Home > Tags > ベニシジミ

ベニシジミ

西丹沢遠征:三国峠付近

前日の天気予報に傘マークが付いていてやきもきしましたが何とか曇天で踏みとどまってくれました。現地には10時頃に到着して15時頃までFieldwork。ガスが酷かったですが、それでも時折晴れ間が覗き、蝶も飛んでくれました。Fieldworkを終えて車に戻った15時過ぎから雨が降り出し、帰りの東名高速事故渋滞25kmを抜けた途端になんとゲリラ豪雨。Fieldwork中に降らなくて良かったァ。

三国峠~明神山

明神山はまとまった草原環境なので、今回はヒョウモンチョウ類とセセリチョウ類に期待していました。しかし、何しろ天候が良くないのであまり多くは期待できません。それでも、わずかなガスの晴れ間にキアゲハやヒョウモンチョウ類が飛び交う姿が見られました。残念ながらセセリチョウ類はごくわずかしか姿を見せませんでした。
ヒメシロチョウも期待していたのですが、登山道沿いに多かったシロチョウはどれもスジグロシロチョウで、ヒメシロチョウは見られませんでした。
林縁沿いには大型の夏型クロアゲハ数頭が蝶道を形成していました。時期的に第2化の発生初期くらいかと思ったのですが、どれもかなり擦れた個体でした。第2化は6月ということでしょうか。

明神山山頂付近でやや大型の黒いタテハが横切って飛んでいくのを数回見ましたが、思い当たる種がありません。黒いやや大型のタテハ…、何でしょう?
他には、ウラゴマダラシジミを1頭撮影。また、かなり大型のミスジチョウ(同定不能)が樹上高く旋回しているのを目撃しました。

ウラゴマダラシジミ | Artopoetes pryeri | 西丹沢
ウラゴマダラシジミ
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-Equiv.) 分割測光
三国峠から明神山への登山道を歩き始めてすぐに現れた。6月17日にルリシジミ♀をウラゴマダラシジミと見間違えたばかりですが、今度こそ間違いない。ゆたか。さんにコメントいただいた通り、本物を見たらすぐ判った。今度こそ生まれて初めて出逢ったゼフィルス。
ウラゴマダラシジミ(左側)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光
残念ながらこの個体、左後翅が大きく破損している。最初目の前に現れたときは無傷だったのですが、小枝に後翅が引っ掛かった状態で「動かないで!」と念じたにも関わらずじりじり動き続けて目の前で翅が破けていくのを目撃してしまった。(哀しい)
ウラゴマダラシジミ
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-Equiv.) 分割測光
1枚目のアングルから少し引いて周辺環境を写し込んだ写真。この辺りはまだ草原環境というより疎林環境だ。
ヒメキマダラセセリ♀ | Ochlodes ochraceus ochraceus | 西丹沢
ヒメキマダラセセリ♀
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光
唯一撮影に成功したセセリ。セセリの同定には自信がないので、間違いがあったらご指摘下さい。キマダラ系のセセリを数頭、チャバネ系のセセリは1頭のみ目撃した。
キアゲハ♂ | Papilio machaon | 西丹沢
キアゲハ♂(吸蜜)
RICOH R8 | 18.7mm(105mm-Equiv.) 分割測光
ガスが少し晴れてくると真っ先に飛び出すのがキアゲハ。何頭か撮ったうち、吸蜜している姿が最も綺麗に撮れた1枚。惜しくも尾端が…。
キアゲハ♂(開翅)
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-Equiv.) 分割測光
上のとは別の個体。
ミドリヒョウモン♂ | Argynnis paphia | 西丹沢
ミドリヒョウモン♂
RICOH R8 | 18.7mm(105mm-Equiv.) 分割測光
ヒョウモンチョウ達は敏感で寄ろうとしてもすぐに飛んでしまう。この個体は唯一モデルになってくれたとっても良い子。開翅姿勢で止まっていたが翅裏が撮れないと同定できないので思案していたところ、私が首を動かすとビクッと翅を閉じる(但し飛ばない)のが分かったので、わざと首を動かしてタイミング良く撮った1枚。
ミドリヒョウモン♂(開翅)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光
♂の証拠である三本の性標が見える。
クロアゲハ? | 西丹沢
クロアゲハ?
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
登山道の神奈川県側が樹林、山梨県側が草原環境になっていて、その林縁に沿って少数の夏型クロアゲハが蝶道を形成していた。どれも擦れた個体で、山頂部の7月初旬にしては擦れてる気がするのだが、麓から登ってきた個体なのだろうか。
カラスアゲハ?
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
こっちの写真で見ると前翅裏面の感じが妙にカラスアゲハっぽい。同じ個体のはずだが…。というか、また同定ミスじゃないだろうな…?

三国林道

午後は三国山経由で明神峠まで往復する予定だったが、明神山で少々時間を費やし過ぎて時間が足りなくなった。そこで、三国峠から明神山の稜線東側を巻くように、等高線に沿って延びている三国林道を少しだけ探索してみた。

どんな感じか掴むだけのつもりだったのだが、明るい林道沿いにウツギの花が多く咲いていて予想外に環境が良い。夏型のトラフシジミやアカタテハ、キマダラ系のセセリ等が訪花していたほか、少ないながらヒョウモン類も見られ、樹上ではクロヒカゲがテリトリーを張っていた。
樹上高所の葉上に半開翅して静止している姿、侵入してきたヒョウモン類を追飛して追い出す様子等、他のタテハ類のテリ張りと全く変わらない。「クロヒカゲってテリ張りするんだ」と意外に思って目を疑ったのだが、よく考えてみればクロヒカゲもタテハの一種だ。意外でも何でもないのかもしれない。

トラフシジミ(夏型) | Rapala arata | 西丹沢
トラフシジミ(夏型)
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
夏型トラフシジミは何頭か現れ、この写真よりもっと良いチャンスも有ったのだが、下手糞で撮り逃がしてしまった。

三国山

三国林道から戻った後、一応念のために三国山山頂まで登ってみた。登って判ったのは、三国峠~三国山山頂はずっとブナ林の中なので、蝶の撮影には向いてないということ。山頂で小休止中に暗い樹林内をクロヒカゲとアサギマダラが1頭ずつ彷徨い現れたくらい。三国山~明神峠間の様子は分からないが、無理にここを歩く必要は無さそうだ。

パノラマ台

帰る前に、さらに様子見で三国峠から山中湖側へ少し車を走らせ、パノラマ台へ。明神山からも30分ほどで下りてこられる場所だ。ここの駐車場でウラギンヒョウモンが吸水行動をしていたので、この日最後の撮影。

ウラギンヒョウモン♂ | Fabriciana adippe pallescens | 西丹沢
ウラギンヒョウモン♂
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
駐車場の出入りが多い上に結構敏感でなかなか近寄らせてくれない。真横からはここまで寄るのが限界。
ウラギンヒョウモン♂
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.) 分割測光
ほぼ真後ろから近寄って、少し無理して横に手を伸ばして撮ったカット。この後、さらにもう少し横から、と手を伸ばしたら飛ばれた。
瀕死のウラギンヒョウモン
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-Equiv.) 分割測光
駐車場の真ん中にもう1頭、交通事故に遭ったらしい瀕死の個体がいた。完全にお亡くなりになっていたなら翅だけ持ち帰ったところだが、一応まだ息があったようなので安全な場所に避けておいてあげた。だが、恐らく生き延びることは出来ないだろう。

その他

オオセンチコガネ | 西丹沢
オオセンチコガネ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光
今回は蝶以外の昆虫は極力無視した。だが、このセンチコガネは思わず撮影。明神山ではあちこちで見かけた。
不明オオトラフハナムグリ | 西丹沢
オオトラフハナムグリ
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光 Flash-ON
三国峠~三国山間では何も撮るものが無かったので、見かけたこの美しい甲虫を撮った。で、これ何でしょう?7月8日追記:オオトラフハナムグリというらしい。私は林床で見つけたけど、実際には林縁の花によく訪花するそうだ。
ベニシジミ(夏型) | Lycaena phlaeas | 東名高速中井PA
ベニシジミ(夏型)
RICOH R8 | 15.1mm(85mm-Equiv.) 分割測光
帰路、休憩中にPAの外へ出て撮影。

斑尾山(北信)

斑尾山北西側山腹にて見られた蝶その他の昆虫です。

アサギマダラ、キアゲハ、各種ヒョウモンが多数登山道沿いの花畑で群舞していました。これらに混じってクジャクチョウの美しい姿が見られたほか、カラスアゲハやサカハチチョウ(夏型)なども確認しました。

キアゲハ | Papilio machaon | 斑尾山(北信)
吸蜜中のキアゲハ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
お花畑で吸蜜中のキアゲハです。キアゲハは動きが速く、ぶれてしまっています。
アサギマダラ | Parantica sita | 斑尾山(北信)
アサギマダラ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
アサギマダラ
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
アサギマダラです。北信地方では、毎年お盆前後に北上中のアサギマダラが見られるそうです。
アサギマダラ群舞
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
アサギマダラがヨツバヒヨドリの花に群がっている様子です。アサギマダラは本当にたくさん居ました。
ヒョウモンの仲間(詳細不明) | 斑尾山(北信)
ヒョウモンの仲間
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
ヒョウモンの仲間。アサギマダラと同様多数見られました。何種類か混飛していたのではないかと思いますが、慣れないのでちょっと見分けがつきません。
クジャクチョウ | Inachis io | 斑尾山(北信)
クジャクチョウ吸蜜
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
クジャクチョウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
クジャクチョウです。大変美しい蝶です。
ベニシジミ | Lycaena phlaeas | 斑尾山(北信)
ベニシジミ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
ベニシジミです。どこにでも居る普通種ですが、こうして見るととても綺麗です。

蝶以外の昆虫たち

アカトンボ(詳細不明) | 斑尾山(北信)
アカトンボ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
アカトンボです。ナツアカネかアキアカネだと思いますが、背中側からだと私には見分けがつかない…。
バッタの幼虫(詳細不明) | 斑尾山(北信)
バッタの幼虫
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
バッタの幼虫です。種類はよく分かりません。
ツノアオカメムシ | Pentatoma japonica | 斑尾山(北信)
ツノアオカメムシ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
カメムシの仲間。ツノアオカメムシじゃないかな?
ホソバミドリヨトウ | Euplexidia angusta | 斑尾山(北信)
ホソバミドリヨトウ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
蛾の仲間。ホソバミドリヨトウじゃないかな?
セスジスカシバ | Pennisetia fixseni fixseni | 斑尾山(北信)
セスジスカシバ
RICOH R8 | 35.4mm(200mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
蛾の仲間。蜂に擬態しているスカシバガの仲間で、おそらくセスジスカシバじゃないかと思うのですが。
オニヤンマ | Anotogaster sieboldii | 斑尾山(北信)
オニヤンマ
RICOH R8 | 5.7mm(32mm-equiv.)中央重点測光 WB=曇天
オニヤンマです。登山道沿いに多数見られました。 飛んでいるところは撮れないので、ネットインして手に持ったところを撮影。

Home > Tags > ベニシジミ

Search
Feeds
Meta

Return to page top