び行ってみた。今日はカラスが多く、頭上でカァカァ五月蠅く啼くので閉口したが、前回同様に木漏れ日の陽だまりの中をモンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ツマキチョウ、キタキチョウ等が飛んでいるのが見られた。モンシロ、キタキチョウはとりあえず放っておいて、スジグロシロチョウとツマキチョウを追跡した。

スジグロシロチョウ | Pieris melete | 橘樹郡衙付近
スジグロシロチョウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
スジグロシロチョウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
草藪に潜り込んで静止したスジグロシロチョウの半開翅ポーズ。♀っぽい気がするけどはっきりしない。
ツマキチョウ♀ | Anthocharis scolymus | 橘樹郡衙付近
ツマキチョウ♀
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.)
ピンボケ写真で良ければ前翅表面先端の色が分かる写真もあるのだが…。毎回同じようなポーズしか撮れないのが悔しい。

ここから下は午後、住宅地内の畑の片隅にて。

モンシロチョウ | Pieris rapae | 道端(川崎市)
モンシロチョウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
吸蜜中のモンシロチョウ。
ツバメシジミ | Everes argiades | 道端(川崎市)
ツバメシジミ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.)
ツバメシジミ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.)
モンシロチョウを撮影していたらツバメシジミが2個体現れた。今年見るのは初めてだったので、モンシロチョウを放ったらかしてツバメシジミに切り替えた。

ツマキチョウ♂

4月13日撮れたのは♂♀不明、一昨日撮れたのは♀で、♂確定の写真が撮れていなかったが、本日ややピンボケながら撮ることが出来た。

ツマキチョウ | Anthocharis scolymus | 道端(川崎市)
ツマキチョウ♂
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
閉翅静止の、4月13日と同じような写真だが、追跡中に前翅先端のオレンジ色を確認済み。本当に道端なので、車やバイクに反応してなかなか止まってくれない。やっと止まったところを、「車が来ないうちに」と大慌てで撮影した。

スジグロシロチョウとツマキチョウ

前回、多摩川のポイントでスジグロシロチョウに出逢えなかったので、昨年6月にスジグロシロチョウを多数見かけた別のポイントに行ってみた。 モンシロチョウが多かったが、スジグロシロチョウやツマキチョウ、キタキチョウが居て、互いに絡み合って飛んでいた。 また、ポイントに向かう途中、そこかしこでアゲハを見かけた。既に相当数が発生しているようだ。 今年の3月は寒く、春の到来が遅いと思っていたが、ここへ来て急速に初夏めいてきたようだ。 これは、もう今年はコツバメは無理かな。

スジグロシロチョウ♀ | Pieris melete | 橘樹郡衙付近
スジグロシロチョウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
スジグロシロチョウ(産卵)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
ここなら居るはず、と思ってきたので出逢えて嬉しい。しかも、貴重な産卵シーンまで見せてくれた。但し、数はそれほど多くなかった。春先は個体数が少ないのだろうか。

※スジグロシロチョウとヤマトスジグロシロチョウの同定は諦めています。写真の個体がどちらか分かる方は、是非判別方法を教えてください。

ツマキチョウ♀ | Anthocharis scolymus | 橘樹郡衙付近
ツマキチョウ(産卵)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
ツマキチョウ(産卵)その2
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.)
ツマキチョウ(産卵)その3
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.)
ツマキチョウも♂と♀がそれぞれ姿を見せてくれたが、♂の方はまったく静止してくれないので、撮れない。もっと朝早くでないといけないのだろうか。♀の方は、スジグロシロチョウ同様にサービス精神満点で、産卵シーンを撮らせてくれた。残念ながら、3枚とも卵は写っていないようだ。(3枚目などは腹部の先端自体が隠れてしまっている)

道端 & 多摩川

午前中と夕方に外出する機会があった。

午前中(道端)

モンシロチョウ | Pieris rapae | 道端(川崎市)
モンシロチョウ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.)
市街地内をモンシロチョウが飛び交う季節になった。

夕方(多摩川散策)

モンシロチョウ | Pieris rapae | 多摩川
モンシロチョウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
まず、昨年の4月21日に見つけたツマキチョウとスジグロシロチョウのポイントへ行ってみた。しかし、居たのはモンシロチョウばかり。スジグロシロチョウの姿は皆無。ツマキチョウも唯一1♂を見かけたが、すぐに木立ちを超えて飛び去ってしまった。
ツマキチョウ | Anthocharis scolymus | 多摩川
ツマキチョウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)
次のポイントへ移動してみたところ、灌木の周囲を数頭のツマキチョウが休息場所を探して飛んでいた。そのうちの1頭が枝に静止したところを撮影。翅裏しか撮れなかったので♂♀の判定ができない。この個体を撮影しているうちに、他の個体も休息場所を見つけたらしく、どこへ行ったか分からなくなってしまった。
ヤマトシジミ | Pseudozizeeria maha | 多摩川
ヤマトシジミ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.)
ツマキチョウはみんな消えてしまったが、まだ土手をブルーのシジミがちらちらと数頭飛んでいた。ヤマトシジミだった。
ヤマトシジミ(開翅)
RICOH R8 | 18.7mm(105mm-equiv.)
開翅シーンをを縦位置で撮影。
ヤマトシジミ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-equiv.)
土手の雰囲気が背景に入るような構図にしてみた。普段は構図なんか考えてないのですが。よく考えたら、もっと広角で撮れば良かったのかな。

多摩川偵察(3):本日も蝶初見はお預け

昨日は東京の最低気温は8.6度、最高気温が20.8度とかなり暖かな一日だった。ところが、本日は最低気温が3.8度、最高気温が10.8度と再び気温が下がってしまった。結局、本日も蝶の姿を見ることはなかった。

昨日だったら、蝶の姿が見られたのだろうか。

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